3月1日5時51分 NHKニュース
『全身の筋肉が動かなくなる難病「ALS=筋萎縮性側索硬化症」の新たな治療法として、
神経細胞を増やすたんぱく質を患者の脊髄に投与する方法を
東北大学などの研究グループが開発し、
来月にも臨床試験を始めることになりました。
ALSは、運動神経の細胞が破壊されて全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病で、
国内の患者は少なくとも8300人とされています。
東北大学と慶応大学などの研究グループでは、
神経細胞を増やす働きのある「HGF」というたんぱく質に注目し、
ALSになったネズミの脊髄に投与しました。
その結果、生存期間は、HGFを投与しなかったネズミの1.6倍に延び、
脊髄では運動神経の修復が進んで筋力を維持していることが確かめられたということです。
脊髄が傷ついたサルでも同じような効果があったことから、
研究グループでは、国に届けを出したうえで、
来月にも患者の脊髄にHGFを投与して
安全性や効果を確認する臨床試験を始めることになりました。
東北大学神経内科の青木正志教授は「ALSは治療が極めて難しい病気で、患者の数も少ないため、
薬の開発が進まなかった。
数年以内になんとか新しい薬として届けられるようにしたい」と話しています。』
以上、NHKニュースより。
脳脊髄液減少症を長年見逃され、漏れ続けたまま放置され、
傷ついてしまった患者の脊髄や神経にも応用してもらいたいものです。