旅する小林亜星

小林亜星情報満載

三島

2008-10-30 22:50:39 | こんな夜にはこんな読書
図書館で月2回開催されてるらしいLibrary Book Clubにひと月ぶりに参加してみる。

今回も知らない本ばかりで
カバーの装丁にばかり目を奪われていたら

おすすめされた「Fine just the way it is」の著者、
Annie Proulxが「シッピング・ニュース」と「ブロークバックマウンテン」の著者でもあることを聞いて大盛り上がり。

それでもすべての本の紹介がそそくさと終わると思われてたところに
初参加のご婦人登場。

するりと会話に入り込んできて

あたしに

「あなた、英語けっこうしゃべれるみたいだけれど
 本が読めるほどの語学力なの?」

「母国語は何語なの?」

「それなら日本文学の英語翻訳を読むといいわ
 日本には偉大な作家がたくさんいるわね」と彼女、矢継ぎ早。

今読んでる英語の本が474ページあって
1ページ進むたびにわからない単語が何十個もやってくるとは言えず。

ライブラリアンな姉さんが頼んでもないのに
日本文学の英語翻訳を探しだしてきてくれた。

「源氏物語」と村上春樹のなんとかという本。

さらに頼んでもないのに
日本文学の英語翻訳の本一覧を印刷してくれた。

三島由紀夫と大江健三郎と村上春樹ばかり。

読まないけど。

こうして2週間も仕事してないけれど
こうしてローカルコミュニティに参画してる限り

社会に属してる錯覚に浸れる。
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発掘

2008-10-30 22:00:14 | 青春生き残りゲーム
NZに来る何年か前に
たまたまmixiで発見したNZ在住の日本人。

あたしの夢の10倍を叶えてた、
そのエンジニアにコンタクトしてみる。

最初にmixiでコンタクトしてから何年も経つというのに
今こうしてNZで彼と電話で話してるのがとても不思議だった。

NZでのIT業界の云々を。
永住権を取るための手続きを熟知してるエージェントも紹介してもらう。

エージェントは
種蒔のオフィスと同じマンション。

このマンションにはなんか縁があるなと思っていたら
エージェントの経営者はなんと通訳の日本人だった。

狭い世間。

というわけで永住権を取るための道程をとりあえず聞いてみた。

NZのIT業界で職を得るにはたいてい永住権が必要
 ↓
永住権を取るにはNZでの学位が必要
日本でのあたしの学位はフランス文学なので使い物にならず
 ↓
NZで1~2年で卒業できる学位をとる必要

というわけで職を得るのが先か永住権を得るのは先かというのは
にわとりと卵の問題のよな感じ。

適当に結婚できるひとがいたら結婚しようと思いながら
片手間に叶えた海外で働くという夢はお座なりで中途半端だ。

30代に突入して夢の続きを叶えるために
また学生からやり直すというのには遅すぎる。

夢を叶えるのに遅すぎるということはないとも思うけれど。

またここで夢より恋愛感情に流れてしまいそな
弱いあたしを発掘。

いやいや今度こそ夢を追求するのか
それともこの恋を逃したら一生分の後悔の中を航海するのか。

あたしはどこへ行きたいのだろう。
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こんな夜にはこんな音楽「TALKIE WALKIE」

2008-10-29 13:56:40 | こんな夜にはこんな音楽
セックスするときはいつも
AIRの「Pocket Symphony」をBGMにする、
青い眼をした、かわいいかわいいカレシ。

今年のクリスマスにはもう彼はあたしの隣にはいないので
ちょっと早いけど、と昨日クリスマスプレゼントをくれた。

同じくAIRの「TALKIE WALKIE」。

またAIR独特の空気にふわりと包まれて
もう彼の前では泣かないと決めたのに

また泣いてしまった。
うれし泣きかな。
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商売

2008-10-29 13:24:17 | 恋のうた
夕ご飯を食べすぎたから散歩しない?と
青い眼をした、かわいいかわいいカレシ。

どういうわけか、話し始めた彼の過去のかけら。

高校生のとき夕方新聞配達のバイトを
一回40分で、週3日、週NZ$15の報酬。

もっとお金がほしいと思っていたら
マリファナ売ればいいじゃんと誰か。

1回だけ売ってみようと思ったら
案外あっさり売れたので継続。

友達がマリファナを栽培してて
彼がいい株を見つけたので

常に品質のいいマリファナを1回NZ$300ほど購入し
NZ$400で20袋に小分けして販売。

包むアルミフォイルを色つきのにしたら
それが評判になって一時期はこのあたりで一番の売人に。

知らない女のこが家を訪ねてきて

「マリファナ買いたいんだけど」と言われ

ちょっと恐くなって
知り合いにだけ毎週特定の量を売るポリシーに。

マリファナ漬けになるのが当たり前の環境で育ってきた彼が今、
全く違う環境で育ったあたしのとなりにいて

あまりにもかわいく笑うことが不思議。

マリファナに興味があるけれど
手をちょっとだけ伸ばせば試せる環境にあるけれど

吸う勇気が足りないあたしより

夢ができたからと
マリファナの快楽とマリファナを吸う友達から抜け出した彼は

尋常な意思の強さの持ち主ではないと
ははんと思った初夏の夜に。
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男涙

2008-10-28 16:37:27 | 青春生き残りゲーム
フェアプレイな元ブルースシンガーから
「トンガリロのトランピング、おすすめ」と聞いたので

ロビンから

「僕が所属するトランピングクラブで
 今度の3連休、トンガリロに行くんだって。
 交通費とロッジ宿泊費でひとり、$90くらいだって。行く?」

というまたとない誘いをもらったのでとんとん拍子。

夏なのに気温が0~5度というので
ロビンがリストアップしてくれたトランピングに必要なグッズを借り物収集。

大袈裟かと思われた相当の厚着でも凍える中
少しでも気を抜くと飛ばされてしまうだろうほどの雪交じりの突風に
身体を地面から45度に傾けて凌ぎながら

タマ湖。

サングラスをしてても
青さが目に張り付く湖。

フードを被って
サングラスをずらして

たった2センチほどの視界から
目を細めながら味わう壮大な景観。

ロッジに戻ってきて
かつてロビンがNZで何本かの指に入ってたというチェスを挟んで向かい合う。

当然ながらこてんぱんにやっつけられたわけだけれど
ひと駒ひと駒の動きの間に交わす会話の流れで

酔わせたら少しは弱くなるかと期待した酒が効きすぎて
ロビンはいつしか涙を流してた。

しくしく。

目の前にいるひとにわかってほしくてわかってほしくて
あまりに感情が鼻の奥にたまり過ぎると
つい涙が出てしまって目の前にいるひとをよく困らせてきたけれど

あたしのことを好きすぎて泣いた男をはじめて見た。
感動というよりは辟易。

あたしに似てるなと思いつつ
そういう弱さ、どうなのと思いつつ

なんか邪険にできないものがロビンにはあって。
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会計報告20

2008-10-28 09:41:38 | 会計報告
<事前>
ブーツNZ$149.95
トランピングクラブロッジNZ$36
トランピングクラブバスNZ$49
靴下NZ$7.48
サングラスNZ$11.98
3日分ランチ用食材NZ$30.8
マグカップNZ$4

<10月25日>
昼食(パイ)NZ$4.5
夕食(チキンバーガー)NZ$12.5

<10月26日>
ポストカードNZ$1.5
切手NZ$3.5
飲料代NZ$3

<10月27日>
アイスNZ$2.5

計NZ$316.71
エンゲル係数 16.8

Tongariro国立公園で本格的トランピングデビューとはじめての寝袋と priceless
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契約

2008-10-20 20:53:06 | 青春生き残りゲーム
psychological contractという概念を教えてれたのは
青い眼をした、かわいいかわいいカレシだった。

今週末の大トランピング旅行に備えて
ロビンがトランピングシューズを買いに行くのに付き合ってくれた。

複数のトランピンググッズショップが並ぶショッピングモールで
トランピングシューズを物色。

「サイズは?9?UKの?USの?」とまくし立てるベトナミアンショップ店員。

厚手の靴下を履いて
つま先をとんとんして

さらに踵に指一本入れば合格。

その感覚がつかめずに
とりあえずKATHMANDUのセール品$149を購入。

なぜかロビンとおそろい。

ごはんを食べるタイミングとか
どこでごはんを食べるとか

4回目の逢瀬ではかなり気を遣いつつも
少し油がのってきた感のあるロビンとの、関係。

ロビンの、限りなく透明に近い青い眼に
何度も何度も吸い込まれそになった。

あっという間に閉店時間になり
ロビンに家まで送ってもらうと

ちょうどあたしを夕食に迎えにきた、
これまた青い眼をした、かわいいかわいいカレシと鉢合わせ。

カレシにはロビンと出かけることは申請済みだったし
何も悪いことはしてないのだけれど

後味、悪。
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出所

2008-10-19 07:37:02 | 青春生き残りゲーム
というわけで
今週の金曜日仕事を辞めた。

将来的に永住権を申請する可能性があるなら
ワーホリで3ヶ月以上働くという、
不法就労はしないほうがいいというアドバイスと

ありえない最低条件でジョブオファーをもらえることになったけれど
ワークビザの申請をするための書類を揃えるのに時間がかかるということと

これ以上このオフィスで学べることがないと思ってしまったことと

コミュニケーション以外では何の経験にもならない場所で
これ以上の時間を過ごすメリットはないと判断したため。

この3ヶ月同僚が何度かクビになる中
3ヶ月をなんとか全うできたことはサバイバルゲームを生き抜いた感慨。

生まれて初めて死んでしまえばいいのに
と思うほど憎らしかった総統ポーラから解放されて
3ヶ月の刑期を終えて出所したよな安堵感。

反吐が出そうなほど毎日単調な仕事をできるだけ効率よく終わらせ
メッスィーな同僚の食べ散らかした後片付けをしながら
挨拶から始めるコミュニケーションを通して

生きてく難しさを勉強しつつ
奨学金ももらえるという学校にいるよな感覚で

いつもいい加減なところにファイルを置きっぱなしにするくせに

大事なファイルがなくなったと大騒ぎし
オフィス中を探せと怒鳴り散らしておきながら

実は一番探すべきところを自分で探してなかったくせに
ひと言も謝罪しないというファッキン、インド人に耐えるという理不尽な卒業試験には

まんまと失敗したけれど。

腹心キャサリンに今までありがとうとお別れの挨拶をしにいったら

「あなた、marvelousだったわ」とハグをくれて、少し泣きそうになった。
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盗撮

2008-10-14 16:29:11 | 羽遊人
アバヴ。
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綱引

2008-10-14 16:13:16 | 恋のうた
以前

「日本に行くことは3年も前から準備してたことだから
  
 申し訳ないけど
 君に僕のハートのすべてをあげることはできない」

と偉そなことを言ってた青い眼をした、かわいいかわいいカレシ。

「どうせ12月に別れるつもりなんでしょ?
 あたしなしの未来図をすでに描いてしまったあなたには何も言えないよ」

と言ってみたら

「僕の秘密を教えてあげる。

 君に会うたびに、僕はどんどん君を好きになる。
 好きになるたびに、好きになることを恐いと思う。

 君には僕にはない何か特別なものがあるんだ。
 僕の未来図に君は存在しえないこともないよ」

とカレシ。

彼の未来に存在しえないと思った瞬間から
あたしの気持ちは彼から離れつつあった。

その瞬間から
彼の気持ちはあたしに向かっていた。

引き潮。
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