旅する小林亜星

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突起

2008-11-11 18:37:42 | 旅人
日曜日のMatiatia Forestの帰り、うちまで送ってくれた類友Sueが
いっしょにカヌーに行くひとを探してると言ってたのを小耳に挟んでたあたしは

「今週カヌー行くの?」と話題を振ってみたら

「興味ある?今週時間ある?」ととんとん拍子に話が進み

次の日の月曜日にSueが教えてくれた「Blazing Paddles」というサイトをチェックし
Sueにビアンでないことをカミングアウトし

それでもいっしょに行っていいかどうか許可を得、

火曜日の午前中に青い眼をした、かわいいかわいいカレシの授業の合間に
2人用テントの張り方を教わり、

そのテントと寝袋とキャンピング用具一式を拝借し
あたしの中に少量の男がいることを知っている彼の危惧を若干緩和し

同日の午後に

Sueの運転するレインボーフラッグシールが貼ってある車で
3日分の食料を買出し、パッキングを終え

カヌーをするWhanganuiに向かう道中
立派にナビを務めていた。

あたしのカミングアウトにSueは

「日本人のレズビアンには会ったことがなかったから
 アキ男。がレズビアンだという確信を日曜には持てなかったの」

と前おいてから

これまで散々同じ疑問を投げかけられてきたのだろうと推測される

「あたしはアキ男。にとって100%安全だから」

と早速自分のための防御壁を築いた。

車中。
あたしはヘンナニジイロ祭のことを思い出していた。

Sueがビアンであるということは
あたしにとってはあたしの持ってない突起な属性のひとつでしかないと思った。

たとえば生粋の直島生まれの直島育ちのひととか

たとえば3回の離婚経験を持ち、それでもめげずに4回目の結婚をしようとしてるひととか

たとえばネイティブ英語スピーカーなのにエスペラント語を勉強してるひととか

そんな突起属性を持ってるひととたまたま出会うことができ
いっしょに旅できるとしたら

また「旅する小林亜星」の格好のネタだとほくそ笑むだろう。

たった好奇心。

30代中盤だと思ってたSueは実は50歳で
おもしろいネタをたくさん抱え込んでるだろう彼女との旅は

男だとか、女だとか、性的少数者とかを越えて
同士といっしょにいる感覚だけが手元に残った。
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