深夜のカラオケ大会のあと
このまま捌けるのももったいない
気持ちいい夜だった。
「『ザ・パイオツ・カリ・いやーん』というビデオを見付けた。」
というメールを敢えて送りつけてきた、
Kの家に遊びにいく。
彼はそのビデオのタイトルを見て思い出した、
「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」を
レンタルしたらしく
空も白んだ午前3時にビデオ鑑賞会開始。
これを見るのが2回目というほど
Kはこの映画が好きらしいが、
あたしの琴線には触れなかったので
あまり期待もせず見たせいか、
シンプルな筋に
細かい仕掛けがうまく絡まって
純粋にエンターテイメントだった。
あたしは手に汗握りながら
パーレイの行方を見守った。
Kとあたしの間には
Mが死んだよに静かに眠ってる。
あたしはすっかりKにココロを許していて
Kはそれを知ってか知らずか
分かりやすい一線をあたしとの間にひいて
あたしが何者で
一体自分に何を求めているのかを
見極めようとしているように見えた。
あたしは
Kと友達になりたいと思った。
自分が丸腰であることを
必死にアピールした。
このまま捌けるのももったいない
気持ちいい夜だった。
「『ザ・パイオツ・カリ・いやーん』というビデオを見付けた。」
というメールを敢えて送りつけてきた、
Kの家に遊びにいく。
彼はそのビデオのタイトルを見て思い出した、
「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」を
レンタルしたらしく
空も白んだ午前3時にビデオ鑑賞会開始。
これを見るのが2回目というほど
Kはこの映画が好きらしいが、
あたしの琴線には触れなかったので
あまり期待もせず見たせいか、
シンプルな筋に
細かい仕掛けがうまく絡まって
純粋にエンターテイメントだった。
あたしは手に汗握りながら
パーレイの行方を見守った。
Kとあたしの間には
Mが死んだよに静かに眠ってる。
あたしはすっかりKにココロを許していて
Kはそれを知ってか知らずか
分かりやすい一線をあたしとの間にひいて
あたしが何者で
一体自分に何を求めているのかを
見極めようとしているように見えた。
あたしは
Kと友達になりたいと思った。
自分が丸腰であることを
必死にアピールした。