侮辱

そういえば。

無時をともにしたSueとどんぶらこどんぶらこしてるとき
Bridge to Nowhereへつながる船つき場にたどり着いたときのこと。

船つき場には先に到着してたBridgetonowhere社のジェットボートが停まっていたので
避けようとしたのだけれど

船つき場の付近は急に流れが速くなっていて
コントロールを失ったあたしたちのカヌーはゴツンと

そのジェットボートにぶつかってしまった。

お互いに破損などはしてないのだけれど。

あたしは必死で聞こえなかったのだけれど、そのとき
Bridgetonowhere社のおっさんが

「Women！」と言ったらしい。

Sue曰く、これは一種の差別発言らしく

「これだから、女は困るよ」的な意味らしい。

Sueはビアンで
これまで何度も差別発言をされてるだろうから

ジェンダー関連発言に敏感なのかなと思って
青い眼をした、かわいいかわいいカレシにも聞いてみたら

やはり差別発言なのだとか。

Sue的には

「『おいおい、気つけてよ』と言えばいいだけじゃん」

とのこと。

たしかにぶつかったのは女だったからじゃなくて
カヌー歴が浅かったからで。

いやはや。

気づかぬところに
差別発言はひょんと転がっていて

あたしはたぶん気づいてないだけで。

侮辱

青い眼をした、かわいいかわいいカレシの学校での話。

職員室で堪りかねたイギリス人男性教員が
インド人女性教員に

「ていうか、ここはニュージーランドなんだから
　いい加減職員室でインド語ばっかり話すのやめてくれませんか、

　それと職員室でそうカレーを毎日食べられると臭いが堪らないんですけど」

と言ったらしい。

二人ともカレシの教わってる教員なので
彼はたまたま二人から同じ話を聞かされたらしい。

言い方はともかくとして
カレシはイギリス人教員の言い分は尤もだという意見。

インド人教員はこれをインド人全体への侮辱ととらえたようで
人事部に謝罪を求めるべく相談していて

夜も眠れないらしい。

イギリス人教員はインド人全員にむかついていて
彼のクラスを受講してるインド人全員を落とすのじゃないかと

インド人教員の行き過ぎた憶測。

どちらが侮辱なんだか、
この先二人の動向から目が離せない。

車内

「今日バドミントンのあと、車の中でセックスしてもいい？」

とあたし。

カーセックスというものは

たまたま車で外出してて
たまたまいちゃいちゃしてたら
たまたまそういう雰囲気になってしまって勢いでするものだと思っていたけれど。

バドミントンで汗をしこたまかいたあと
YONEXのTシャツを着たまま
下半身はすっぽんぽんになったら

青い眼をした、かわいいかわいいカレシが
脱ぎ脱ぎしてから助手席側にやってきた。

それでは、と。

聴衆がいなかったので
いまいち見られる感に欠けるも

至福のセックス。

かくして車の中でセックスするという10年来のあたしの夢は
あっけなく実現した。

中毒

簡単に依存しやすい質なので
いやだいやだと言ったのだけれど

おもしろいからちょっとだけやってみと
青い眼をした、かわいいかわいいカレシ。

Age of Empires Ⅲおためし版をやってみる。

木を切り

食物を収穫し
家畜を育て

家を建て
人口を増やして

金鉱を掘り
兵隊や武器を買い

他国の敵と戦うというゲームらしいのだけれど

見よう見まねでやってみたら
いやほんとにおもしろい。

けれど
必要以上にむやみに森林を伐採していいのかとか
さぼってる民を働かせて独裁者だと思われないのかとか

敵国の民間人を殺戮することに抵抗を覚えるというか

いかに完璧な戦略でも人間がやることには絶対なことはないしなとか

考えなくてもいいことばかり考えてしまって
あっという間に深夜２時。

敵国の軍隊をほぼ皆殺しにすると
相手の国王が降伏を申し出るのだけど

皆殺しにはあまり興味がなくて
地図上に存在するすべての宝をゲットしたいという

どうでもいいミッションに達成感を抱き
宝探しの前にゲーム終了するのがいやで降伏を複数回拒否。

この手のゲームにはあまり向いてないのかも。

こんな夜にはこんな音楽「ハニー/ちぐさ」

ストファイ姫祭り～Girls Fight～ではじめて聴いた、まきちゃんぐ。

２年前はCDが買えなかったので
このたびまとめて全曲DLしてみる。

子守唄に聴こうと思ったのに
口の中に入れた甘いはずの飴玉が爆発したみたいに

またまきちゃんぐに憑依された。
パ、パワーアップしてる。

歌い方演歌ぽいし
曲のアレンジが80年代な感じなのに

何かを突き動かす彼女の声の中の何か。

それにしても彼女の名前だけは好きになれない。

蠅鯛

オークランドに戻ってきて
青い眼をした、かわいいかわいいカレシが
鰹鯛を器用に三枚おろし。

海男っぷりにまたまたぞっこん。

ちょっとだけグリルしてから

ライスクッカーで鯛めし。
昆布がなかった割に上出来。

鯛の風味が口の中を駆け巡る。

御頭と中骨をもらったので
昆布を買ってきて
見よう見まねで鯛の潮汁。

生姜とねぎがゲスト。

それなりにおいしくできたので
昨日の夕食と、今日の朝食にいただく。

キッチンのテーブルの上に
鍋ごと蓋をして放置。

ランチに一番楽しみにしてた御頭を食べようとして蓋を開けたら・・・

玉虫色に光る、蠅、着地。
あたしの、あたしの。

あたしの御頭のど真ん中。

そして死亡。
微動だにしない。

鍋の蓋には隙間がないので
蓋を開けない限りは蠅は鍋の中に存在しえない。

同居のファッキン中国人が蓋を開けたに違いない。

よそうよそうと思いつつ
それは反日感情の表れですか、と愕然とした昼下がり。

南京大虐殺まで思考を巡らしたあたしが
どれだけ落胆したのか、伝わっただろうか。

たかが鯛、されど鯛。
蠅がついても鯛。

鰹鯛

青い眼をした、かわいいかわいいカレシが日本に行ってしまう前に
ホリデーしようというので

彼の伯父さんの家がある、タウランガへゴー。

インフォーメーションセンターで釣り場情報を聞こうとしたら
NZで一番有名らしい釣り雑誌のライターさんがたまたま応対してくれて
穴場など。

潮の満ち引きはあまり関係なくほぼ
あちこちでよく釣れるというので午後、夕方、夜と釣り。

釣り好きな一会NがNZを発つときカレシに譲った釣竿を借りる。

伯父さんが餌に、とくれたのは
なんと冷凍の鰹丸々一匹。

NZでは鰹は食べる魚じゃなくて
餌でしかないのだとか。

鰹のタタキが舌の妄想に拍車をかける。

いつもは魚が食いついてる感覚が全くわからないのに
今回はNがあたしに憑依したんじゃないかと思うほどよくわかった。

すごく強く引っ張られるので
針を引き上げようとすると直前でいなくなってしまうこと度々。

釣れたのは食べられないという20センチほどのギザギザした魚。
泣く泣くリリース。

そうこうしてるうちにカレシが

「あ、タイだ」と言って鯛を釣り上げた。

慎重に彼の口から針を取り除き計測タイム。
持って帰ってはいけない27センチ以下の基準をクリアした30センチ。

泣きそになる。
あまりの興奮。

あたりが暗くなっても
魚が食いつく感覚が忘れられず４時間。

釣りに夢中になってると

餌の魚臭さが指につくことや
鼻水が垂れることや

髪の毛が潮でぐちゃぐちゃになることや
夜遅くなったら、お風呂に入れないことや

寒いことなんかすっかり忘れて没頭してしまう。

鰹で鯛を釣る。
贅沢なんだか、ないんだか。

会計報告22

<11月21日>
水着NZ$127
ガソリンNZ$52/2
ポストカードNZ$1.5
L&PアイスNZ$8/2
昼食（BAY SUSHI/寿司）NZ$19.1/2
夕食（SUMMIT FRESH/ピザ）NZ$20.3/2
ホットソルトウォータープールNZ$20/2

<11月22日>
昼食（NOODLE　CANTEEN/グリーンカレーヌードル）NZ$19/2
ジェラートNZ$9/2
コーヒーNZ$8/2
釣り餌（BABY　SQUID)NZ$6/2
釣り小物NZ$17.5/2
夕食（BOMBAY/バターチキン）NZ$33.5/2

<11月23日>
TANK JUICE BAR　NZ$12/2
昼食（BURGERFUEL）NZ$17.2/2
おやつ(FRUITS）NZ$9/2
PAEROA CAFE　NZ$12.5/2

計NZ$260
エンゲル係数 32.2

人生はじめてテントでセックスと夜釣りの贅沢、カレシが鯛を釣った瞬間の興奮　priceless

女展

Auckland Women's Centreのサイトで見つけたLesbian Museum、
「The Charlotte Museum Trust」に行ってみる。

レベル３が地上階の不思議な白い建物の、
白い白い階段のあと、

白い扉を開けたところにひっそりある、ミュージアム。

レズビアンレズビアンというよりは
女性の権利獲得の歴史のための展示のよな気がした。

70年、80年代に
同性愛者がどう活動してたかという展示が目を引く。

そんな乏しい展示よりは
映画上映、音楽会、ワークショップが

あたしの鼻をくすぐりそう。
魅かれて止まない世界。

女戦

前回不戦勝だった幼馴染から
１年ぶりにメールが来たと思ったら

なんと入籍報告。
幸せのおすそ分けというより押し売り。

１年以上も音沙汰ないのに
なぜそういう余計な報告はわざわざしてくれるのだろう。

被害妄想も甚だしいのだけれど
入籍くらいはお知らせしなくては程度に思ってくれてるのだろうか。

「年賀でも送るので住所でも教えておいてくださいな」

ていうのがまた鼻につく。
そんな年賀状要らないし。

トランプで「大貧民」してて
クイーンのダブルカードでいい気持ちで上がろうとしたら

２のダブルカードを出された感じ。

返事するのやめようかとも思うけど
人間小さいのが露呈するのももっと癪なので

ジョーカーのダブルカードを探すつもり。

引き続き、あたしの不戦敗。