脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

「非定型うつ病」そっくり病

2009年07月25日 | 他の病名との関連性
脳脊髄液減少症はうつ病にも

非定型うつ病にもそっくりです。

今までも私は非定型うつ病と脳脊髄液減少症についての記事を書きました。

過去にNHKクローズアップ現代でも放送されましたが
その時も「脳脊髄液減少症」の症状に似ているなと思いました。
2008年6月19日のところをご覧ください。

ですから、
そう誤診されていて、脳脊髄液減少症という不調の根本原因に気づいて
おられない患者さんが多数おられると思います。

非定型うつ病という病名は ある医師が提唱しているようですが
おそらくこの先生も

まさか、「脳脊髄液減少症」なんていう病態があって、
うつや非定型うつ病そっくりの症状が出ることなんて
ご存知ないことでしょう。

適当な否定型うつ病の自己チェック表が見つからなかったので
教えてgooのこちらから以下引用させていただきます。

非定型うつ病のチェック表
       

『1.最近は以前より疲れやすくなった。

2.一日中眠くてたまらない。

3.一日10時間以上眠る日がたびたびある。

4.甘いものを無性に食べたくなる。

5.手足が鉛がつまったように体が重だるい。

6.以前より急激に体重が増えている。

7.夜になると気分が落ち込んでくる。


8.ささいなことに激しくイラつく。

9.一日のうちで気分が激しく変動する。

10.いやなことはできないが、好きなことはできる。

11.ときどき、どうしようもないほど不安になる。

12.他人の言動に深く傷ついて、引きこもったりする。

13.他人がうらやましく、自分がみじめに思える。

14.自分のつらさをだれもわかってくれないと思う。

15.自分は耐えられないほど孤独だ。

以上のうち、11項目以上で「非定型うつ病」の「おそれ」があるそうです。

また、DSM-IVの診断の基準では

●うつ病の主な症状

以下の項目のうち5つ以上に該当し2週間以上その症状が続く場合、うつ病が疑われます。
1.悲しみ(毎日のように悲しい、空虚感、憂うつな気分、涙が出やすい)

2.興味 (これまで楽しかったことが楽しくない、興味・喜びの減退)

3.罪悪感 (過度の罪悪感、ものごとに対する無意味感、無価値感)

4.エネルギー (疲労感、気力の減退、やる気が起こらない)

5.集中力 (思考力、集中力の減退、決断することができない)

6.食欲 (著しい体重または食欲の減少、増加)

7.精神運動性 (落ち着かない、または著しく緩慢(他人から見てもわかる状態) )

8.睡眠 (寝てばかりいる、または眠れない、夜中に何度も起きてしまう )

9.自殺願望(死について何度も考える、生きる意味がない、消えてしまいたい)

非定型うつ病の主な症状
上記の「うつ病の主な症状」の条件を満たした上で、次のA、Bの条件を満たす場合、非定型うつ病であることが疑われます。

A 気分反応性がある(現実の、または可能性のある楽しいできごとに反応して気分が明るくなる)


B.次の特徴のうち2つ以上に当てはまる

(1)著しい体重増加または食欲の増加がある

(2)過眠である

(3)身体が鉛のように重くなる

(4)ちよっとしたことで名誉を傷つけられたと感じて、
 長期間、人とかかわることを拒む


       

以上引用終わり。

ここからは私の文章です。
非定型うつ病の特徴とされていることに対し、
脳脊髄液減少症の私の立ち場から意見を言わせていただきます。

まず、1~15に私はすべてあてはまります。

もし脳脊髄液減少症で脳脊髄液が漏れていたり、減っているなら、
立位や座位で症状は悪化します。

つまり、立位や座位が一日続いた後の夜に症状が悪化するのは、
脳脊髄液減少症なら、あたりまえのことです。

脳脊髄液が漏れてたり、量が減っているために、
脳がうかんでいるべき脳脊髄液の量が正常にくらべて少なくなれば、
立っていたり、座っていたりして、頭を起こしていれば、
脳が重力によってさがって、様々な症状を出すのは、
脳脊髄液減少症患者なら経験済みです。


また、脳脊髄液減少症の症状は
脳脊髄液減少症の増減や、その日の気圧などに対応して

気分や身体の症状も含めて、日替わり、
または
一日の間でも時間単位でくるくる変化しますから、

普通の病気の概念しかお持ちでない方が見たら
不可解きわまりなく、

まるで都合の悪い時だけ具合がわるくなるとか
仮病のように誤解されます。


さらに、
脳がエネルギー源を要求するのか、私もむしょうに甘いものが食べたくなり、チョコレートは常に食べていました。

脳脊髄液減少症になると、のどが異常に渇き、頻尿でどんどん水分が出ていってしまった私は、

ただの水は飲んでも体を素通りするだけで体を潤さない感じがして、

塩分や当分が解けこんだスープとか、ジュースとかカロリーの高いスポーツドリンクしか体に入っていかず、それらをがぶ飲みしていました。

そんなことをしていれば体重が増加するのはあたりまえです。

非定型うつ病の特徴が「体重増加」ではなく、

脳脊髄液の減少や漏れの結果の体の防御反応の結果として、
体重増加が起きるという
発想の転換をして考えていただきたいと思います。

脳脊髄液減少症になってしまった結果として、
脳の機能低下や、
周囲の無理解による二次被害ともいえるうつ状態が出て、

なおかつ脳脊髄液減少症の症状に対応しようと

糖分や糖分の入った水分をいつもの何倍の量も飲んで
しかもだるくて動けないで脳脊髄液減少症の激しいだるさで一日中横になっていれば、

カロリー消費も少なく結果的に太るのはあたりまえだと思います。

否定形うつ病の症状は、かなりの部分で「脳脊髄液減少症」と重なります。


脳脊髄液減少症になると睡眠不足でもないのに異常に眠くなり、
過眠状態になり、昼間から何時間も眠り込んでしまうことがあります。

脳脊髄液減少症になると、慢性疲労症候群と言ってもいいほどの
激しいだるさ、が起こり、体が常に鉛のように重く感じます。

私は自分の腕や足でさえ、重くて、体についているのさえつらく、切り落として楽になりたいとさえ思ったことがあります。

また、「いやなことはできないが、好きなことはできる。」という症状ですが

これは高次脳機能障害の「発動性の低下」とも
成人ADHDの「興味のある方向へどんどん行ってしまって前のことがやりっぱなしになる」症状とも関連があるように私自身は感じています。

どれも脳の障害によるもので、
脳脊髄液減少症でも、似た状況が一時的に起こっていると、
私自身の自覚症状の観察から思っています。

人は誰でも興味のあること、関心のあることを無意識に先にやってしまい、
いやなこと、やりたくないことは後回しになってしまいますが、

普通は理性で、やらなければならないことは、
やりたくなくても優先順位の先に持ってこられると思いますが、

これが、脳が障害されているのか、正常な時の何倍もしにくくなるのです。
本当です。

本能のままに、やりたい方向そのままに優先順位となって突っ走っていく自分をとめられないような感じです。

この症状については時間をかけないと
うまく説明できませんのでまた、いつか日を改めて説明したいと思います。

この症状と行動のために、成人ADHDの患者さんが受けておられる誤解のように、
脳脊髄液減少症患者も、私の経験からも、

「だらしがない、自分勝手、やるべきことをなかなかやらないダメ人間、気分や」と周囲に低く評価されて、誤解されている可能性があると思います。

見た目では健常者に見えても、
脳の機能障害により、一見健常者からみたら、非常識、自分勝手、気分や、だらしがない、と思われるこことが

病により、うまく自分がコントロールできない状態であることを、
どう説明したらわかってもらえるのかと今考え中です。

さらに、
脳脊髄液減少症になりながら、原因不明と言われ続け、
本当の病名にたどりつけなければ、
「非定型うつ病」の病名がつけられてしまうおそれもあります。

症状はあるのに、医師にも家族にも職場にも苦しみも症状も
思うように学校へも仕事にもいけない、できないことを
わかってもらえない、

適切な医療支援も治療も支援もしてもらえない、

症状に振り回されて、人間関係も、人生も思うように
生きられないとなれば、

二次的にうつになっても当たり前です。

人として、むしろ自然で正常な反応なのではないでしょうか?


そんな状況が続けば、

非定型うつ病のチェック表の11~15にあるように、

11.ときどき、どうしようもないほど不安になる。

12.他人の言動に深く傷ついて、引きこもったりする。

13.他人がうらやましく、自分がみじめに思える。

14.自分のつらさをだれもわかってくれないと思う。

15.自分は耐えられないほど孤独だ

という気分になるのは人間として当然の反応です。

さらに、いくら医師に症状を訴えても信じてもらえないとか、

嘲笑されるとか、罵倒されるとか、
さまざまな無理解によるドクハラを受けたり、

またはそこまでひどい医師に出会わなくても、
言っていることを信じてもらえなかったり、

症状を訴えれば訴えるほど、精神的な疾患を疑われ、
真剣に向き合ってもらえないと感じるようなことが続けば、

医師不信、人間不信になり、人を信じられなくなるのも当然です。

また、

脳脊髄液減少症による脳機能低下は
体の免疫力も低下させ、感染症にかかりやすくなり、治りにくくなることは
脳脊髄液減少症とわからないまま長期間放置されて生きてきた患者さんなら
経験があると思いますが、

さらに脳脊髄液減少症は、体の免疫力抵抗力だけではなく、
心の免疫力抵抗力も落とすようです。

私も「社会不安障害」と「ブラッドパッチ後にその症状改善した」ことも記事にも何度か書きましたが、

脳脊髄液減少症になると、
元気な時ならなんでもない音やささいな物音におびえる、わけもなく不安になるのと同時に、

健康な時ならどうってことのない、他人の言動にもひどく傷つきやすく落ち込みやすくなり、

上の非定型うつ病の特徴のBの(4)にあるように
「ちよっとしたことで名誉を傷つけられたと感じて、 長期間、人とかかわることを拒む 」という表現にぴったりの現状がおこります。

実際に私もそうなりました。


脳は人の心や体をコントロールしているところです。
その脳が置かれている環境が悪化すれば、
脳も健康に、正常に機能しなくなるのは当たり前だと思います。

だから、
脳脊髄液減少症は、人の体や心にさまざまな悪影響や症状を出しているのに、

診療科ごとに細分化された現代の医療制度の中での「専門医」たちは

患者のひとつひとつの症状の陰に隠れた
大元の根本原因である「脳脊髄液減少症」という
事故後遺症でもある病態を見逃しがちです。


また、脳脊髄液減少症の患者さんなら思い当たると思いますが
脳脊髄液減少症は「パニック障害そっくりの症状」もでます。

これについてもいつかまた詳しく書きたいと思いますが
パニック障害とういう単体の心の病ではなく、
脳脊髄液減少症の症状のひとつとして、

パニック障害と言われているような症状が出ることは、
私の経験からの明らかです。

それぞれ別の病名が同時に発症していると考えるより、
余病を併発している、と考えるより、


それらの一見バラバラに見える症状の根っこが

脳脊髄液減少症という、根本原因でつながっている可能性も、
あるということです。

つまり、脳脊髄液漏れという根本原因を治療もせずに放置したまま、
表にでている症状だけを、
対症療法のように、治そうとしても、
まるでモグラたたきゲームのようで、

根本解決にはならないのです。

もし、脳脊髄液減少症ということがはっきりしたなら、
精神的にも肉体的にも、現れるありとあらゆる症状症状は、

それぞれ別の病気ではなく、

私個人は、脳脊髄液減少症の症状の一部だと考えるほうが
自然だと思っています。

それらが別々の病気だとはとつてい思えないのは

私がブラッドパッチ後、いろいろな症状が薄皮をはぐように
軽くなったり消えていったからです。

この私自身の今までの経緯とブラッドパッチ治療後の経過で

脳脊髄液減少症症がいろいろな病や症状の陰に隠れている
元凶である可能性が高いと考えるに至りました。


話は代わりますが

先日「家庭医」の認定試験がはじめて行われたそうですが、

早く脳脊髄液減少症の深い知識も持ち合わせた、
全診療科に及ぶ広い知識を持った医師が地域に育ち、

患者を人間まるごと見てくれる家庭医が増えて
脳脊髄液減少症の早期発見に協力していただきたいと願っています。


過去記事
SAD 社会不安障害


NHKきょうの健康 うつ病ってどんな病気?

だからぁ・・・脳脊髄液減少症でもうつ病そっくりの症状がでるんだってばぁ

NHKきょうの健康、これってうつ病?効果的な治療法

だからぁ・・・・脳脊髄液が漏れたままの状態で、ブラッドパッチ治療もしないで
うつ病の治療しても、能精髄液減少症性のうつ状態は改善しないんだってばぁ

うつ病患者に対するのと同じ周囲のサポートは必要だけど、
周囲の人たちにも脳脊髄液減少症を深く理解しなければ
患者をさらに精神的に追い詰める危険があります。

見た目どこも悪そうに見えないから・・・よけい・・・

どうしてこんなに3年も前から、いろいろ必死に
現役患者の気づきを伝えているのに
なかなか世間に伝わらないんだろう・・・・

脳脊髄液減少症でも死ぬよ、自殺も起こるよと言っても、
同病の患者さんでさえ、最初は信じてくれなかった

大げさだ、なんでも脳脊髄液減少症と結びつけると批判され、馬鹿にされた、

患者の本音を書いて、つい嘆けば、
「苦しいのはアンタだけじゃないよ、悲劇のヒロインになりなさんな」と
けなされた。

私は、たとえ同じ病名がついた患者さんでも、
10年放置された患者と、1年未満で病名がついた患者ではまったく違うし

100の症状を経験した患者と頭痛めまい肩こり程度(もちろんこれもつらいのですが)のひとつか二つの症状しか
経験しないですんだ幸いな患者さんとでは

この病に関する情報量も経験量も、考え方も
世の中にこの大変な病を伝えようとする意思も、
全然違うと感じてきました。

自殺者に関する過去記事


この本の著者の方にお願いいたしますが
文中「脳脊髄液減少症では死にません。」の一文は
適切ではないと思いますので、
今後の印刷の際はご一考願いたいと思います。

著者の方が幸いにも、あまり深刻な事態を経験せずにすんだため
そう思われたのだと思いますが

少なくとも私ひとりをとっても、
何度もいろいろな意味で脳脊髄液減少症に殺されそうになりました。

脳脊髄液減少症の不定愁訴程度しかしらない患者さんは
「脳脊髄液減少症ではしなない」と思うのも無理はないかもしれませんが

そう思う患者さんは、同じ脳脊髄液減少症という病名であったとしても、

「死ぬかもしれないほどの激しく信じがたい想像を絶する苦しみの症状」や、
「自殺を考えるほどに経済的精神的、身体的に追い詰められていくこと」や
「助けを求めて周囲に訴えても訴えても理解されない絶望感」や
「恐ろしいほどの高次脳機能障害や意識障害により、不慮の事故死を
装い殺されそうになったこと」の

いずれも経験がない、非常に恵まれた幸運な患者さん方ではないかと思っています。


2009年9月12日追記

最近この記事にアクセスが多いので、追加情報をはりつけます。

脳脊髄液減少症の問診票はこちら(症状はここに書かれているだけではありません。)

脳脊髄液減少症の病院情報はこちらや こちら

脳脊髄液減少症とは?

読売新聞オンラインより。


詳しくはこのブログのブックマークに脳脊髄液減少症に関する情報を集めてありますのでご参考ください。

脳脊髄液減少症かどうか、
最初に気づくのは、医師ではなく、あなたです。

脳脊髄液減少症を正しく診断治療できる医師を見つけるのも
誰でもない自分自身です。

自分を救うことができるのは自分です。

まだ、そういう段階の病なのです。
なにしろ、医師も医学部で学んでいないのですから。

何十年も医師のいろいろな病名を信じかけ、
迷路に迷っていた私が、自分自身で迷路を抜け、
真の症状の原因をつきとめ、診断治療にいたれたことから、

しみじみ、

自分を救うのは自分だと思います。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする