大学3年のとき
仏文学専攻だったあたしにゼミから出た宿題は
「デカルトの『方法序説』を読み、自ら課題を立て述べよ」
という何とも曖昧なものだった。
二ヶ月の夏休みを自堕落に費やした20歳のあたしが
足りない脳みそで提出した稚拙極まりないレポートは以下。
精神と肉体はつながっているか
友達以上の感情を抱いていなかった男友達となり行きで
たった1回肉体関係をもっただけで
翌日には私は彼のことが好きになってしまっていた。
肉体のつながりが精神に影響を及ぼしたのか。
私はその時純粋にも
「ああ、心と体ってつながっているんだ。」
と彼を好きになった現象をこのように理由付けた。
この気持ちは日の目を見ることはなく半年続いた。
精神と肉体はつながっているのか。
この課題の結論を出そうとするにはあまりにも経験が不足しているし、
個人・男女で異なると思う。
一般的には女性は精神のつながりなしに、
肉体のつながりを作ることはなく、
男性は精神のつながりなしでも
肉体のつながりを作ることができると言われている。
一概には言えないかもしれないが、
男性には子孫を残そうとする本能があるから、
全く否定はできないと思う。
又、いつも恋人と離れずにはいられない人、
いつも一緒にいなくても平気な人がいる。
精神がつながっていても肉体もつながりを求める人と
精神がつながっていれば肉体は離れていてもかまわない人、ということだ。
これに関しては精神と肉体のつながりの問題以前に
恋愛感情が日常の生活でどのくらい重要視されているか、とか
性格の種類の問題と解釈できるかもしれない。
相手の精神を好きだから、
肉体のつながりを求めるのはよくあることだ。
しかし何の感情も抱いてない相手と肉体のつながりを持ったことで
精神はつながるのか。
それとも私が前述の男性に肉体のつながり同様
精神のつながりも求めたのは、
私の精神が、相手の精神も自分に向いていると誤解したからなのか。
もし肉体のつながりが精神のつながりに絶対的に影響を及ぼすのなら
売春婦は何人もの男性と精神のつながりを持つことになってしまうだろうから、
絶対的とは言えない、ということは確実だ。
やはり私が精神と肉体のつながりと思った現象は
精神の誤解から生じたものと思われる。
そして、精神が本当につながっていれば
肉体が離れていても彼らはつながっているし、
肉体がつながっていても精神がつながっていなければ
彼らはつながっていることは困難であるだろう、という一般論から、
肉体のつがなりは差異はあっても不安定であり、
肉体と精神はつながっていないと思われる。
しかしそれらの相互に及ぼす影響は少なからず存在することも否定はできないと思う。
(原文のまま)
こんなレポートを真面目くさって
教授に提出したのかと思うと恥ずかしさで顔が燃える。
留年もせず卒業させてくれたことに大感謝。
これを書いてから10年近く経って
あのころよりうまく立ち回れていても
心と体のつながりは永遠のテーマ。
セックスに依存はしていないと思う。
セックスに固執しているのだと思う。
それは自分が選び取ってきたことの結果。
そしてこれからも永遠のテーマ。
仏文学専攻だったあたしにゼミから出た宿題は
「デカルトの『方法序説』を読み、自ら課題を立て述べよ」
という何とも曖昧なものだった。
二ヶ月の夏休みを自堕落に費やした20歳のあたしが
足りない脳みそで提出した稚拙極まりないレポートは以下。
精神と肉体はつながっているか
友達以上の感情を抱いていなかった男友達となり行きで
たった1回肉体関係をもっただけで
翌日には私は彼のことが好きになってしまっていた。
肉体のつながりが精神に影響を及ぼしたのか。
私はその時純粋にも
「ああ、心と体ってつながっているんだ。」
と彼を好きになった現象をこのように理由付けた。
この気持ちは日の目を見ることはなく半年続いた。
精神と肉体はつながっているのか。
この課題の結論を出そうとするにはあまりにも経験が不足しているし、
個人・男女で異なると思う。
一般的には女性は精神のつながりなしに、
肉体のつながりを作ることはなく、
男性は精神のつながりなしでも
肉体のつながりを作ることができると言われている。
一概には言えないかもしれないが、
男性には子孫を残そうとする本能があるから、
全く否定はできないと思う。
又、いつも恋人と離れずにはいられない人、
いつも一緒にいなくても平気な人がいる。
精神がつながっていても肉体もつながりを求める人と
精神がつながっていれば肉体は離れていてもかまわない人、ということだ。
これに関しては精神と肉体のつながりの問題以前に
恋愛感情が日常の生活でどのくらい重要視されているか、とか
性格の種類の問題と解釈できるかもしれない。
相手の精神を好きだから、
肉体のつながりを求めるのはよくあることだ。
しかし何の感情も抱いてない相手と肉体のつながりを持ったことで
精神はつながるのか。
それとも私が前述の男性に肉体のつながり同様
精神のつながりも求めたのは、
私の精神が、相手の精神も自分に向いていると誤解したからなのか。
もし肉体のつながりが精神のつながりに絶対的に影響を及ぼすのなら
売春婦は何人もの男性と精神のつながりを持つことになってしまうだろうから、
絶対的とは言えない、ということは確実だ。
やはり私が精神と肉体のつながりと思った現象は
精神の誤解から生じたものと思われる。
そして、精神が本当につながっていれば
肉体が離れていても彼らはつながっているし、
肉体がつながっていても精神がつながっていなければ
彼らはつながっていることは困難であるだろう、という一般論から、
肉体のつがなりは差異はあっても不安定であり、
肉体と精神はつながっていないと思われる。
しかしそれらの相互に及ぼす影響は少なからず存在することも否定はできないと思う。
(原文のまま)
こんなレポートを真面目くさって
教授に提出したのかと思うと恥ずかしさで顔が燃える。
留年もせず卒業させてくれたことに大感謝。
これを書いてから10年近く経って
あのころよりうまく立ち回れていても
心と体のつながりは永遠のテーマ。
セックスに依存はしていないと思う。
セックスに固執しているのだと思う。
それは自分が選び取ってきたことの結果。
そしてこれからも永遠のテーマ。