旅する小林亜星

小林亜星情報満載

眉山

2011-04-07 00:23:28 | 野生のチューリップ
もう復活することはないと思ってたひとへの興味が
むくむくと湧き上がってきた過程で

神無さんにお会いさせていただいた。

初夏からはじまる就活のため、職務経歴書を携えて。

職務経歴書をチラ見しただけでカンナさんは
「なるほど」と無意識に呟いてしまうくらい鮮やかに修正ポイントを指摘。

職務経歴書を10年分見てたひとは目が肥えてる。

何度見てもかわいいひとだなと思う。
目も頬も唇も、額にかかる髪の毛のバラバラも。

もらった言葉たち。

同意を求める「~じゃないですか?」、
「なるほど」の連発、
考える隙間を埋める「なんだろう」、
自分が自分のためにする動詞につける「させていただく」、
逆じゃないときの「逆に」、はやめたほうがいいということ。

下がりすぎだった眉毛はいい感じになったとのこと。

輪郭がぼやけてた、という3年前に比べて
艶っぽくなったとのこと。

日本人には

恋人に毎日能動的に電話をし、毎日能動的に会おうとする男のひとはいないと猛信していたけれど
それは真ではないと知った、人生34年目にして青天の霹靂。

結婚とは結婚という関係に責任を持つこと。

夫以外にどんなに運命の好きなひとができても
自分が主体で家庭を壊さない、という一見きれいごとを地で実践する、アッケラカンとしたひと。

そこに。
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気位

2008-06-07 08:15:58 | 野生のチューリップ
村上の先輩がオークランドで働いてるというので
あわよくばという下心がなかったとは言い切れないけれど

知らない土地では
どんな知り合いだって多いほうがいいので彼をなんとしても紹介してもらうことにした。

早速直接コンタクトして
ごはん食べに行きましょうと誘うと

同じくワーホリでNZに来ていて
ワークパーミットを取得した彼女も同席していいかと聞かれたので

もちろん快諾した。

シティのこじゃれたレストランに連れてってもらい
3人でテーブルを囲む。

彼の彼女はあたしと同じくギリホリで
誕生日の2日前に入国したそうだ。

ワークパーミットを取得して2年近くになるらしい。

松下奈緒ぽい、上品な感じ。

恰好の情報源だと思い、いろんなことを聞いたけれど
気が強いというか、プライドが高いというか、

話しててまったくおもしろくないひとだった。

というか悪く考えると
今回の同席はきっとあたしに対する牽制球なのだろう。

私の男に手を出すな的。

些細なことだけれど一番鼻についたのは

「私、少食なんで
 遠慮しないでどんどん食べてください」という言葉。

自分で自分のことを少食だというひとをはじめて見た。

どんな知り合いだって多いほうがいいのだし
あたしを思って情報をくれてるのだから

そこは左に流さないと、と思いつつ
なんだか生きてる階層が異なる気がした。

海外で継続して働くということは
それだけの、ひとを退けるほどの芯の強さを持たねばいけないのだろうか。
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石鹸

2008-05-22 02:48:32 | 野生のチューリップ
神戸の同い年な同僚F。

エンジニアとしての能力はとても高いのに
コミュニケーション能力はとても低い。

頼むから彼に何か仕事をふってくれと上から言われたので
なけなしのあたしの仕事を分け与えた今年の年始。

最初はぶっきらぼうだったものの
放浪癖な共通点が見つかってからは心が通じてた気がした。

アジアはほとんど放浪してて
ミャンマーにも平気で行っちゃうところ、尊敬。

毎回の飛行機の隣の座席で出会いを期待してるとFは言いつつも
あのコミュニケーション能力では不可能だろうとあたしは思いつつ。

3月にあたしが6日間休暇を取らせてもらったとき
彼に仕事を引き継いでいったので

おみやげにはどうにもこうにも食えないよなキウイ茶のティーバッグ、
500円相当を買ってきて

申し訳ない程度に社内便で送ってみた。

先週1週間休みをとって
咄嗟には場所さえも頭に浮かばないシリアに行ってきた彼から

今日社内便が届いた。

中には「シリア名産のオリーブ石鹸です」と書かれた付箋と
シリア名産らしいオリーブ石鹸が入ってた。

おみやげのお返しとはいえ
シリアの地であたしのことを思い出してくれたことがうれしくてうれしくて。

お礼メールとともに
なぜそんなに安全ではないシリアに行くに至ったかを聞いてみたけれど

「首都ダマスカスに行ったことがある旅人の言葉がひっかかってたから。
 言葉の響きですかね。」

と返信。

神戸に出張したとき、みんなで飲みに行ったときは
彼は全然会話に溶け込めてなくておもしろくなかったけれど

こっそり教えてくれた、ネット上に公開された旅の画像たちには

遺跡の前に佇む彼の丸い背中や
死海で得意げに本を読む赤い海パンや

軒先に留まる鳥の一コマが写っていて
今一番いっしょに旅してみたい男だと思った。

次回はイスラエルを狙ってるらしい。

誘われてないけれど
そこはいっしょに行けない。

みんなが言うほど悪い国なのか確かめるべく
行ってみたいけれど。
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鳥居

2008-05-17 12:10:52 | 野生のチューリップ
最近地味に自慢したいこと。
鳥居みゆきの夫の後輩と知り合いだ。
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乎波

2008-05-08 23:33:52 | 野生のチューリップ
いまだに言語的鎖国中に思える、この日本で
最近のベンダーサポートもグローバル化は顕著で

今までは日本人のエンジニアがアサインされてたところに
横文字のエンジニアが流暢な日本語で回答してきたりする。

若干の「弖爾乎波」の間違いはおおめに見る。

GW中の全館停電対応時には
サーバを落とす、お尻の時間が決まっていて

ご機嫌斜めなメインのサーバにshutdownコマンドを打とうがことごとく拒絶され
最終手段のinit 0を実行していいかどうかの可否を

某ベンダーにケースを開いて泣きついた。
アサインされたのはデビッドというエンジニアだった。

緊急事態なので電話でやり取りしたのだけれど
こちらはテンパっている状況で

微妙にずれた日本語でのらりくらりと指示されてイライラした。

あたしの英語なんかよりきっとずっと流暢な彼の日本語だけれど
緊急事態でサービスを提供されてる側としてはいまひとつ。

もんどり打って

「日本語話せるエンジニアに代わっていただけませんか・・・」

と言ってしまった。

母国語ではない言語で仕事してる彼にとって
それは一番聞きたくない言葉だっただろう。

そそくさと日本人のエンジニアが出てきて
指示をしてもらい電話を切った。

やはり微妙なニュアンスという部分に差が出る。

母国語以外の言語で仕事したいと思ってるあたしには
サービスを提供する側、される側どちらでも

母国語以外の言語で仕事する厳しさを現実的に目の当たりにした。

結局init 0を実行してデッドラインぎりぎりにサーバは気絶し
停電対応は無事に終了した。

デビッドにはもう一度電話して
丁寧な日本語でさきほどの無礼を謝罪した。

それにしてもケースのタイトル、
「シャットダウンうまく行けない」は酷いでしょ。

直訳すぎ。
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太加

2008-04-17 23:02:57 | 野生のチューリップ
立川にて。

彼女の一日が終わるとき彼女は
「恋する小林亜星」を楽しみに読むと言ってくれた。

不倫をする気なんかさらさらないあたしに
「不倫はいけないことだから」などと
乏しい想像力にて自分の常識を押し付けたがるところから

全く解放されてて彼女は
「アキ男。がいいなら、いいんじゃん」と

ありのままの奔放さも含めてあたしを認めてくれた。
包んでくれた。

相変わらずの人生はネタ満載だ。

彼女の一日一日が笑いで終わるよに
生きてやろ、とあたしは思った。
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歩寄

2008-04-15 00:41:10 | 野生のチューリップ
傍観を嫌う寺派な彼女には

体育館で会ったときに
再度謝罪してみたものの、取り付く島なし。

小康状態。

と、先日彼女からあて先間違いらしきメール。

あたしが彼女に送った、とある情報を含んだメールを
彼女が誰かに転送しようとして
間違えてあたしに送ったらしき。

放置しようと思えば放置できたものの。

あたしは以前
付き合ってたひとに本音を言いたくて、でも言えないときに
構ってほしくて
わかってほしくて

友達に相談メールを送った風を装って
それを間違って付き合ってたひとにメールを送ってしまった風を装って

付き合ってたひとに本音を送るという手をときどき使っていたので
その偽装はあまりいい収穫はなかったけれど

もしかしたら彼女も
あたしと仲直りしたくて
そんな偽装メールをくれたのかなとも想像できて。

もしかしたらほんとうにただ間違えたのかもしれないし
もしかしたらほうとうは仲直りのきっかけがほしいのかもしれないし

もし前者だった場合
これを逃したら
きっと仲直りのきっかけを逃すと思い

「あれ、さっき間違えてメールくれた?」

とメールしたら

「失礼しました。」とだけ返事。

あ、ほんとうに前者だったみたいだ。

凧は飛んでってしまった。
タコ糸の切れ端だけ、あたしの手の中に残ってた。

それとも凧はあたしのほう?
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透壁

2008-04-13 01:39:19 | 野生のチューリップ
いかにしてTOEICを安く受ける方法はないだろうかと思案していたところ
アデコでスタッフ登録をすれば今だけ2000円という情報ゲット。

アデコまで登録しに行って
自分の個人情報さらしてというプロセスを考えるとけして安くないどころか
多分正規に受けたほうが断然安いのだと気づいたけれど

正規で受ける日程がどうしても都合に合わず
結局アデコの団体試験を目出度く2000円で受けることにした。

というわけで12日にTOEICを受けてきた。

アデコという派遣会社の性質上か
受験者は若い女性ばかり。

試験が終わったあと
試験官がまず問題用紙を集めた。
100人近い受験者の分を3人で集めたのでけっこう時間がかかった。

問題用紙を集めたあと
彼らが数を数えたら1部足りなかったらしく

「まだ問題用紙回収されてないひといますか?」と試験官が聞くと
ひとりの女性が挙手。

試験官はそれを回収しに行った。

次に解答用紙の回収のあと
彼らが数を数えたら1部足りなかったらしく

「まだ解答用紙回収されてないひといますか?」と試験官が聞くと
また別の女性が挙手。

試験官はそれを回収しに行った。

というか集めて数を数えてるのを彼女たちは知っているのに
なぜ試験官が近くで回収してるときに
自分の分を忘れたとわかった瞬間に声をかけないのだろう。

たとえばそのあとだって
いくらでも申告するタイミングはあったわけで

結局最後に挙手するくらいなら
はじめから挙手するくらいのことは苦ではないだろう。

とてもとても些細なことだけれど
彼女たちの心理はとても理解できないと思った。

それはもしかしたらジェネレーションギャップという壁なのかもしれない。

あたしの常識はもう彼女たちには通用しないのかもしれない。

TOEICの用紙程度なら、全く問題にならない。
数分後には解決されるから。

でも今まであたしの価値観を大人が理解できないと思ったよに
きっとこれからもこんな価値観の見えない壁にどんどんぶつかってくのだろう。
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不得

2008-03-14 01:41:07 | 野生のチューリップ
とにかく騎乗位が不得意なのは
身体が硬いからだと
パワーヨガしながら気づいた。

そういえばもう半年も騎乗位どころかセックスさえしてないと
牛にひかれて氏と話しながら気づいた。

それでも目指すは可動範囲270度の蝶番のよな腰。

ダンサー並みな腰使いは
いつか日の目を見るだろうか、乞うご期待。
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帽子

2008-03-11 23:32:39 | 野生のチューリップ
冬のおしゃれなひとはみな
ニットキャップを被ってるという事実を発見した。

ニットキャップが服装に溶けてるのだ。

というわけでここ数年毎回冬がやってくるたびにあたしは
ニットキャップを買おう買おうと思っていたのだけれど

いかんせん自分の顔に自信がないものだから

ニットキャップの店に行って
即席で帽子を似合うよに被り、
鏡の前でにこりと笑う芸当などとてもできぬと

なんとも足が向かなかったわけで。

そろそろ今年の冬も旅立ちのときを迎えた先日
今年もニットキャップデビューできずと思ってたあたしの前に

と、帽子屋が突如現れた。

店先に並べられたインド・ネパール雑貨のニットキャップス。
しかもセール中。

ひととおり眺めたあとで
ひとつ気に入ったキャップがあって

けれどそれでもやはり被る勇気はなかったので
店の奥に入ってくと

ひとりだけ店番の男。
なんとなくなんでも聞けそな雰囲気だったので

「あたしの髪型だとどんな帽子が似合うんスかね」

と思い切って聞いてみたところ

「わかりません」

というまさかの回答。

珍質問だったか。

店番男があたしが手に持ってるキャップを見て

「それ、被ってみまスか?」

とフってくれたので
被り方を教わって恐る恐る被ってみる。

何度かの装着失敗ののち
なんとか頭を入れてみる。

試行錯誤の末、鏡の奥にいたのは
「人のセックスを笑うな」の蒼井優だった。

文句なしのかわいさに即決。

おしゃれさん仲間入りが決まって
余裕ができたあたしは店番男とコミュニケーションしてみる。

番台の下に「社長室」と立派なプレートに書かれた猫小屋があって
それはもう偉そうにミケ猫が毛づくろいしてた。

彼は存在感というものを消してそこにいたので

「うわ、猫だ」と後ろに飛ぶと

店番男は満足げに「ネパールからつれてきたんス」という。

「放浪系?」と聞くと

店番男は、どうやら経営者らしいのだけれど
にやりとうなづいた。

「もう放浪したくないんスか?」と聞くと

「お店持っちゃうとね、」と経営者男。

瞬時にあたしと同じにおいを嗅ぎ取ったあたしは
今度彼を飲みに誘おうと思う。

もちろん社長もいっしょに。
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