旅する小林亜星

小林亜星情報満載

返歌

2008-04-29 02:04:46 | カイロプラクター
明日試合だというのに先週水曜日から痛い腰。

自分の中では最後の試合なので
2週間後に予約してたカイロプラクターとの逢瀬を今日にしてもらって
カイロプラクターの元へ飛んでゆく。

一番最後の受付だったので時間にゆとりがあって

いつもより念入りに、
いつもより卑猥な格好の施術が気持ちよかった。

カイロプラクターに消極的に気持ちを伝えたあと
すでに先週五輪ネタで盛り上がっていたので

あたしの気持ちはもうとっくに流産したのだと油断していたら

最後の最後に
カイロプラクターが伏せ目がちな憂いで

「今、『行人』読んでます。
 まだ最後まで読み終わってないですけど。
 で、メモも見ました。

 あれはどうしたらいいですか?」と。

全く予期してなかった問いに

ただただカイロプラクターを戸惑わせてしまったんだと認識して
「どうもしないでいいです」と朗らかに答えるのが精一杯だった。

それはまるで、オナニーみたいな告白だった。

つぼみは咲かなくても
カイロプラクターに気持ちを伝えられたと思い出すだけで

にやにやしちゃうくらいうれしかった。

事実上、あたしはふられたことになるのだけれど

もし気持ちを伝えなかったら
悶々とした気持ちを抱えたまま後悔してただろうから

このくらいの距離で丁度いい。
そしていつまでもいつまでも、甘い、ちょっと酸っぱい記憶になる。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五輪

2008-04-23 01:01:02 | カイロプラクター
エイプリルフールに「行人」という本にほのかな想い託して
件のカイロプラクターに手渡して以来初めて

カイロプラクターに会いにゆく。

カイロプラクターは特に本や付箋について言及することもなく
あたしも特に本や付箋について追及することもなく

お互いに何事もなかったよに振舞う空気がそこにはあった。

あたしは想いを伝えられただけで満足していて
少なくともあたしにとっては気まずくならなかっただけよかったと思う。

ところで長野県出身の、
しかも今話題の善光寺の近くに実家があるカイロプラクターと
オリンピックの話題になったとき

彼はスポーツ全般を見るのが好きだと言ってたので
では1988年の長野オリンピックは見にいったのかと聞いてみれば

当時はあまりにも忙しくていけなかったと言うので

高校生だったカイロプラクターは彼女と乳繰り合ってたのだろうかと
勝手に焼きもちを焼いてみれば

通ってた乗馬クラブの馬の世話で忙しかったと言うので

ではそちらのほうに進みたいとは思わなかったのかと聞いてみれば

ま、いろいろあってそちらには進みたかったけれど進めなかったと言うので

カイロプラクターの人生は
とことんとことんあたしのそれとは交叉しないのだなと改めて思った。

またそんな馬と心を通わせてただろう、
カイロプラクターの細い手にまた恋心がふつふつと湧いてしまったりするのだ。

その存在だけで、愛しいひと。
あと2回だけ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

余談

2008-02-19 00:23:32 | カイロプラクター
それなりにかわいい(と思われる)格好をして
3週間ぶりにカイロプラクターに会いにいった。

まだ咳が残ってるのでマスクをしてったら
カイロプラクターも風邪予防でマスクしてた。

指差して「あー」と言ってしまった。
おそろいが恥ずかしくて。

カイロプラクターの菌なら深呼吸で吸入したいけれど
あたしの菌を感染すわけにはいかない。

そういえばなぜ言葉を最大の武器にしてるあたしが
彼の前では口下手になるのだろう。

そういえばなぜもっともっとたくさん話したいことがあるあたしが
彼の前では無口になるのだろう。

そういえば間や体裁を考えれば考えるほど
どんどん話せなくなる。

そういえば話せなくなればなるほど
彼から気持ちが離せなくなる。

そういえば結局用意していった気持ちはなにも伝えられず
次の逢瀬は3週間後と告げられてしまった。

近くのカフェに入って問題集を開いた。

彼が上がる時間まで勉強してよかと思ったけれど
今日のノルマを終えたらおなかがすいたので帰ることにした。

そういえばストーカーには向いてないみたいだ。

そういえばバレンタインのチョコレートを渡せなかった。

そういえばあなたが好き。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恋文

2008-02-11 17:23:31 | カイロプラクター
カイロプラクター先生

アキ男。です、こんばんは。
おつかれさまです。

この連休は日、月と神戸に出張なので
1日早く土曜日に家を出て京都に行ってきました。

大雪・・・

前に施術中にお話されてた、天龍寺のとなりの宝厳院は一般公開中ではなく
雪のため電車が遅れに遅れ、雲龍図もぎりぎりで見れず・・・
スニーカーはぐちょぐちょで悲惨な目に遭いましたが

曇天を見上げると、あまりにも大きなぼた雪に影が出来て
雪なのに黒く見える様がなんとも新鮮でしばらくぼーっと眺めてしまいました。

紅葉してたらきっと見事なはずの嵐山も
雪が積もって灰色になっていて、それもまた空に溶けそうで寒さを忘れる、
曇りなのに天晴れな景色でした。

というわけでここからが本題ですが
2月の終わり、3月のはじめとバドミントンの試合が続きます。

次回は*日に予約させていただいてますが、痛さと気持ちよさの隣り合ったカイロプラクター先生の治療を楽しみにしています。

今後ともよろしくです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鯛焼

2008-01-28 21:56:09 | カイロプラクター
施術中に見上げると
カイロプラクターの剃り残した髭が一本、見えた。

触りたい。

ラブレターを渡すほどの照れ臭さを纏いながら
遅まきな年賀状を手渡した。

心に、その心に触りたい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

好約

2008-01-24 01:29:01 | カイロプラクター
この前最後に愛しきカイロプラクターに会ったとき

彼が1週間に1回仕事で書いてる、
「ブログの本ネタが好きです」とあたしが言ったら

帰りがけに彼は
「また本ネタ書きますね」と殺人的スマイルで微笑んだ。

そして
「いつになるか、わからないけど」と苦笑いを付け加えた。

ぜんぜん期待してないけど、と自分の中で自分に断りつつ
毎日その某ブログをチェックしてたところ

先ほど、とうとう本ネタがアップされてた。

小躍り。

お正月に浅田次郎の「蒼穹の昴」を読んだとのこと。

あたしも最近「薔薇盗人」を読んだばかりだし
あたしたちはどこかで繋がってるのかしら、とほくそ鼻くそ。

早速図書館に借りに行こう。
本の世界にいるカイロプラクターに会いに。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

共通

2008-01-09 01:34:58 | カイロプラクター
三週間ぶり笑顔眩しい若輩カイロプラクターとの、
待ちに待った逢瀬。

どうにかしてカイロプラクターを外に連れだして
あたしの土俵に、とばかり考えていたけれど

月2回の施術30分の間で
マイペースにコミュニケーションしてけばいいじゃんと思えるよになって脱力。

今日は初詣の話から本の話まで。

お年玉の話題から

カイロプラクターは3人兄弟の真ん中で
ひとつ上の姉と、いつつ下の弟。
全員未婚とのこと。

あ、結婚してないんだという事実発覚。

去年は職場で一番遅刻が多かったこと。
朝が弱いこと。

あなたが仕事で書いてるブログの本ネタが好きですと言ったら
また本ネタ書きますねと言ったあなたが抱きしめたいほど好き。

B型て世間の風当たり強くないですかと聞いたら
そんなの気にしませんという超B型なあなたがもっと好き。

そんな冬の恋。
コメント (19)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昼休

2007-11-17 03:03:39 | カイロプラクター
二週間ぶり笑顔眩しい若輩カイロプラクターとの、
待ちに待った逢瀬。

金曜日は21時から勤務だったので
昼の顔をしたカイロプラクターに
昼の顔をして会いにいく。

彼がいくつだろうと
彼に魅かれてるのには変わりないのだから
年齢を聞く必要はないのだけれど

それでも彼のことはどんなことだって知りたいので
痛みと快感の合間を縫ってぽそぽそと聞いてみた。

彼は・・・26歳だった。

いつだったか
「26歳のときに人生に迷ってお遍路したんです」なんて告白しなきゃよかった。

年齢の割に落ち着いてる彼の前で
年齢の割に落ち着いてないあたしのままでいることが
急に恥ずかしくなった。

施術が終わるのがちょうどお昼だったので
ランチにでも誘おうと思ったが
なんだかタイミングを逸してしまった。

怖気づいたのは彼の年齢を聞いてしまったせいかもしれない。

彼から眩しい笑顔を
性行為を彷彿とさせる施術を
お金を介して2週間に1回の風俗的楽しみとして

受け取ってるだけのほうが
一歩進んでぎこちない関係になるよりずっと賢明なのかもしれない。

そんな、初冬。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

指先

2007-10-30 22:19:26 | カイロプラクター
二週間ぶり笑顔眩しい若輩カイロプラクターとの、
待ちに待った逢瀬。

30分4200円の自分にご褒美。
ささやかな風俗。

末端まで血が通った彼の指先を
あたしの身体がひとつひとつ感じる。
感じる。

心拍数が上がってどくんどくん。
吐息。

彼女がいるかもしれないし
結婚してるかもしれないし
女より男が好きかもしれないし

訊きたいことはたくさんあるのに
恥ずかしくてまだ年齢さえも訊ねることができない。

あたしが彼に触れられるのは
彼が仕事の一環として週1回書いてるブログからだけ。

その静かな文面が、
それが表現す彼のひととなりの一部が、好き。

仰向けになって
すぐ上にカイロプラクターの顔がある。
見上げる、ゆるやかな顎のライン。

あたしの顔を這う彼の指先。
キスしてくれたらいいのに。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

没臭

2007-09-11 23:36:22 | カイロプラクター
二週間ぶり正しい骨の笑顔眩しい若輩カイロプラクターとの逢瀬。

右足踵を通り抜ける筋肉が疲弊してるあたしに
自分のですけどと貸してくれた擬似踵、クリアーヒールパッド。

プルンプルンで透明の熱可塑性合成ゴム仕様。
シューズの中敷として。

衝撃を軽減してくれる優れもの。

なかなかよくならない踵に
お、これは効きそうと思いきや

お漏らしのよに全身から滴り落ちて
もはや短パンには手に負えなくなって
ソックスにも浸透して、それさえも耐えられなくなって
シューズに至るほどの滝汗を

彼は受け止めてくれるだろうか、と別の不安。

例えば仮に受け止めてくれたとして
いくら洗えるからと言って
あの鼻を劈くアンモニア臭を何もなかったことにできるのだろうか。

とりあえず恥も外聞も捨て
とにかく勝つことだけ考える。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする