仕事でいつもお世話になってる同い年の眼鏡の貴公子。
目が細くて
あたしたちは兄弟と言われる。
似てる?
どんなに的外れな質問にも
真摯に答えてくれる。
忙しくても絶対邪険にしない。
こちらもそれに応えたい。
仕事以外にもちょこちょこメールするし
サーバ部屋で会えば立ち話をする。
何人かで2回ほど飲みに行ったけれど
じっくり話せる機会もなく。
じっくり話す機会を作るほどでもなく。
ある日、貴公子はとても悲しい顔をしていた。
美しいと噂される彼女とやんごとなき理由で別れたそうな。
やんごとなき理由てなぁに?と聞くと
「いろいろあるんだよ」と歯切れが悪い。
お互い好き合ってるのに
なんで別れなくちゃいけないの?と思う。
包丁やでガハハ飲みもいいけれど
差しつ差されつ、しっぽり飲みたいと思った。
新しいタイプの居酒屋「笑笑」は暗くて安くて居心地がいい。
「会社側のは危険な匂いがする」からと
わざわざ駅の反対側の「笑笑」に向かう。
仕事終わりの20時半、
メールでやりとりしてTSUTAYA前で待ち合わせ。
擬似オフィスラヴな待ち合わせにドキドキ。
いきなり恋愛話もなんだと思い、
軽くジャブのつもりで話し始めた映画の話題で盛り上がる。
大学生の生活に希望を見出せなかった貴公子は
毎日映画と本と絵に溺れた、
ある意味濃い日常を送っていたらしい。
仕事上の付き合いでしか見えなかった表面的な柔らかい物腰の奥に
深い深い匂いが見え隠れ。
普段は見せないこれが、貴公子の魅力?
本題のユジンの話に入る。
いつかは結婚したいと思う貴公子と
育った環境により、
男性や家庭を信じられない理由から結婚はありえない彼女。
今が楽しければいいという気持ちで続いた7年。
お互いの幸せが違っていた、
彼女の考えを変えることができなかったという貴公子。
二人は今交差しているのに
未来は平行線。
貴公子からは誠実なオーラが滲み出ているのに。
ひとの心に絶対はないけれど
彼なら信じてもいいんじゃないのと
あたしは太鼓判。
貴公子のユジンへの想いが
眼鏡の奥から伝わってくる。
話すうちに
あたしはずっと前から貴公子の友達だった気がしてた。
貴公子は「ロスト・イン・トランスレーション」のよに
心が通じた瞬間て今日みたいなことだよね?と言った。
「ロスト・イン・トランスレーション」のよな男女の心ではないけれど、
あたしは同性同士のよな心が通じた友情を感じていた。
貴公子が同じよに感じていてくれたことが
何より嬉しかった。
彼らはこの連休に会うことになっている。
今は平行線の未来だとしても
それがだんだん狭まっていって
いつかはずっとくっついていく一本の直線になってることを
心から願う。
目が細くて
あたしたちは兄弟と言われる。
似てる?
どんなに的外れな質問にも
真摯に答えてくれる。
忙しくても絶対邪険にしない。
こちらもそれに応えたい。
仕事以外にもちょこちょこメールするし
サーバ部屋で会えば立ち話をする。
何人かで2回ほど飲みに行ったけれど
じっくり話せる機会もなく。
じっくり話す機会を作るほどでもなく。
ある日、貴公子はとても悲しい顔をしていた。
美しいと噂される彼女とやんごとなき理由で別れたそうな。
やんごとなき理由てなぁに?と聞くと
「いろいろあるんだよ」と歯切れが悪い。
お互い好き合ってるのに
なんで別れなくちゃいけないの?と思う。
包丁やでガハハ飲みもいいけれど
差しつ差されつ、しっぽり飲みたいと思った。
新しいタイプの居酒屋「笑笑」は暗くて安くて居心地がいい。
「会社側のは危険な匂いがする」からと
わざわざ駅の反対側の「笑笑」に向かう。
仕事終わりの20時半、
メールでやりとりしてTSUTAYA前で待ち合わせ。
擬似オフィスラヴな待ち合わせにドキドキ。
いきなり恋愛話もなんだと思い、
軽くジャブのつもりで話し始めた映画の話題で盛り上がる。
大学生の生活に希望を見出せなかった貴公子は
毎日映画と本と絵に溺れた、
ある意味濃い日常を送っていたらしい。
仕事上の付き合いでしか見えなかった表面的な柔らかい物腰の奥に
深い深い匂いが見え隠れ。
普段は見せないこれが、貴公子の魅力?
本題のユジンの話に入る。
いつかは結婚したいと思う貴公子と
育った環境により、
男性や家庭を信じられない理由から結婚はありえない彼女。
今が楽しければいいという気持ちで続いた7年。
お互いの幸せが違っていた、
彼女の考えを変えることができなかったという貴公子。
二人は今交差しているのに
未来は平行線。
貴公子からは誠実なオーラが滲み出ているのに。
ひとの心に絶対はないけれど
彼なら信じてもいいんじゃないのと
あたしは太鼓判。
貴公子のユジンへの想いが
眼鏡の奥から伝わってくる。
話すうちに
あたしはずっと前から貴公子の友達だった気がしてた。
貴公子は「ロスト・イン・トランスレーション」のよに
心が通じた瞬間て今日みたいなことだよね?と言った。
「ロスト・イン・トランスレーション」のよな男女の心ではないけれど、
あたしは同性同士のよな心が通じた友情を感じていた。
貴公子が同じよに感じていてくれたことが
何より嬉しかった。
彼らはこの連休に会うことになっている。
今は平行線の未来だとしても
それがだんだん狭まっていって
いつかはずっとくっついていく一本の直線になってることを
心から願う。
本人がドラマよりドラマチックだと言ってたくらい。
コーマン タレブ~。
ジュ ヌ パルパ ル フランセ。