Cafe de Hirokoの女主人

Cafe de Hirokoを書いてるのは女性で、
念法新教　心のさけびを書いてるのは男性で、

二人は同一人物だ。

最初に見つけたのは
裏ブログである後者で
再三登場するマタールパニールという
岡山にあるＳＷＡＤのインドカレーの描写に
あたしは
すっかり魅了されてしまった。

小豆島に行くとき
岡山空港経由だったので
岡山駅近くのＳＷＡＤに行きたくて
あたしは思わず
岡山在住のひろ子さんに連絡をとった。

ついてないことに
あたしにとって
岡山滞在中の唯一残された月曜日、
ＳＷＡＤは定休日だった。

ひろ子さんは代わりに
「タンドール」というお店に連れていってくれた。

トラが描かれているシャツに、
水色のジャケット、
水色の眼鏡。

マタールパニールとは
グリンピースとチーズのカリーらしい。

ほどほどに辛くて
またチーズがずば抜けておいしかった。

ひろ子さんは
とても几帳面な方。

初めてメールをやり取りしたときも
あたしの名前、アキ男。の「。」を
けして忘れなかったり、

ブログの更新時間を
決して公開しないというポリシーを持っていたり、

ＪＲ岡山駅発、岡山空港行きのバスの時間を
完全に暗記していたり。

デジカメを３台、
常に持ち歩いていて
カレーを様々な側面から
捕えるのだ。

撮影が終わるまで
あたしはお預けを食らった。

捕えるのは
カレーだけではない。

毎日、市内を走るバスを
同じ時間に
同じ場所で
撮影する。

曰く、
「子どもの視点で
　大人の写真を撮る」のが
難しいそうだ。

岡山空港に停まっていたバスの運転手さんとは
ほとんど顔見知り。

勤務先の学童では
５人にまで減ってしまった生徒の数を
20人以上にまで回復させた。

コツは
いじめに遭った子を
引き留めることだそうだ。

会えたのは
ひろ子さんの仕事が終わった17時過ぎから
あたしの飛行機の時間19時までの約２時間。

奇特。

文字る

仕事で
内部向けの勉強会用資料を作った。

背伸びしてもまだ届かないよな内容を
ネットで調べまくり
手探りで
自分なりに
ひとつの資料にまとめた。

気難しい内容を
わかりやすく
面白可笑しく
まとめた。

アイディアはどんどん浮かんできて
あたしは
ほんとに文字を書くのが好きだと思った。

きっと今携わってる数字とより
文字との身体の相性はしっくりくるんだろう。

気付いてしまったけど
文字ることでは
食っていけないので、

どんな仕事も
喚きたいくらい辛いだろうから、

もうちょっと処々で
がんばってみる。

資料の最後に
オチを用意した。

技術資料としての内容も評判がよかった上に
爆笑を勝ち取った。

ちびりそなくらい、
ほんとに快感だった。

文字ることは
オナニーだ。

羨む→妬む→叱咤激励

もう６年くらい御無沙汰の、
大学の同期、ＩからＢＣＣで
午前３時38分にメールがきていた。

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お久しぶりです。Ｉです。
ご存知かと思いますが11月12日に
アメリカへ向けて出発いたします。
そのため、現在のメールアドレスが
明日10月29日以降無効となります。

当面の連絡先は下記のアドレスまでお願いいたします。

xxx@hotmail.co.jp

日本での生活もあと2週間あまりとなりました。
出発までに皆様とお会いできればいいのですが
なかなか難しいですよね。
アメリカには3年～5年は滞在していますので
アメリカに旅行等でこられた際には
ぜひ声をかけてください。

また現地でアドレスがわかりましたら
ご連絡させていただきます。

それではまた日本に戻ってきた際にでもお会いしましょう。
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あたしはＩの見境無いメールに腹立ちを覚えた。

>当面の連絡先は下記のアドレスまでお願いいたします。

メールなんか多くて２年に１回じゃん。
連絡先なんか聞いてないって。

>出発までに皆様とお会いできればいいのですが
>なかなか難しいですよね。

最後に会ったの、６年くらい前だっけ？
思ってないことを書くなよ。
いなくなって寂しいなんて思ってないって。

>アメリカに旅行等でこられた際には
>ぜひ声をかけてください。

アメリカってすごく広いの知ってた？
ていうか、たとえ近くに旅行しても
わざわざアメリカに行ってまで会いたくないし。

>また現地でアドレスがわかりましたら
>ご連絡させていただきます。

いやいや、だから連絡先なんか聞いてないって。

>それではまた日本に戻ってきた際にでもお会いしましょう。

うーん、連絡さえもとらないと思うよ。

・・・あ、かなりの毒吐いた。

結婚とか出産とか海外転勤とか
大事な友達から聞く朗報には
心からおめでとうを言いたい。

だけど何年も音信不通で
自分の幸せを見せつけるためだけの
自慢なら
余計、嫌味だ。

あぁ、
もちろん、
あたしは、
Ｉに嫉妬してる。

自分が
もしいつか夢を叶えて
溺れるよな幸せに包まれることがあっても

あたしのよな妬みびとに
無神経な通知を送ったりしないように
この悔しさを
心に刻もう。

こんな夜にはこんな読書「ボロボロになった人へ」

こんな夜にはこんな読書「吉祥寺幸荘物語」や
こんな夜にはこんな読書「美少年」の世界を
あたしに教えてくれた、同僚のＮ。

前日に衝動買いしたという、
Lily Frankyの「ボロボロになった人へ」を
一日で読み終わり、
翌朝貸してくれた。

あたしはＮの笑いのセンスや
仕事や勉強に対する冷静で勤勉なスタンス、
物事の理解の仕方、
言葉の選び方がすごく好きで
あの落ちついた雰囲気を手に入れたいと
常々思っている。

同時に彼が選ぶ本は趣がある。
彼の人間性に近づくのには
彼が選んだ本を読んでみるのが近道なのかもしれない。

リリー・フランキーの小説を読むのは初めてで
シュールなおもしろいオチのある話ばかりかと思いきや、
叙情的な、心にクっとくる話も書けるのを知った。

クっときた言葉を引用。
「きれいだ、愛しいと感じるなら、ただ眼で見ればいい。
　その時、レンズを通す時間が勿体ない。
　自分の眼で見て、触れればそれでいい。」

「こんな電話ひとつに縛られてきた生活から抜け出せた。
　なんで今まで、充電が切れたといっては
　コンビニで簡易電池を買ってまで、
　この連絡網に隷属していたのだろう。」

「智に働けば角が立つ。
　情に棹させば流される。
　意地を通せば窮屈だ。
　兎角に人の世は住みにくい。」

急に寒くなって
起きれなくなった朝。

疲れがとれない身体でうだる。

あたしをして
毎朝会社に行かしめたのは
電車の中でこの本を読めるから、という
この上ない楽しみだった。

あたしを買った男

あたしを買って。で出品した、
スピッツのチケットは
4600円が6750円に化けた。

オークションに出品したのは初めてで
何もかもが新鮮。

一番エキサイティングだったのは
やはりオークション終了時間間際。

終了する５分前から終了までに入札があった場合、
自動的に５分間オークションを延長できる機能のおかげで
駆け込みで金額が上がった。

でも実は今回の出品には
少し下心もあって
もし落札者が業者ではなく、
良さげなひとだったら
いっしょにライブに行くことを提案してみるのも
おもしろいかも、と
思っていた。

しかし、
落札してくれたひとの、
これまでの落札品を見てみると

ＣＤ３枚組・箱◇ホリプロ社史アルバム、山口百恵、他（非売品） 12000円
本**GS＆POPS*ヤング720全放送出演者　1000円
♪８７年盤！松田聖子Strawberry Time♪　360円
70年代アイドルキャンディーズ3人娘 封印された真実＋歌 2500円
黛ジュン（ジュンのお部屋）/憂愁
加橋かつみ（カルトGS■レアEP（松任谷由実かまやつひろし作）
猫・あなたえ◆「さよなら」宛の手紙/各駅停車/わたしの足音、他
などなど・・・　

極めつけの自己紹介
「最後のビートルズ世代！最初の浜省世代！」

沖縄でのひと冬の過ち、
甘い恋の予感、早々に強制終了。

社交辞令

陰男　と　陽男の陽男からメールがきた。

忘れたころに
ときどき陽男はメールを寄越す。

「そういや転職してみました。
　新しい職場は○○○ー○、新橋でございます。
　今度暇な時にでも飲みましょ～ね。」

陽男が暇になることはなく
飲みに誘われることも絶対ない。

いっしょに飲む気なんかサラサラないのに
典型的な社交辞令メールを送ってくるのは
陽男なりの消極的なつながり方なのかもしれない。

けれど、そんな社交辞令にいちいち
心踊らされるのももう飽き飽きなので
こんなメールを返してみた。

「転職おめでとぅ。
　また一歩、夢に近づけた？
　社交辞令メールはもぅ要らないからさ、
　ほんとに飲む気になったらメール頂戴」

返事は来なかった。

敗者復活戦な予感、やはり早々に終了。

エイズについて考える

エイズについて
初めて彼と真剣に話し合う。

コンドームなしでセックスしたことがあるあたしは
NO MORE 生で書いたように
エイズ検査をし、
陰性という結果が出たのは去年の12月。

彼はあたしと付き合う前に
不特定多数の異性とセックスしたことがある異性と
コンドーム有りでセックスした経験があった。

１％でも感染している可能性があるなら
エイズ検査を受けるべきだと
あたしが主張すると
議論は白熱した。

あたしの意見は以下。

検査を受けることには
ものすごくエネルギーがいるのは理解できる。
否応無しに死について考えることに直面するのが
しんどいことも共感する。

なぜなら、
あたしも同じ過程を踏んだから。

それでも継続的にセックスする相手がいるのであれば
自分ひとりの問題ではないし、
万が一、感染したとしても
発症することを遅らせる処置ができる。

検査を受けることにメリットはあるが
検査を受けないことにメリットはない。

いっしょに受けに行くことを提案した。

彼の意見。

死について考えたくない。
生きている間は生きていることを考えたい。
絶対感染していないという根拠のない自信がある。

エイズ検査を受けるとしたら
誰かと結婚するときだけだ。
なぜなら産まれてくる子どもは親を選べないから。

セックスをするならば
相手が感染しているというリスクを負うべき。
負えないとしたらセックスレスになるべきだ。

あたしには彼の意見が極めて自己中心的に感じられた。

もし万が一、感染していたとしたら
治療を受けることも
将来的に発見されるかもしれない治療法も
否定することになる。

それは消極的な死の選択になると思った。

あたしの考えは正しくて理解できるけれど
検査を受けることはできないという彼の最終的な意見。

セックスをこの上なく愛す、あたしたち二人には
セックスレスという関係は選択肢としてはなく
それならば別れるという選択肢しかなくなってしまった。

鶯谷のラブホテルにて
別れることが決まりかけたとき

それでも別れたくない、
君の要求は何でも受け入れると
彼が歩み寄りを見せたこと、

また彼の精液が
あたしの身体に直接触れることを極力無くす、
具体的に言うと
フェラチオ、手コキの禁止を
自発的に約束してくれたことで

何とか、別れることを回避した。

彼が検査を受けない理由には
やはり納得できないけれども

確立の低いと思われる、
エイズに感染している確立のために
大切なひとを失うことは
まだできないというのが
あたしの最終的な結論。

時間をかけて
検査を受ける方向に傾けていきたいところ。

内村プロデョーヌ

24～25歳を捧げた恋。

取引先で知り合ったその男の、
大人な物腰と
手マンの絶妙さ、
完成されつくした体位の順番から
あたしはあっという間に離れられなくなった。

その男はバラエティ番組が大好きだった。
特にお気に入りは
めちゃイケと
内村プロデュース。

よゐ子の濱口の擬似恋愛や
極楽加藤の結婚発表への過程を
過去ビデオを持ってきて
何度も巻き戻ししては
詳細な解説つきであたしに見せた。

内村プロデョーヌがどのように命名されたか
嬉しそうに教えてくれた。

その失恋を引き摺ってるわけではないが
内Ｐが終わることになって
これで彼との
最後のつながりがなくなってしまうよな気もする。

６歳年上で
結婚を前提になんて言われたもんだから
すっかり嫁に行く覚悟ができていた。

父親が覚醒剤保持で逮捕、服役中
母親が夜逃げで音信不通、
出所後の父親の暴力に耐え続けた中学生時代。

恵まれない生い立ちにも関わらず
後輩にしたわれて
上司にも気に入られ
仲間を大切にする、
学級委員タイプな優等生ぶりに

なぜ、こんなに完璧な男が
あたしなんかに魅かれるんだろうと思っていた
不思議な10ヶ月。

自分の生活や感情を
恋愛に左右されずにコントロールできず
あたしはその男から
自立できなかった。

あんなに酷いフられ方をしたのに
彼を憎まなくなったのは
思い出すのが楽しかった日々だけだから？

自分の孤独な時間が大事な、その男は
いまだに独身な気がする。
少し、願望。

S+ｔａｌｋｅｒ

所謂ストーカーに遭ったことがある。
１年くらい前のことだ。

一般的なストーキングと異なるのは
一方的に好意を寄せられたわけではなく

あたしの軽はずみなことに
彼の人間性を充分に知る前に
自分のアパートに入ることを許し
何度かセックスをしたという点だ。

付き合うまでは至らない状態で
甘い日々はほんの数日だった。

気まぐれに今日は会いたくないと言った週末、
その男の突然の来訪。

夥しい数のメールと
夥しい数のコール。

「今日は帰ってください」という
あからさまな拒絶の文字が通じない。

玄関の扉が激しく叩かれる。
あたしの怒りは恐怖に変わる。

「警察呼びますよ」という
最後通牒の文字は

「いいですよ、呼んでください」という
開き直りに潰される。

暮れた途方のまま
どのくらい時間が経っただろう。

嵐が過ぎ去ったあと
玄関のドアノブに
中途半端に３本の薔薇の花束がかけられていた。

数日後
買い物袋に大量に保存食品が詰めこまれ
やはり玄関のドアノブにかけられていた。

幸いなことに
ストーキング騒動はそれで収まった。

あたしからすれば
ただ単に今日は会いたくないと言っただけのこと。

それをもう会いたくないに変換し、
「謝りたい」という大義名分のもと
相手を恐怖に陥れるほどに
自分の感情を伝えようとすること。

彼だけに落ち度があるとは思わない。

特筆すべきは
ストーキング中の精神状態では
きっと自分が相手を恐怖に陥れていることや
ましてや自分がストーカーと化してることに
気付かないという始末。

恋は盲目と。

ストーカーという言葉が生まれる前に
あたしはかつてストーカーだった。
クリスマスの夜、
好きな男の子のうちに無言電話をかけてみたり。

相手の気持ちのヒダヒダに
敏感な食指を持とう。

こんな夜にはこんな読書「鉛のバラ」

エ(ア)ロダンサーおすすめの、
丸山健二「鉛のバラ」に挑戦。

文が固すぎて噛めません。
鱧のよに特殊な調理技術が必要なようで。

要約すると30字くらいで説明できる筋を
分厚い濃厚な表現で埋め尽くされた本。