風盆

「愛の流刑地」で見た、
寺島しのぶの風の盆が忘れられなくて検索。

八尾という小さい町には宿もアクセスも限られていて思案に思案。

はとバスツアーなら岐阜宿泊も
交通費と宿泊費込みで19800円。
これだわ！

けれど訪れた風の盆は週末にぶつかったせいか大混雑。

人いきれに嫌気がさして吐きそになった。
自分もその人いきれの一部であることに嫌悪感。

本来はひっそりと静かに踊られるはずのおわらなのに
スケジュールが公開されてない幸運にも遭遇できた町流しも
群がった人、人、人・・・で台無し。

その群がった人の一部であることに更なる嫌悪感。
まるで風のない風の谷。

願わくば苔寺のよに入場制限を。

町流しはそれでもひとの心を魅きつける何かがあった。
そこだけが時が止まったかのよに幻想的だった。

男も女も傘をかぶるので顔が見えず
顔なしだと不思議なことに皆美男美女に見えるから余計、幻想的。

人間臭さがない。

８月に見た郡上踊りとはまた異なって
指先がしゃなりしゃなりと動く様に目が釘付け。

三波と歩く夜の道。