粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

脱原発運動新局面

2012-07-02 13:52:45 | プロ市民煽動家
関西電力大飯原発3号機が本日再稼働して、昨年事故以来高まった脱原発の動きは新たな局面は迎えた。おそらく先月29日に最大規模になった首相官邸前デモなどの「民衆」運動はこれをピークに沈静化していくものと思われる。いまだおおい町で道路を封鎖して陣取る市民活動家たちも脱落していくだろう。
脱原発派というより反原発派の人々は、今後の攻撃目標を失い、一部先鋭化するなど分裂傾向を強めるものと思われる。ちょうど1970年代に学生運動が分裂して自滅の道を進んでいく結果と酷似している。
今後は脱原発運動も、ただ事故の恐怖が先行する感情的な拒否反応から離れて、現実を踏まえてより冷静なものになっていくに違いない。もはや「脱原発」のお題目だけでは通用しない。
これを機会に、国民のうちにトラウマとなっている「放射能忌避」をきっちり見直すべきであろう。いまだ体調の異変を放射能の影響にする人たちがいる。第三者の目から見れば滑稽に見えても本人は本気そのものだ。それを増長させる市民活動家も相変わらずいて、馬鹿の一つ覚えのように西日本移住を進めたりする異常な世界がある。
こうした放射能忌避は一種の病気なので、いくら医学的な事実を説明しても、それに悩む人を安心させることはなかなか難しい。中には一部であるが、医者で自分の脱原発の立場から、敢えて「危険情報」を吹聴する人間がいるのは困ったものだ。
ともかく、これからは原発問題では特定の主張や思想を離れて、冷静に議論する時期に入った。いまだメディアやジャーナリストで、危険を煽る人間が少なくない。しかし国民の見る目が一時のパッションから冷めてきている今、彼らはこうした潮流を無視できなくなるであろう。