旅する小林亜星

小林亜星情報満載

こんな夜にはこんな映画「Scott Pilgrim vs. the World」

2011-03-31 23:51:34 | こんな夜にはこんな映画
オークランド→日本の飛行機機内にて字幕なし。
洋ものの菊池凛子が出てた。

オープニングのUniversal Picturesのロゴがカスタマイズされてて
それが一番おもしろかった。
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こんな夜にはこんな読書「イニシエーション・ラブ」

2011-03-30 23:52:08 | こんな夜にはこんな読書
牛氏に「この本すごいから、読んでみ」と言われた、
乾くるみの「イニシエーション・ラブ」を読んでみる。

そのすごさがどこでくるのだろうと半身浴がてら
毎日ちょっとずつ読んだのが凶と出たのか

すごさが来ないうちに終わってしまった、
誠にむなくそ悪い小説だったわ、と牛氏に漏らしたところ

あたしがこの本の恐るべきトリックに気づけなかった、痛い子だったことが
牛氏の説明により判明。

牛氏には「違和感に気をつけろ!」と言われていたのに
2回読むと1度目と2度目ではまったく違う内容になるといろいろな場所で言われていたのに

最後から2行目!とさえ言われていたのに
その最後から2行目を読んでもわからなかったとのは、

2回目を読む価値もないと思ったのはあたしの脇のぶかぶかさ。
参りました。

言い訳をさせてもらえば
本を感覚的に読んでるので、構造的には読めないのではないかと。

このトリックを図式で解説したものを見ると
やっとすごさに気づく。

たっくんが役者かと思いきや
マユが一番の役者だわ。

貧民の巣窟にて105円とはあまりにも失礼な。
リベンジしたく。
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こんな夜にはこんな映画「愛を読むひと」

2011-03-28 23:51:14 | こんな夜にはこんな映画
劇場公開時に見たいと思ったけれど
どうしてでも見ようとしなかった一品。

少年と年増の叶わぬ、適わぬ恋という一面だけなのかと思いきや
テーマ満載。

ナチスの過去の犯罪に対して一面的な見方しかできてなかった自分に気づく。
それは日本人の過去の犯罪に対しても同じ姿勢だったわけで、かつての懐のぶかぶかさを思い知らされる。

すごく刻まれたけれど
同時に扱ってるテーマが多すぎて

それらが納得いくまで突き詰められないまま、納得いく結末で仕立てられあげられた感。

映画を見たい、
ひとに会って話をしたい、

自分の萎んだ精嚢を新しいことで満たして知層化したい、

という枯れたはずの欲求が復活しつつ。ある。
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新戸

2011-03-27 23:59:59 | 謝々!
昨年12月27日のニュージーランドでの挙式に続き
3月27日に第二弾の日本での挙式を予定していたけれど

大切なひとに不安定な状況に来てほしくなかったのと、
大切なひとを守るのに全力な大切なひとに家族から離れてほしくなかったので

去年の夏から伸ばしてた髪を切って、延期にした。

代わりに、34回目の誕生日に新しい戸籍を作った。

ニュージーランドで挙式したときにもらった、Marriage Licenseと婚姻届で受理されると思ってたところ
実はMarriage Certificateがないとだめと市役所のひとに言われ

わがままを言って

青い眼をした、かわいいかわいい旦那のママにMarriage Certificateを即行で取りにいってもらい
それをPDFで送ってもらって、なんとか受け付けてもらえることになった。

保証人の署名は自分の父母にしてもらい
要らないと言われた夫の署名を青い眼をした、かわいいかわいい旦那にしてもらった。

おじいちゃんとおばあちゃんになるまで
ずっといっしょにいるという決意表明的。

新しい戸籍を作ったと万歳したものの
青い眼をした、かわいいかわいい旦那は日本国籍を取得していないので

新しい本籍を北の地に定めた、
あたしの新しい戸籍にはあたししかいなくてなんとも寂しいのだけれど。

苗字もさらに別の申請書を出さない限り
あたしの苗字はあたしの苗字のままで

入籍したというよりは
ひとりぼっちになったという感じ。

ただただ、いつ何が起こってももうおかしくない事態で
好きで好きで大好きでしょうがないひとがあたしのことを好きで好きで大好きでしょうがないみたいだということと

好きで好きで大好きでしょうがないひともあたしも健康に生きていて
お金がたくさんあるわけではないけれど、不自由なく暮らせる家と仕事があって

毎日ごはんを食べて、コーヒーを飲めることにありがとう。

同じような食べものが好きで
同じような臭いの、同じくらい臭いオナラをして

ものごとに対して、同じくらいのお金を費やしたいと思い
ひとつのことをいっしょに楽しめ

身体も心もセックスをしたいと思えることにありがとう。
コメント (2)
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指環

2011-03-15 00:36:46 | 青春生き残りゲーム
ダイヤモンドシライシは詐欺だと思う。

30分試着だけしようと思って入った銀座の一店目で衝動買いしたあたしも悪いのだけれど。

すごく気に入った結婚指輪が4時間かけて見つかって
青い眼をした、かわいいかわいい旦那もそこそこ気に入ってたので

2つで20万円切るなら、今日買います、と言ったところ
20万3000円まで努力してくれたので、買うことにした。

購入から9ヶ月経って、青い眼をした、かわいいかわいい旦那の指輪がゆるゆるになったので
3回までは無料と言われていた、サイズ直しをお願いしに行った。

受付してた小林さんは

「こちらの指輪はサイズ直しができない種類で
 サイズ直しをするなら指輪の金額の1/3の価格で、いちから作り直すシステムです」と言った。

サイズ直しに4万かかるって、聞いてないし。

あまりに突飛な回答だったので「聞いてません、聞いてたら買いません」と言うと

すっとしてかわいい小林さんはすごすごと奥に戻って行った。
しばらくして戻ってきて

「もう一度確認しましたが、やはりサイズ直しができない商品です
 スタッフから説明を受けてらっしゃいませんか」と言った。

あまりにも理解不能な回答だったので「聞いてません、おかしいですよね?」と言うと

妖艶なアイメイクが嫌味にならないバランスのいい小林さんはすごすごと奥に戻って行った。
しばらくして戻ってきて

「スタッフが説明してないとのことなので、今回だけ特別に4725円で対応させていただきます」と言った。

あまりにも受け入れがたい回答だったので「いやいや、おかしいですよね?3回無料で直せると聞いたから購入したんです」と言うと

自分のせいではないのに、ひたすら謝ることに世間の不条理を垣間見た小林さんはすごすごと奥に戻って行った。
しばらくして戻ってきて

「スタッフが説明してないとのことなので、今回だけ特別に無料で対応させていただきます」と言った。

態度の軟化は微塵に感じられたが、それでも妥協するには長さが足りない回答だったので
「いやいやいやいや、おかしいですよね?3回無料で直せると聞いたから購入したんです」と言うと

毎回上司のところに伺いを立てにいくことを滑稽に見せない小林さんはすごすごと奥に戻って行った。
しばらくして戻ってきて

「スタッフが説明してないとのことなので、3回まで無料で対応させていただきます」と言った。

一端の庶民のくせに銀座で結婚指輪を買ったのが間違いだったのかもしれないけれど
彼らのやり方が気に入らなかった。

というか本気で説明する気があるのなら
そんなトラブルを避けるべく、「説明を聞き、納得して買います」という署名を客に書かせているはずで。

指輪には二人の歴史の全シーンが宿っていくものだと思う。
去年の12月に結婚式で交換した記憶は最初に思い出が刻み込まれた瞬間で

それはもう二度と戻ってこない。

見た目はまったく同じでも、新しくいちから作り直されたら
その大切な思い出はどこに行ってしまうんだろう。

そんなことも考えずに
企業のノルマに押しつぶされそうになりながら

目の前の一端の庶民にサイズ直しができないことを内緒にして
利益を得たことがとにかく許せなかった。

思い出が詰まった指輪にお別れを言わなくてはいけないのをこらえながら
サイズ直しの手続きを終え

ちょっとほっとしかけたはずの小林さんは契約書を持ってきてくれた。

もう二度と同じ過ちを犯すまいと契約書を見ると「サイズ直し3回まで無料で云々」という文面がなかった。

「これ、次回来たとき、どうやって無料で対応いただけるとわかるのですか?」と糾弾すると

能面のようなクールビューティの小林さんは

「こちらのデータベースに登録されておりますから」と優等生的回答をした。

そしてその回答はあたしの採点では赤点だった。

できうる限り満面のひきつってるだろうはずの笑みで

「大変申し訳ないのですが、このような対応をされてもう御社のことは信用できません。
 フルネームで一筆書いていただけませんか」と言うと

プライドをずたずたにされた傷を隠すかのような真一文字の小林さんは恐る恐るサインをした。

あたしの態度はクレーマーだったのかもしれない。
けれど質の悪い詐欺師、ダイヤモンドシライシにはそんな思いをこめて指輪を選んでることを認識してほしい。

グーグルボットがあたしのサイトをいち早くクロールして
「ダイヤモンドシライシ」で検索すると一番上に表示されればいいのに。
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遺言

2011-03-14 00:38:04 | 青春生き残りゲーム
久々に午後半休して、いそいそと羽田空港に向かった。

函館行きの飛行機は14時40分発で、
機材の遅れとかで、珍しくもなく、出発時刻は5分遅れになった。

機内に通され、離陸を待っていると
まだ何人か立ったままで、荷物を上の収納棚に入れているのに

飛行機が動いた、気がした。
微妙に、前に。

パイロットが出発時間を焦って
場所を微調節してるのかと。

数分して、それは地震だったとアナウンスがあった。

滑走路の点検をしている間、機内で待機。
2回目の地震があったとき、機内で携帯を使うことが許された。

しばらくして、点検に時間がかかるので、と機内を出された。
あれよあれよという間にその便は欠航になったので、そういうこともあるよなと思い

振り替え便の手続きにはたまたま1番目に並ぶことができた。
みんな目が血走ってた。

次の日、3月13日の朝の便は満席で、午後の便で予約が取れた。

自然災害では仕方ないので、エ(ア)ロでもして帰ろうかと思ったところ、
到着ロビーを出たところで、京急が止まっているのを知った。

呆然。
携帯電話の電池が残り少ない・・・

青い眼をした、かわいいかわいい旦那と親にメールするも返信なし。

座る場所をとりあえず確保して呆然。
今日は羽田空港に宿泊かという思いが頭を過ぎる。

たまたまドーナツ2個と握りたてのおにぎりセットをゲットして
飢えを凌ぐ。

地震から2時間後、親と旦那と自宅の無事を確認する。

みんなホームレスのよに、床に座り、寝転がる。

21時半に毛布の配給があったけれど
老人、子供優先とのことで、諦める。

たまたまジムに行く一式を持ってたので、
シューズをお尻にしいて、寒さを凌ぐ。

22時過ぎに搭乗口が開放されたので
セキュリティチェックを受けて、502搭乗口前の搭乗待合室の椅子をゲット。

ジムで着るはずだったウェアをタオルでくるんで
靴下の上から手袋を掃いて、コートにくるまる。

微妙に寒いけど
食料もあって、雨風凌げるだけ、ラッキーだと思う。

502搭乗口で大画面で繰り返される映像に、はじめて現実を知る。

その搭乗口は地下にあったので
いつ何が起こってもおかしくないと思い、遺言を書くことにする。

遺書だと生々しいので、遺言。

日航ジャンボ機墜落事故のとき、飛行機の中で遺書を書いたひとのことを思い出す。

まだ孫の顔を見せてあげられてない父と母と、ラブラブな新婚生活をまだ味わってない旦那に。
悔いあるけど、悔いなしと。

幸せでした、と。

顔がぐちゃぐちゃになって発見されて身元確認ができないと困るので

先週サイズを直したばかりの旦那の結婚指輪を、あたしの指輪の下にはめ、
免許証の入った財布をジーパンの後ろポケットに。

なぜか安心して数時間眠りに落ちた。

3月13日の午前4時半に待合室を追い出されて
朝一の函館の便のキャンセル待ちを狙うべく、カウンターの前に並んだ。

すでに50人ほどの列。
AIRDOの段取り悪すぎて、そこここで悶着。

それから結局3時間並んで、なんとか朝の便で席をゲットし
18時間滞在した羽田空港をあとにし、

一見、何事もなかったよな顔をしてる函館に到着。

朝5時まで起きてて、あたしを起こそうとしてくれてた、寝ぼけた旦那の顔をとうとう拝む。

もうこうやって離れて暮らすのはいやだ、と心底思う。

でもとにかくなにより、生きてることにありがとう。
今日なんでもなく暮らせてることに、ありがとう。
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