粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

鳩山元首相の焦り

2012-07-21 09:17:32 | 国内政治

この人、本当に何を考えているのかよくわからない。今度は毎週金曜恒例、官邸前脱原発前デモへの「飛び入り参加」だ。鳩山元首相は20日デモ参加者を前に「皆さんの新しい民主主義の流れを大事にしなければならない。再稼働を止めるべきだ。」と言い残して官邸に乗り込み、野田首相が「デモ参加者の声を聞く場を設ける」よう、藤村官房長官に「国民の声」として伝えたという。

鳩山氏は先の造反により、党員資格停止の処分を受けて本来謹慎の身だ。しかし処分で活動を自粛するどころか野田政権の批判を強め、今回またこんなパフォーマンスだ。もはや元首相、政権与党幹部の立場をかなぐり捨て、在野のデモ勢力に与するなど常軌を逸した行為だ。「民主主義の新しいうねりを肌で感じる必要がある」などの発言は、3年前に政権交代を果したと浮かれていた人の言葉には思えない。鳩山元首相に対する党内の空気が冷ややかなのも頷ける。

以前のブログで鳩山元首相を民主党のガンと酷評したが、早く党は摘出手術をしてほしい。鳩山グループが内閣不信任案賛成に回ることを恐れて、執行部は曖昧な態度をとっているようだが、逆に党の不信感を国民に募らせるだけだ。

聞くところによると、鳩山元首相の衆議院選挙区には元冬季五輪銅メダリスト堀井学さん(40)が自民党から出馬するという。知名度麦群で清新さ溢れる新人に鳩山氏は大いに苦戦しそうだ。それを意識しての今回のパフォーマンスかもしれない。しかし選挙民は決してそんな彼の姑息な行動を評価しないだろう。