粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

民主党のガン

2012-07-11 00:04:37 | 国内政治

私が代表を務めているとすれば、1人でも離党者を出したとすればその時の政府の責任を非常に強くつらく感じる話だ。それが一切なくて(野田総理ら党執行部が)党を統治できないような状況の中で国を統治できるのか。

鳩山元首相が10日、野田総理を批判した言葉だ。自分が消費増税法案に反対し、党に反逆したのに、離党者続出の責任は総理にあると非難している。組織の風紀が乱れるのは、乱した方よりそれを防げなかった側に責任があると言う。まるで学校の不良生徒自身が学校の監督不行届を批判しているようなものだ。

鳩山氏は法案に反対票を投じて最初党員資格停止6ヶ月の処分を受けたのに、党上層部の「温情」で3ヶ月に短縮された。むしろそれに「恩義」を感じなければならないのに、こうした批判を続け自分の正当性を主張する。全く反省の気持ちがない。言葉は悪いが「盗人猛々しい」の感じがしてとても不愉快だ。

思えば最初のマニフェスト違反をしたのは鳩山元首相だ。沖縄の普天間基地の移転問題で「腹案」があるといいながら、結局従来の自民党県内移転案を踏襲することになる。「学べば学ぶほどに県内移転が現実的」であると言っていたはずだ。実際の政治に携わる為政者は理想を取り下げて現実との妥協に応じざるを得ない場合がある。それを当時悟ったはずだ。

しかし今回の法案ではマニフェスト違反を理由に反対票を投じている。「学べば学ぶほど」はどこへ行ったのだろうか。思うに鳩山元首相は歴代の総理の中で何も実績もないどころか、弊害だけをつくった最悪の政治家のような気がする。今日の沖縄基地問題の混乱の大部分はこの元首相に責任があるといってよい。

お金持ちのボンボンが苦労もしないで首相になったのは日本の不幸である。その鳩山元首相が、10日の同じ記者会見で野田総理の存在を「自民党野田派」と揶揄している。全く自分の現在の立場が分かっていない。あんたは一体何様なのか。まさに「天に唾する」暴言であろう。野田総理はこの際鳩山氏を除籍処分にしたほうがよさそうだ。

今や鳩山氏はいわば民主党のガンになっている。健全な与党に再生するために今こそその除去が急務だと考えている。