旅する小林亜星

小林亜星情報満載

こんな夜にはこんな読書「終末のフール」

2009-07-27 23:55:19 | こんな夜にはこんな読書
読書欲を刺激されるがままに
本屋に駆け込んで

勢いで買った伊坂幸太郎の本2冊目、
最新刊「終末のフール」を読んでみる。

短編集ながら
それぞれの短編は微妙にリンクしてて

集中力を途切れさせない。

あと3年で世界が終わるという設定に
真剣に気持ちが暗くなる。

もしあと3年で世界が終るとしたら

もっといろんな状況が生まれて
それに連鎖したもっといろんな状況が生まれそだけれど

あたしでも想像できる程度のリアリティの無さがいいのかもしれない。

せっかく短編と短編がリンクしてるのだから
最終章で何かあっと言わせるよな大団円を期待してたのだけど

そこまでするのは伊坂さんは面倒だったに違いない。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

超自

2009-07-26 23:45:24 | 青春生き残りゲーム
1年ぶりにTOEICを受けることにする。
ワーホリの1年の効果を唯一数値化できる手段として。

今まではどこぞの大学の団体受験を利用してたのだけれど
今回ははじめて公開版で。

受験会場までの道のりは複雑で

駅からの道すがら
同じ受験票を持ってるひとを見かけたので着いていったら

いつの間にか数珠繋ぎになっていたけれど

実は先頭のひともよくわかってなくて
三差路でみな一斉に迷う。

近くのローソンに入って聞いてみたら
すでに何度も聞かれてたらしく、すんなり教えてくれた。

受験会場に受付終了1分前に到着する。

監督のおばさんは過度のマニュアル遵守派で

試験前には受験者全員に携帯を卓上に出させて
電源が切れてることをキー操作までさせて確認してた。

あたしにはTOEIC3分クッキングという悲しい記憶がったので

今回は前日に父のデジタル時計を借りておいた。

あたしも2度同じ失敗はしない、
成長する女なのだと思ったけれど

監督のおばさんに

「デジタル時計などのアラーム設定は解除してください。
 試験中に鳴ると、その場で退出していただくこともあります」

と言われて

父がお昼休みの終わり時間などに毎日鳴るよな
アラームを設定してたらどうしよとドキドキする。

父に事前に確認してなかったことを悔やむ。

そんなこんなでも
なんとかアラームも鳴らずに受験は終わったけれど

リスニングで流れてくる英語は当然ながら
あたしがNZで漬かってきた英語とはかなり違ってた。

というわけでNZに行く前にゲットした870点を超えられるとは
到底思えない。

TOEICなんかに
あたしの英語スキルは測れないと結論づけた。

受験後、あまりの脳疲労で
予約してたスリムビューティハウスのお試し「骨盤ダイエット」は
キャンセルした。

この状態で3000円も払って

3時間軟禁されて
どれだけ太ってるかを耳元で囁かれたら

契約しない言い訳をうまく考えられるはずがない。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

変化

2009-07-25 01:44:58 | 青春生き残りゲーム
金曜日夜トリプルヘッダー。

飲み会3件目には21時半にたどり着くと
一番会いたかった氷頭課長はもう爆睡中だった。

「アキ男。が来るから、寝ないで待ってろっつったんだけど」とだれか。

2時間くらいはあちらの世界から戻ってこないので
しばし歓談。

大分経ってから
彼は起きだして目をしばらくぱちくりしてた。

やっと彼の脳内OSが立ち上がってきたころに

「なんか、スルっとしたね」と言われた。

太ったから、マルっとしたというのを婉曲して
スルっとしたと言ってみたのか、とか

もう17時から飲んでるから
顔がテカってるのを歪曲して
スルっとしたと言ってみたのか、とか

でももうどうでもよくなって
流していると

「なんか、立ち位置がフリーになった感じ。
 いいことか、悪いことかはよくわかんないけど」とのこと。

そういえば1年ぶりに会いに行った美容師には

「なんか、前みたいにギラギラしてないね」と言われたし

復職した会社の人事の、あんまり親しくない姉さんにも

「なんか、雰囲気変わった」という言葉をもらった。

あたしの中では何も変わってないのに
このひとはってひとには見えるらしい「変化」。

飲み会1件目の六本木アカデミーヒルズにてセミナー後、
51階の会員制らしい、

もう一生行けないだろう、六本木ヒルズクラブにて
初めて会った現場の営業のひとに

「彼らといっしょにダイエットしたら?」と言われても

「インパルスの堤下に似てる!」と言われても

「忙しくならないうちにカレシ見つけたほうがいいよ」と言われても

そういえば昨日人事課主催で習った、
これってセクハラって言われても可笑しくない言動だよなと思いつつも

軽々と笑いのレシーヴをして

バドミントンでもこんな気持ちいいレシーヴできたらいいのにと
思いつつ

それでも心のどこかはちょっとチクってして

でもそんなの聞き流せるほどには成長したんだと
強がりつつ

それでもその営業マンは
働き始めて4日目のあたしが輪に入れるよに気を遣ってくれたのかもしれないと

逆に感謝しよう、
あたしはおいしいのだと思おうとする自分に、

疲れた。

まだギラギラしてたい。
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

牡蠣

2009-07-24 01:27:41 | 青春生き残りゲーム
創業10周年で生牡蠣が今月だけ半額になるという、
ずっと行ってみたかった五反田のオイスターバーを19時に予約。

オンラインゲームのやり過ぎで
背中が鉛のよに重たいので

定時で退社して五反田駅に向かい
錦糸町で行きつけだったマッサージ店の同じチェーン店に向かうも

19時からしか予約が取れずまさかの断念。

すっきりしてから牛氏と会いたかったのに
期待してたものが手に入らないとなると余計に身体が重い。

携帯で「五反田 マッサージ」で検索しても
出てくるのは風俗ばかりで断念。

1時間ほどつぶそうと入ったPRONTは
まさかの全席喫煙席。

仕方がないのでジョナサンに入る。

19時にやっと来た牛氏とリンクスオイスターバーへ。

前回は会話がおかしかったというものの
今回はやっと噛みあった感じ。

「これ、超うまいねー」と言いながら

牡蠣を味わうのを忘れるほど
おもしろい話をしてくれる牛氏に

おもしろいランキングの上位にまだランクインしてると言われるのは

舌に絡みつく「幻のクマモト」の美味を超えた甘みよりも
甘かった。

なんだかんだで二人で38個を平らげ

それでもたどり着いてみたかった、
もう二度と牡蠣なんか見たくなくなるほど

牡蠣を食べてみるところには到達できず

ラーメンが食べたいという牛氏に付き合って
なぜか牛角に行く。

それでもちゃんとごはんと焼肉を食べれる自分が恐ろしい。

米は別腹だ。

いつしか身体の鉛はなくなっていて
マッサージなんかより牛氏と笑っておいしいものを食べるほうが

よほど癒し効果があると確信。

妊娠して、心を打つ歌が作れなくなったらしいヤイコのよに、
はなりたくない。

あたしは幸せにもなって
一生ベースで牛氏のおもしろいランキングに居座るのを

この先5年間の中長期目標にしよう。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

品川

2009-07-23 00:15:37 | 青春生き残りゲーム
には何かと縁がある。
というわけで今週から品川勤務。

前任の若くして29歳で急逝したエンジニアの、
あたしは後任で

スキルはまったく足りてないというのに
英語ができるというだけでアサインされた案件。

本社でひたすら資格勉強という居心地の悪い居候だったから
案件を選べる立場ではないことを重々承知だったから

押し殺す胸の不安。

今までのキャリアと被ってるのは、
というか若干かすってる程度。

それでもこのご時勢に
英語が使える職に就けるのだから贅沢は言えない。

けれど周りから聞く話は

放置プレーだから自分で仕事を見つける
かなり深く広い知識が問われる
英語のマニュアルをどっさり渡される

という羅列すると自慢に聞こえるんじゃないかってくらい
高いハードル。

とりあえず戦々恐々とはまさに今のあたしのことを表すのだろうと思いつつ
毎日半チビリで

いつ見栄を張った皮が剥がれるのかビクビクしながら
なんとか2日を大きなトラブルもなく終えた。

あたしのエンジニア性を駄目だしされないだろうかとか
以前一度かかりかかったぽい、うつ病にならないだろうかとか

心配は絶えない。

いっしょに働くひとは今のところ
よさげなひとたちだ。

けれどあたしは疑心暗鬼で

隣の席の親切そなお姉さんは今のところ愛想がいいけれど
関係が深くなると辛くあたってくるんじゃないかとか

トレーニングをしてくれてる眼鏡イケ男は

「こいつ、冷たそな顔してるけど、けっこう情深いよ」って言われてたけど

ほんとに冷たいんじゃいないかとか

洗濯物が生渇きのにおいがする仕事できそな
チームリーダーはSF小説が大好きで

どんな本も読んだら捨てる、
また読みたくなったら何度でも買うらしく

キレ者なにおいもするけれど
キレたら恐そうだし。

でも一番恐いのは
失速する自分であって

「死にもの狂いでがんばります」と言ってみたものの

死にもの狂いでとは
どうがんばるのかもよくわかってなくて

空回りして
諦めてしまいそうだから。

そういえば今日仕事何しようと考えなくていいのは
最高の幸せなのだけれども。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな夜にはこんな読書「オーデュボンの祈り」

2009-07-22 21:45:51 | こんな夜にはこんな読書
あたしの購買本史上最悪だった、「食堂かたつむり」から1年。

「重力ピエロ」があまりにも読書欲を刺激したので

本屋に駆け込んで
伊坂幸太郎の本を勢いで2冊。

文庫を自分のお金で買ったのは
終戦後初かもしれない。

というわけで彼のデビュー作、「オーデュボンの祈り」を読んでみる。

彼の作品には登場人物のリンクがあるらしく
「重力ピエロ」にこっそり出演してたひとが

今回の主人公だと知ったから。

デビュー作らしく
これまで読んだ作品の中で一番ぐいぐい力が弱かった。

自分の財布を痛めて買った本だから
読まないのは勿体無いという根性で

読むのが少々億劫な局面も。

それでも後半はぐいぐい力が出てきて
またしても睡眠不足の夜を過ごしてしまった。

話の展開は意外だったけれど
ネタが広がりすぎてまとまり感に欠けた気も。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

質問

2009-07-21 00:56:29 | 恋のうた
今日も逢瀬、
青い眼をした、かわいいかわいいカレシと
オンラインゲーム上で。

そういえば空港でバイバイしてから
もう2週間経つけれど

全然さみしくないし
全然距離を感じないのは

毎日オンラインゲームで会ってるから。

ヴァーチャルでも
彼のキャラクターに触れれば

気持ちは満ちる。

そんなこんなで今日も
ゲーム上でおしゃべりしてると

「つきあってけっこう経つけど
 まだまだたくさん好きだよ、たまにね」と突然言われた。

嬉しくて嬉しくて

「それ、ゲームのキャラの気持ち?
 それともリアル世界のキャラ?」

と聞くと

「両方」と甘い答え。

その直後に

「ひとつ、聞いてもいい?」と言われたので

もしやプロポースでもされるのかと思いきや

「僕らが属してる、今のGuild抜けてもいい?」と素っ頓狂な流れ。

今はあたしも彼もTenpouinという名のオタクアメリカ人が作った、
Onmyoujiという名の集団に属しているけれど

前々から意味もわからない名前の集団はどうなの?と
各国のプレイヤーから不満続出で

結局彼らはどんどん離れてしまった。

「オンミョウジは憑かれたひとを助ける尊い仕事なんだよ」と

適当に説明しても効果なしだった。

Tenpouinの意味も聞かれたけど
説明できるはずもなく。

そしてカレシのキャラもOnmyoujiを去ってしまった。
強くなって戻ってくるそうだ。

ところでカレシのキャラはkikkoshibariという名前。

あたしがはじめてカレシに教えた日本語を
彼はけっこう気に入ってるらしい。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな夜にはこんな映画「守護天使」

2009-07-20 01:01:17 | こんな夜にはこんな映画
あまりにもおもしろ過ぎるを超えた、おもしろさ、「キサラギ」と同じ監督の、「守護天使」。

NZにいるときからずっと見たいと思ってたのに
やっと公開最終週にて。

前作と比べてはいけないけれど

あたしの中で
「キサラギ」の構成的おもしろさをひきずりすぎてしまった。

要所要所で小さい笑いは取るものの
それは俳優の力技で

筋書きがよく練られてるおもしろさではなく。

おもしろさについて
くどくどとは言いたくないけれど

今回はおもしろさについておもしろくなく。

カンニング竹山は
ちょっとしか出番のない寺島しのぶに

あっけなく食われてたよな。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地震

2009-07-17 01:07:43 | 恋のうた
がまったくと言っていいほどないNZで
大きい地震があったみたいよと母からメールが来た。

映画を見終わって
電源を入れたばかりの携帯に。

急いで携帯でチェックしたニュースの中から
かろうじて見つけ出したM7.8の地震。

青い眼をした、かわいいかわいいカレシは無事だろうか。

今彼が死んだら
あたしは生きてはゆけない確信がある。

いてもたってもいられなくて
もどかしく降りた乗り換えの駅で

電車を降りた瞬間に
+64で始まる携帯番号への通話ボタンを押した。

3回コールしても応答がない。

彼は家族旅行中で
NZは今午前0時半だ。

寝てるのかもしれないけど
もう携帯は瓦礫の下になってたらどうしようという悲観が頭を過ぎる。

7回目のコールくらいで

「もしもし、今どこにいるの?」という寝ぼけたカレシの声。

泣きそうになりながら

「大きい地震があったって聞いて、大丈夫なの?」と急いで聞くと

「あ、地震あったらしいね」とのんきな声。

小さいとはいえ、NZだってそこそこの大きさはあるわけで
そんな簡単には瓦礫の下敷きにはなったりしないだろう、とそこで冷静になった。

「さっき家族と『JUON2』を見たよ」とあまりにのんびりと言うので

「どうだった?怖かったでしょ」と自分から質問しといて

答えはまったく聞こえてなかった。

地震を経験したことがないという彼らの国で
何万年に1度とか起きるよな地震があったとしたら

耐震でない家屋や、耐震ではない建物に保管されてるデータ群は
いったいどうなるんだろうと、要らぬ心配。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上司

2009-07-17 00:48:32 | 青春生き残りゲーム
になるのは
フェアプレイヤー。
来週から、あたしの。

カラオケ隣の席で挨拶。

納得のできる音が出せるようになったとき
本物のブルースと聴き比べてみて
 
まったくレベルが違うことに気付かされ
死のうと思ったよ、という言葉に

泣きそになった。

というか、こっそり泣いた。

このひとはどんなことにも
ここと決めたらとことん邁進するひとなんだと改めて実感。

まったく叶わない。
甘くない。

「彼女とか作ろうと思ってないし 
 あと10年働いたら、隠居して世界一周自転車旅行するんだ」

と。

彼なら実現するだろう、させるだろう。

そして彼の隣にずっと座ってることはできないけれど

彼が世界一周してるときに
1回でもあたしのことを思い出すよな存在になりたい。

こんなすごいひとに
認められるよな仕事をしたいと思いつつ、

来週からの仕事には不安ばかり。

今まで適当に掻い潜ってきた適当な知識は
きっとすぐに化けの皮が剥がれる。

あたしはそこでも妥協力で順応できるのだろうか。

彼からもらった言葉、
「インシャアッラー(神様が望むままに)」という勢いで。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする