生活

１週間の夏休み。
もう夏というより
秋というより

冬の北海道へ。

青い眼をした、かわいいかわいいカレシと

自転車で30分飛ばした
イトーヨーカドーでパジャマを買う。

おそろいのパジャマ。
毛布みたいなパジャマ。

ひとつひとつ揃えてく感じ。

冬の北海道に。

尻火

昇進試験のレポート提出は今週の金曜日。

９月の頭にはレポートの詳細が提示されていたのにも関わらず
今回は早めに取りかかろうと思っていたのにも関わらず

先週の時点で何も手をつけてなかった。

学生のころ、夏休みの宿題は毎年８月30日には終わらなくて
いつも９月１日未明に終わらせてたあたしの

尻に火がつくまで何もできない性格はまだ直ってないかと思っていたけれど

毎日ネタ集めは頭の中でしていたのと

この３連休で１日３時間ずつマン喫に籠もって
計９時間で自称95％の仕上がり。

なかなか。

この時期新型インフルエンザの巣窟になってるだろうマン喫への抵抗と
毎日身体全体がたばこ臭くなる憂鬱を乗り越え

昨日には磯山さやかの、
「まいっちんぐマチコ！ビギンズ」にひっかかる困難も乗り越え。

今日は座卓部屋をチョイス。

さくさくと作業を進めていると
ふとPCの画面の下に黒いチン毛を発見。

マン毛かもしれないけど。

キーボードのキーの隙間にも
なにやらいろいろ挟まってるのが目についてきた。

きっと誰かがAVでも見て
ここでヌいたのかーと思うと感慨も一入。

花村萬月の「ぢん・ぢん・ぢん」にもそんなシーンがあったので

そのチン毛を口に含んでみた。
その知らぬ誰かに想いを寄せながら。

チン毛と断定。

なんてことは、まるでない。

183

183時間目のエ(ア)ロは
体育の日スペシャル、エアロ祭り。

お祭りの格好歓迎とあったので
人見知りしながらも地元御輿の法被で参上。

あたしの恋心をくすぐる中性エ(ア)ロインストラクターも
かなりネタ仕込みで登場。

あたしはバドミントンのウェアの上に法被を着て
ひらひらエ(ア)ロしたら

かなり汗をかいたけれど
70分はあっという間だった。

マッチョの着ぐるみを着てる彼女の写真を撮りたくて

全部終わったあとに

この惑星で一番タイミングが悪いあたしが珍しく
人気がある彼女が誰とも話してないタイミングで

すりすりすり寄って

「写真撮ってもいいですか？」と言うと

「いっしょに撮ろうよ」と彼女は言ってくれたので

ツーショットは恥ずかしくなって

「じゃぁ、あのひともいっしょに」とゴスロリの格好をしてた、

美人マッチョのおっさんにも声をかけたら

みんなワラワラ集まってきて
彼女と美人マッチョのおっさんの写真を撮り始めたので

完全にあたしはタイミングを失った。

彼女の写真は撮れたので
あたしが隣に写れなかったことは気にしない。

一向に縮まらない彼女との距離。

心の距離と
エ(ア)ロの距離。

削身

もうすっかり「旅する小林亜星」の存在を忘れてたはずの美容師から

「また　ブログが　おもしろくなってきたな～」とメール。

NZに行ってからというもの、
あたしは昔のブログを書いてきたあたしに嫉妬してきた。

もう二度とあんな言葉たちは紡げないと。
思考の片隅に浮かんできたりしないと。

でもいいのだと。
あたしは長年かけて築いたルサンチメンに解放されたのだからと。

そんな惰性のブログでも美容師におもしろいと言われれば
頬の筋肉は緩むわけで。

最近のあたしのブログがおもしろくなってきたと35歩譲ったとして
それはあたしが万歳して幸せなわけではないから。

うつの恩返しと言わんばかりに

不幸を纏って身を削ってしか
おもしろい言葉を紡げないのなら

あたしは甘んじて幸せであることを選ぶ。
小さくまとまったとしても。

業医

朝から人事部と面談。

今回の経緯について説明。
しながら、情けないことにまたしても思い出し泣き。

涙腺ガバガバ。

自分では
自分でも今回の原因がすごくクリアにわかっていて

それがうまく伝えられてほっとする。

産業医の来社日ということで受診を勧められる。

産業医というから、おじいちゃん先生を想像してたら
頭の毛が掃討作戦で壊滅的な30代くらいの先生。

体調や休日の過ごし方などについて粛々と。

自分の中で病んでないという自覚があっても
どこか心の中の大事な１ファイルが壊れてて

自分で気づいてないだけかも的な杞憂とか
それが何かの拍子で大惨事になったりするのかも的なアレとかもあったけれど

杞憂だったようで
15分ほどでさくり終了。

このひとには何が見えるんだろうと思ったけれど
特に特別なひとには思えず。

大丈夫そうですねということなので

病んでると
病んでいないの

境で言うと

あたしはまだこっち側にいるということで簡単に納得する。

一休

不惑のひとから

３ヶ月前にもらったメールと同じものを
朝いちで受信。

「ゴメ、誤射です」とすぐにメールが来たので

「そんな気がした
　あたしのことでも考えながら脳内自慰でもしてたんですか

　そういえば元気？相変わらず？？？

　こちらは昨日まで鈴木さんみたいなひとと不惑さんみたいなひとと
　３人チームでついに電車に飛び込みたくなったので
　今日から自社待機です

　よい水曜日を」

とメールしたら

こんな返事。

「あなたの仲間が横浜駅で飛び込んだ影響で満員電車になった中で、
　あたしの事を思ってノー内Gを想像していると思って
　Gをする人を今晩のおかずにします」

こんなあたしでも誰かのおかずになれると思えば
明日から生きてゆける。

自慰待機。

紐先

急遽今日が最強美。

洗濯物が生渇きのにおいがする仕事できそなチームリーダーにも
テンパメンにも

笑顔でお世話になりましたと頭を下げた。

あたしが去る時間にわざと外出していたのか、

あたしが会社を出た途端に出くわした洗濯物に
もう一度挨拶すると

「いや、こちらもあんまりケアできなくて申し訳なかった」

とふて腐れたガキ大将、一丁上がり。

たった３ヶ月で教わったことは山ほどあって
彼らにもあたしにも明日から新しい一日。

秋になり湿度が落ちて一度は収まりつつあった洗濯物の生乾きの匂いも
最近の雨続きでまた復活してきた。

明日からあの饐えた匂いがもう鼻をつかないと思うと
敢えて嗅ぎたくなるわけで。

なんてことは、まるでない。

紐切

胃の中にぬいぐるみを入れたよな気分のまま
会社に行くと

早速、上司に呼び出された。

会議室についていくと

「俺としては、アキ男。さんはちゃんとやってたから
　今ここを去っても、次があると思うんだ
　それなら完全につぶれてしまう前に」

この週末でNHKの「めざせ!会社の星」とか凝視して
これからどうやって仕事を進めていけばいいのか

悩みに悩んで答えが見いだせなかったあたしには

彼の言葉はトンネルの出口だった。
いや、トンネルの非常口だった。

彼がどうしてあたしを認めてくれてるのか、わからないし
いやもしかしたら認めてくれてるのは口先だけなのかもしれないけれど

その言葉であたしは解放された。

本当はもっとここでがんばれたんじゃないかとも思うけれど
それは考えないことにする。

衝動

あたしを救出しようとしてくれた牛氏に

「あたい、あのひとがいなくなったら生きてけないの」と漏らしたら

「女がそんなこと言ったら、終わりだ」とバッサリ。

あたしの次のルサンチマン探し。
それがルサンチメン。

鬱紐

母のいとこが自殺したのは水曜日。

木曜日の夕方に母を含めた親戚などに宛てて50通
お別れの手紙が配達された。

自殺した水曜日の12時～18時の間に投函された消印。

パソコンで打たれた文章には
株にも勝てず、絵も描けないので逝きますという理由。

そのいとこが姉宛てに出した封筒には家の鍵。

姉が警察とともに家に入ると
玄関に

「わたしは風呂場にいます」というメモ。

２年ぶりに弟に再会した姉は

首をくくった痩せた弟を発見。
所持金はもう１円もなかったのだとか。

８月にも自殺未遂をしようとして死にきれず
今回は親戚にはがきを送付することで自分を自殺に後押しした彼。

58歳の彼が選んだ９月30日。
彼のあまりにも過ぎる律儀。

ポストの前に立った彼の思うこと。

生きるのと死ぬのと
よりつらいのはどちらなのだろう。