脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

人間の天敵は人間

2009年07月12日 | つぶやき
脳脊髄液減少症を抱えながらの
長い闘病生活の中で

最近、しきりに私の心の中に浮かぶ思いがあります。

それは、
「人間の天敵は人間である」という「思い」です。


人を苦しめ、人を落としいれ、
人を絶望させるのは、人間だ。ということを

脳脊髄液減少症を通して、いやというほど思い知りました。

一度そのことに気づくと
同じ様に人によってさらに苦しみが、増している、
水俣病や、薬害エイズや、松本サリン事件での
被害者の方がたの苦しみの存在にも、気づきはじめました。

人の敵は人である、

と、思うと同時に、
「人を救うのも人である。」とも思っています。


脳脊髄液減少症という、
病名判明までの長い長い年月を何とかここまで
生き延びることができたのは、人の助けがあったからこそだと思います。


先輩脳脊髄液減少症患者さんたちが、マスコミに働きかけて、

さらに、それを理解し、
「脳脊髄液減少症」という病名を、報道してくださった
マスコミの方がたがいたからこそ、

私は自分の症状が「脳脊髄液減少症」に似ていることに気づき、
その診断治療ができる医師の存在を知ることができました。

その医師のいる病院まで
連れていってくれた人がいたからこそ
私は受診できました。

交通事故から長い年月がたっていて、
私の人生の貴重な時間はすでに過ぎてしまっていましたが、

脳脊髄液減少症の情報を流してくださった先輩患者さん、
医療機関につれていってくれた人、

病名判明までの長い年月支えてくれた家族、
診断治療にかかわってくれた主治医、医療スタッフ、病院スタッフの皆様、

自力で病院受診もままならない患者が
点滴をしに病院受診というよけいな体力を消耗しなくても、
自宅で点滴と同じ効果をもららす、経口補水液OS-1を作ってくだって、
私の闘病生活を支えてくださった製薬会社の皆様や、

買い物にいけない私に、
定期的に食材を届けてくれる業者の皆様や、

いくら仕事とはいえ、
そういったすべての人々が支えてくださったからこそ、
私は現在生きていられるのだと思っています。

私が交通事故で脳脊髄液減少症を負いながら、
年々悪化する症状を抱え、こんなに長い年月生き延び、

やっと病名と診断治療にたどりつき、

まだまだ苦しいながらも、今生きているのは、
その方がたが助けてくれたおかげに他なりません。

もし、
あの最悪な悪化状態に至って、体を長く起こしてもいられない状態の時、もし、
この病名に気づかなかったら、

もし誰も私を助けてくれなかったら、

もし、脳脊髄液減少症の診断治療できる病院に連れていって
くれる人がいなかったら、

どの過程のどの一人が欠けても、
私は、この世にはいなかったかもしれません。

なぜなら、
あの状態で、起きて行動することもままならないまま、
病名もないまま、働けないまま、

社会の理解も支援もまともに受けられないまま、
病人と認められないまま、
生き続けることなど、とうてい不可能だと思うからです。

今も、多くの人たちに支えられているからこそ、
こうして、
ブログでこの病のことを伝え続けることができるのだと思います。


人を傷つけるのも、落としいれるのも人であり、
人を助けるのも人である。

人間とは、なんと愚かで、また、なんと優しい生き物なのかと
思います。


脳脊髄液減少症で長く放置され続け、
一般的な検査では、何の異常も発見できず、

見た目も病人には見えないため、
私の苦しい症状は誰にも信じてもらえず、
それにより、受けた心の傷で、

人間嫌いで、人間不信で、もうこれ以上人に裏切られるのが怖くて、
「もう誰も心の底から信じまい」、と思っている私ですが、

それでも、なお、
心のどこかに、人を信じたい、という思いが残っています。


「人に手をさしのべ、人に希望を与えるのもまた、人」だということは
心の底では思っているのです。

でも、裏切られるのが怖くて、今もなかなか人を信じることが
できません。


私の体が自ら病を発症したわけでもなく、

他人が与えた暴力により脳脊髄液減少症になってしまったのに、
それによる症状が
すべて私の落ち度によるものと責められ続けるのは
もうたくさんです。

私と同じく、心まで傷ついている患者が
脳脊髄液減少症患者の中にはたくさんいると思われます。

だからこそ、
脳脊髄液減少症患者たちを、
もうこれ以上無理解で苦しめないでほしいのです。


人間の天敵は人間だけれども、
人間のみかたもまた、人間だということは、

とても複雑な気持ちになりますが、
事実だと思います。

だから、もう一度、人を信じられるようになりたいと思います。
世の中の良心ある人々が

脳脊髄液減少症患者の置かれている、
恐ろしいほどの無理解と理不尽な扱いの現状に気がつき、
きっと救いの手をさしのべてくださると信じています。


「人によって与えられた心や体の傷は、人によって癒される。」はずだから、

多くの人たちの理解と暖かさが、
脳脊髄液減少症患者たちを救ってくれると信じています。


私がもし、社会復帰できるまでに体が回復したら、

残りの人生は、
この理不尽な病から学ばされたことを、生かして、
「弱った人をさらに苦しめるような人間の敵」として生きるのではなく、
「人の味方」になるような生き方をしたい、と思います。


今、私は、
脳脊髄液減少症を否定する、医師や、保険会社の皆様方を

交通事故で脳脊髄液減少症になった患者たちの「天敵」だと
思っています。


そう思わざるをえない状況を生み出したのは、
否定派医師の皆様方と、
交通事故での脳脊髄液減少症をなきものにしようと
やっきになっている損害保険会社の今までの言動のせいです。

本来、被害者、患者にとって、みかたであるべき
医師や保険会社が

天敵となってしまうような現実は
患者にとって非情に厳しいものです。

本来、被害者を救助の手をさしのべてくれるべき、
医師や、保険会社の皆様を、「敵」と認識しなければならないことは
被害者として、本当に残酷な現実で、とてもつらく悲しいことです。

皆様方がどれだけ、私たち被害者の気持ちを理解してくれているかはわかりませんが、

おそらく、私達真の交通事故での脳脊髄液減少症患者を
今なお、「保険金めあての詐欺師」ぐらいの、
認識と敵対心しかお持ちでないからこそ、

今のような、患者被害者が理解されず、
正当に救済されないような非情な態度を続けているのでしょう。

私達真の被害者たちは
保険金詐欺師のような犯罪者ではありません。

被害者です。
それを忘れないでください。

交通事故で、脳脊髄液減少症になり、まともに働けない、
家庭を維持できなくなった被害者たちを、
まともに治療もうけられない、
健康保険での治療もうけられない、

正当な補償もうけられないで、働けない、治療も受けられないで、
自殺にまで追い詰めるような現実を作り出しているのでしょう。

何の罪もない被害者を、さらに苦しめる行為が今後も続くなら、
私は断じて許せません

交通事故で、何十年も症状に振り回されて、
仮病扱い、怠け者あつかい、だらしがない人間扱いされながら、

人生を思うように生きられないで苦しむ私のような被害者は、
もう、今後は絶対に出さないでください

私のように、罪のない被害者が、何の補償も治療費もなく、
健康保険の適用すらなく、自費で体を治せと冷酷な仕打ちにあい続けるようなことを、
今後の交通事故被害者に繰り返すような残酷な仕打ちを続けることは
あきらかに非人道的であり、絶対に許せません

「世間の良心」が皆様方の名前と社名を広めて、非人道的行為を世の中から非難されない限り、
皆様は「人の情け」もないような、今までの姿勢を続けられるのでしょうか?

あまりにひどい話です。


脳脊髄液減少症という病態に対して
否定派医師と否定派保険会社の皆様に

お伝えしたいことがまだまだあります。

続きの思いは次回、書きたいと思います。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする