旅する小林亜星

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債権回収

2005-09-18 03:06:01 | 旅人
香港にて
もうひとり、会うべき男がいた。

アンソニー・チャン。
香港人だ。

あたしと彼の出会いは5年前。
当時流行ってたICQで
世界中のゲイと会話してたころだ。
(アンソニーはノンケ。)

そこそこ仲良くなったある日、
彼は日本で売ってる車のミラーを買って
送ってほしいと頼んできた。

友達でもない、
会ったこともない
そんな男の頼みを叶える義理はないのだけれど
あたしはバカ正直に
ネットで発注し
荷造りして香港に送った。

ミラー代と送料合わせて1万円くらい。

お金が返ってこなくてもしょうがない、
そんな程度にしか思わないくらい
そのころはお金に困ってなかった。

結局、教えた口座にお金が振りこまれることはなかった。

それでも忘れたころに
彼はときどきメールを寄越した。

ミラー代を振りこむ口座をもう一度教えて、とか
日本で会社を起こすから、いっしょに働こうとか
JALの香港支社に就職して今度日本に出張するとか。

結局、教えた口座にお金が振りこまれることはなかった。

そんなこんなで、今年の3月。
5年前の1万円を今さら返してという度胸もなく
アンソニーと香港で初めて会った。

貧乏旅行でおいしいものを食べれなかったあたしたちに
アンソニーはおいしい鍋をご馳走してくれた。

事前に言ってくれれば
家にも招待したのに、と。

香港でJALに勤めているというのは
たいしたことではないらしい。
公務員試験を受けると言ってた。

アンソニーと話してて
彼に興味を感じなかった。
人間的に魅力を感じなかった。

しかし
香港で現地人に会って話ができたこと、
ネットで知り合ったひとと海外で待ち合わせする
スリルを味わえたこと、
それは物価上昇率を加味しても
1万円の価値があっただろう、
ということにしておく。
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2 コメント

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参照は小粒でピリリと (エ(ア)ロダンサー)
2005-09-18 19:41:40
参照したけど...よく分からない。



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Unknown (アキ男。)
2005-09-20 01:14:37
あ、れ?
返信する

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