aCappella好き♪

ある夜の電話

本番続き、に関しての
「書きたかったこと」がようやく落ち着いたので・・・
今度は私生活ネタをば。


そんなバタバタしていた私の毎日に
割り込んできた、「懐かしい」気持ち。

ある夜の九時半すぎ、家の電話が鳴った。
番号は、登録されていない携帯だったので
やや不審な面持ちで出ると・・・

男性の声で
「あの~、るかさんいらっしゃいますか。
わたくし、山形で同じ職場だったIトウと申します」

「・・・Iトウ主任っ!」

OL時代にお世話になった、大好きな主任だった。

「どうしたんですかーー」と、びっくり。

もしかして、私の?いや、後輩の誰かの、結婚式以来・・・?
とにかく、もう20年くらい会ってないかも。

そういえば数週間前、「Y西会」という名前の、
職場のOB会のハガキが来てたっけ。
翌日が千葉で合唱祭だったので、行けないなーと思いながら
幹事のN美に、まだ返事を出さずにいた。

「急にお前(おめ)に会いたく(会いでぐ)なってよー。
元気か?」

・・・・(いつものように)酔ってるでしょ!(笑)


私が新入社員で配属された支店は、
小さいながらもツートップを柱に一致団結していて
その分、よその支店より架せられるものも多くて大変だったけど

いまだにその支店の(しかも私がいた頃の)OB会があるなんて
今思うと、ものすごく絆が強かったのかも・・・・。

支店のツートップはともかく、
営業課のツートップであるMノ課長と、電話をくれたIトウ主任は
スラッと男前(?)で部下思いで、とても人気があった。
若手の男子行員コースケさん、ユキオさん、エノさん。
入社四年目の四人娘の先輩方、その下のミユキさん、私ら同期二人
その下のN美、あたりまでの面々は
「帰りに一杯」が日課の上司にくっついて
ツケがきく近所の飲み屋に、週何回と通ってた。
(ボーナス日の請求が怖かったなあ~・笑)

うん、すっかり忘れていたけれど
仕事は大変ながらも、案外楽しかったような気がする。

OB会の通知は時々もらうものの、
遠いので一度も行ったことがなく
かわいがっていただいたH山先輩が
たま~にメールや年賀状で報告をしてくださるのを見て
懐かしく思っていた。

・・・けれど・・・
仕事が出来なかった思い出しかない私は
やっぱり、なんとなく足が向かない。
良くしてくださった先輩や上司には会いたいけれど
会いたくない人も、何人かいて・・・・
あまり思い出したくない過去、になってたような気がする。

「お前(オメ)よぉ~、俺、なんか、好きだったなあ。
あのOバ課長にいじめられて・・よくがんばってたよー」
なんて、昔の話を(汗)

結婚して数年後、後輩の結婚式でIトウ主任に会って
これと同じことを言われた時・・・
とってもショックだった!!
えっ、私ってもしかして、いじめられてたの・・・?!
・・気付かなかった!!(笑)
つらく当たってくるなあ、とは思っていたけれど
それは仕事が出来ないせいだとばかり思っていたよ。
(確かにイヤなヤツだったけど~)

「でもホラ、窓口の大会でるかが全行優勝して、
あの時は見返してやったもんな!」
・・・そうそう!(笑)
仕事は出来ないが笑顔で勝負!の女優系銀行員だから~
ロールプレイング大会で優勝しちゃったんだよ。
あの小さな店の代表だった私が!

・・・言っておくけど、
他の上司には、結構評判よかったと思うのよ。
素直でかわいいって。(おい)


話をするうち、
Mノ課長が亡くなったことを知った。
その葬儀の時にみんなと会いたいって話になって
このOB会が計画されたんだそう。
ショックーーーー!!

Iトウ主任は、私が入社してまもなく転勤して来た。
当時は名前がアップリケしてある弁当袋に
愛妻弁当を持ってきていたけれど
やがて離婚して一人になった。お子さんはなかった。
その後、天ぷらを揚げていて火災を起こして・・・。

酒と歌が好きで、面倒見がよくて・・・
良い人なのに不幸を背負ってる、感じの
哀愁のあるお人柄が、みんなに好かれた。(・・・?)

OB会に出席できないことを告げると、
本当に残念がった。
今は、宮城県名取市に住んでいて
震災で津波の被害に遭い、家は綺麗にリフォームしたが
トラウマのせいでそこには住めず、
一人でアパートで暮らしてるらしい。

「あの時は熱い目に遭って、今度は冷たい目に遭って・・・」と
冗談を言っていたが・・・・

さんざん長電話して、
翌日、幹事のN美に電話をすると
「Iトウ次長(・・次長だったのね!当時の役職でしか呼べないわ)
電話したべーーー!るかさんの電話教えろってウチにかけてきたよ。
H山さんちにもかけたみたい。楽しみでしょうがないんだよー」

・・・なんだか、いろいろな思いがめぐって
ちょっと涙が出そうだった。

「Oバ課長にいじめられてる」なんて、
数年後に会うまで、一度も私に言ったことなかったじゃない!
私自身が気付かないその事実に心を痛め、
ひっそり見守って、気にかけて、かばってくれてたんですね。
(あの時、初めて言われて、涙が出たよ・・・)


地元意識の強い、今の市に住んでると
同級生だとか親戚だとか、一個上だとか下だとか
宴席では絶対そういう話になる人たちを、うらやましく思う。
同窓会すら、連絡が来たことがない。
ふるさとで、私は「いない人」になってるのかな・・・。
ある時期、「消えたい」と思って出てきたあの町だけど
この年になると懐かしい。

飲み仲間だったJちゃんHちゃん、元気にしてるかな。
今度帰ったら、「飲みに行こうーーー!!」って
誘ってみよう。
「普通はサテン(死語?)でお茶だよねー」と言いながら
仕事帰りによく赤提灯で一杯引っ掛けた?あの頃みたいに。

・・・・バブルな時代!

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