旅する小林亜星

小林亜星情報満載

鯛焼

2008-01-28 21:56:09 | カイロプラクター
施術中に見上げると
カイロプラクターの剃り残した髭が一本、見えた。

触りたい。

ラブレターを渡すほどの照れ臭さを纏いながら
遅まきな年賀状を手渡した。

心に、その心に触りたい。
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塩味

2008-01-28 21:45:47 | 青春生き残りゲーム
ファーストキスは塩の味がした大学の同期、S。
あたしにはじめて男のずるさを教えてくれたひと。

何年も音信不通な中
ほかの同期から結婚したという風フワフワワ。

と、土曜日いるはずもない街のカフェでSに遭遇。
嫁とセット。

しずしずと近づいて話しかける。
つとめて誠実に嫁に挨拶する。

ぎこちなくパンとお茶を買いにいき、Sの隣に腰を下ろす。

嫁は小西真奈美風にそれなりにかわいいひとだった。
同じ会社の同期だったよでかなり強いバドミントンプレイヤーでもあったそうで。

前述のかなりの焼きもちやきな彼女かもしれないので
Sより嫁に話しかける。

Sの息子を宿してる嫁に。

Sはあたしたちとの思い出を切り捨てた。
あたしが今でも大切にしてるもの。

そんなSが今はあたしと同じ街に住んでいて。

相変わらずしょっぱいな、自分と思ったそんな土曜の午後。
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赤翼

2008-01-27 23:52:06 | 羽遊人
兄貴があたしにくれたもの
オールショートとオールロング

兄貴があたしにくれたもの
土曜夜にとアミノバリュー

兄貴があたしにくれたもの
日曜試合にレッドブル

翼は生えたけどー
箱抜けできなかったー

箱抜けできなかったけどー
金星の1勝ゲットー

さすがにオープン、レベル高い
優勝は次回にしてあげるわ
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こんな夜にはこんな読書「奇病連盟」

2008-01-26 23:22:12 | こんな夜にはこんな読書
こんな夜にはこんな読書「夜と霧の隅で」を読んだ牛にひかれて氏が

今後の北杜夫の読み方を指南してくれるというので
それにのってみる、ということで第一弾「奇病連盟」を図書館から借りてみる。

曰く、万人受けする作品とか。

これが「夜と霧の隅で」を書いたひとと同じひとが書いたのかってくらい
文章の波が違う。

あまりにもおもしろくて電車の中で笑いをこらえきれない程に。

すごく愉快だったけれどあとに残るものは何もなさそうだし
終わり方というか落ちもグダグダに感じた。

こうやってひとりの作家に絞って
その人生の波を感じるのも悪くない。

感じられるほどの器が自分にあるかどうかは別として。

心にひっかかった言葉。

「だが、本当にそうであろうか。
 大団円のあとから、真の人生が開かれ、物語が始まるのではないか。
 大団円とは、一瞬の錯覚、一時のゴマカシにすぎないのではないか。
 どんな小説でも永久につづけるわけにはいかない。
 そこで小説家は『大団円』なぞという文字を記し、
 あとは野となれ山桜、無責任に『終』と書き、どこかへ飲みに行ってしまうのだ。」
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こんな夜にはこんな映画「林長二郎(長谷川一夫)生誕一〇〇年記念鑑賞会」

2008-01-26 14:43:36 | こんな夜にはこんな映画
こんな夜にはこんな映画「出来ごころ」で見た弁士、澤登翠。

成り行きで彼女が出演する第594回無声映画鑑賞会
「林長二郎(長谷川一夫)生誕一〇〇年記念鑑賞会」に行ってみる。

「林長二郎傑作集」
「黒手組助六(縮刷版)」
「刺青判官(総集編)」

林長二郎というひとは美しいと聞いたけれど
美しいというよりは甘ったるい顔だった。

現代に生きてるあたしの感覚からすると
歌舞伎と時代劇の中間ほどのアイメークは大げさすぎる印象を受けた。

無声映画だから余計、この顔でどんな甘い声を出すのだろうなどと。

ノートの端っこに書いた何ページもの落書きを
ペラペラと捲ったよな動きをする無口な俳優たちの映画は
古臭いようで新しいようでやはり新しい。

人間臭さがそのまま映画の出来に反映される弁士というものを
しばらく定点観察してみよか。
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こんな夜にはこんな落語「桂吉弥のお仕事です。」

2008-01-26 13:45:59 | こんな夜にはこんな芸術
「ちりとてちん」のおもしろさが目に余るので
登場人物である徒然亭草原の、桂吉弥の、生落語を見てみたいと思った。

「ちりとてちん」効果のせいか、なかなか取れないチケットをやっとゲットで

「桂吉弥のお仕事です。」を
落語見物の師匠、牛にひかれて氏と内幸町ホールにて。

古今亭志ん坊「元犬」
桂吉弥「立ち切れ線香」
桂まん我「ちりとてちん」
桂吉弥「風邪うどん」

生桂吉弥は落語に入る前の前振りも寒ブリより油が乗ってて
甘くておいしかった。

場をひとつにまとめてあっためるというのは
彼にとっては朝飯前なのだろう。

思ったよりよく噛んでたので
徒然亭草原風にやってくれたのかと意地悪な想像もした。

笑うという動作は尊くて尊くて
彼らはまた笑いの伝統後継者でもあり
それを仕事に選んだ彼らはまた尊いのだとも、

そんなことを笑いながら思った。

例えば所作ひとつとっても
白い犬だったらソフトバンクのお父さん役な白い犬が頭に浮かんだり

言葉でしかない茶碗蒸しやうどんも目に見えるし
扇子に至っては手紙にも割り箸にも見えてくるから大興奮で。

そういえば江波杏子と松重豊が客席に来てた。
ほんとうは隠れてほかにも誰か来てたのかもと。

かくしてあたしの落語世界への二歩目はこんな感じだった。

思えば笑うことにお金を払えるというのはとても幸せなことで
これからもぎょうさん笑ろうて生きていきたい。
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閉幕

2008-01-25 02:13:48 | 初恋クレージー
牛に引かれて氏との、もう何度目かの逢瀬。

牛に引かれて氏への「恋愛論」、
第二章「恋の誕生」という舞台はあっけなく幕切れ。

いや、それは恋というよりは
実は恋という名の皮を被った好奇心だったとも言える。

得体の知れぬ相手との距離ゲームという駆け引きほどおもしろいものはなく

その時期をみこすり半的に疾走してしまった牛に引かれて氏とあたしの関係は
今日はっきりと色褪せてしまったよに、あたしには見えた。

言い換えれば牛に引かれて氏が何者かということをやや理解し
氏との適度な距離感をいい塩梅に見つけることができたとも。

それもこれも牛にひかれて氏の早期の距離提示が適切だったからこそ
為せた業で。

卑下するわけではないけれど、大体このあたしが
牛に引かれて氏ほどのひとと駆け引きしようってのが約19年早いってなもので。

これからの展望としては
皇室プレー妄想ごっこを共有できる唯一の相手として重宝しうるのだろう。

だからあたしは牛に引かれて氏の巣食う、
もじゃもじゃの中にいつまでも埋もれてたいのだ、「南くんの友達」気取りで。

まあ、ひとつ、そんなところで。
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好約

2008-01-24 01:29:01 | カイロプラクター
この前最後に愛しきカイロプラクターに会ったとき

彼が1週間に1回仕事で書いてる、
「ブログの本ネタが好きです」とあたしが言ったら

帰りがけに彼は
「また本ネタ書きますね」と殺人的スマイルで微笑んだ。

そして
「いつになるか、わからないけど」と苦笑いを付け加えた。

ぜんぜん期待してないけど、と自分の中で自分に断りつつ
毎日その某ブログをチェックしてたところ

先ほど、とうとう本ネタがアップされてた。

小躍り。

お正月に浅田次郎の「蒼穹の昴」を読んだとのこと。

あたしも最近「薔薇盗人」を読んだばかりだし
あたしたちはどこかで繋がってるのかしら、とほくそ鼻くそ。

早速図書館に借りに行こう。
本の世界にいるカイロプラクターに会いに。
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空白

2008-01-23 23:55:15 | 俺のすべて
珍しく書きたい欲求がこみあがってこないから
今夜は何も書かない、と今夜は書いておこう。

ただこの、もやもやした何かを書きたかったんだけど。
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零九

2008-01-21 23:34:55 | 流れ星
そうと決まれば
フットワークの軽さには定評があるわけで

とんとん拍子に
パスポートの更新というか、発行申請してきた。

有効期限は2009年6月17日だった。

2005年3月、前の前の前のカレシと行った香港は
激安な重慶大廈の一室で

お互いのパスポートを見せっこしたら

どちらのも有効期限が2009年だったので
そのときまでには結婚しようねと甘い約束をした気がする。

遠い記憶。

そういえば9年前にパスポートを申請したときも
今回の申請も

ニュージーランドにいるあのひとに会うためだったな。
褪せない記憶。
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