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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

休漁の朝!

2007年03月26日 | モバイル

波の音で目覚め、朝日が昇る頃

久々に、我が家の周辺をウォーキング!

自宅から海岸までは直線距離で約600メートル

普段、波の音はあまり聞こえてこないのですが

自宅まで波の音が聞こえてくるくらいだと

結構波が高いという判断ができ、自分なりの

基準になります。

船の音は聞こえてきませんので、養殖漁師の方々は

若布の刈り取りには出て行かないようです。

そんな事を考えながらのウォーキングでしたが

野鳥の声が響きはじめ、野鳥達は山合いから

里のほうに、巣作りのために下りて来ているようです。

2007326_0001 「アカゲラ」だと思います!

残念ながらこの1枚だけ、

他の野鳥達も撮影しましたが

みんなピンボケでした・・・

野鳥達が活動しはじめ、本格的な春が来ます!


明日の漁は「浜止め」!

2007年03月25日 | ブログ

夕刻連絡が入り、明日26日は「浜止め」と決まったようです!

海況予想が悪く、漁は休みになりました。

尚、28日水曜日の市場休みを利用して

所要で八戸港に向かう事になりました。

東北自動車道、降雪がなければいいが!


春漁、9日目!

2007年03月24日 | ブログ

2007324_021 今日は歌津崎沿岸に主漁場が形成されました!

4時50分出港、5時15分に漂泊

濃い反応の上で僚船2隻と3隻並んで。

5時30分僚船と共に操業開始!

2隻の僚船のうちの1隻は網を破損、もう1隻は

1回の操業で定量となり帰港!

我々は1回目「132カゴ」の漁獲でした。

2回目の操業中に北から船団が集まり、歌津崎沿岸は

大船団が3列に並んでの操業となり圧巻でした。

2回目の操業は群れを外してしまい、残念ながら「43カゴ」

3回目で定量となり8時に帰港したが、10分程の航走後

反転沖へ・・・?

(僚船のイサダを吸い上げるポンプが故障したという事でした)

船を抱かせて我々の船のポンプを使い

イサダを吸い上げたが、僚船は10トン以上船で

250カゴの定量まで、まだ残カゴがあり

約100程足りない、僚船がその後操業してもポンプが

故障で使えないので、待っている間に我々も操業し

船を抱かせ、2隻分のイサダを吸い上げ

イサダが入ったカゴを手渡ししました。

我々の船は10トン未満船ですので、定量漁獲後は

甲板が狭く、積み重ねたイサダカゴの上を手渡しするのは

苦しかったが、洋上でのトラブルはお互い様である!

網を破損した僚船の分も渡し、作業を終えると

さすがにくたくたでした。

今日は凪が良かったので、手渡しでの作業もできましたが

波が高くては危なくてできませんね!

その後帰港し、10時、志津川市場に入港。

水揚げ後、浜に廻航すると破損した網の修理を

終えたばかりの仲間がおり、話を聞くと1回目の操業で

「高根を少し引いた」らしく、袋網の一番端の

一番丈夫なネットがちぎれてきて

その後ロープで縛り、操業してきたという事でした。

トラブルに気を付けて来週も頑張りましょう!

明日は日曜日で市場休み、春漁も休みです!


春漁、8日目!

2007年03月23日 | ブログ

2007323_008 今年のイサダは2日と同じ海区で操業する事がなく、

群れが薄いようです!

同じ浜から出港する僚船は出港時間が早く、

我々が出港する前に浜を離れ、いつもと同じ5時の出港は

一番最後でした。

昨日操業した海区には反応が無く、北上!

5時半からの1回目の投網は「34カゴ」の漁獲でさらに北上、

大谷海岸沖で数隻が操業中でここで2回目、3回目と連続操業も

「22カゴ」「60カゴ」の漁獲、北西へ移動し4回目「46カゴ」

5回目、残58カゴがギリギリ丁度で定量となりました。

10時25分帰港、11時10分志津川市場入港!

今日も値が少し上がりました、この値が持続してほしいです。

水揚げを終え、浜に廻航すると

岸壁に袋網が揚げてありました!

網を破損した僚船が、代わりの袋網に交換して

沖に向かったようです。

こういうトラブルがあると、体はかなりキツイです、

できればそういうトラブルには遭遇したくありませんね!

明日から天気が崩れそうとの事です

外は、にわか雨が降ったり、陽がさしたりと不安定の天気。

あまり海況が悪くならなければよいのですが・・・ 春漁!


春漁、7日目!

2007年03月22日 | ブログ

歌津崎沿岸で大きな反応があった!

5時に出港し、養殖施設を抜けてすぐです。

まだ薄暗く、操業はできませんので、泊中!

宮城県のイサダ漁の操業開始は

「印球が見える刻」と明確ではありません。

岩手県のイサダ漁船に乗っていた頃は、「日の出の刻」

だったのですが。

今日はこの操業開始が明暗を分けました!

並んで群れの上に乗せていた僚船が我々より早く

印球を投入、操業開始!遅れた分、位置を少しずらし

我々も操業開始、我々「48カゴ」に対し、僚船は約200カゴ

僚船は2回の操業で終わり帰港!

2、3隻しかいなかった場所が、2回操業しただけで

船団ができました。気仙沼沖は漁模様が悪いらしく、

北の海区を調査していた船が、

あっという間に集まり激戦操業区になりました!

2回目「50カゴ」、3回目「54カゴ」、4回目「42カゴ」、

結局、5回の操業で定量、9時半に終わりましたが

朝1回目の操業開始の遅れが響いた漁でした!

調査航走に時間を要しない分、いつもより操業開始が

早く、漁場が近かったので10時、志津川市場入港

水揚げを終え、昼前に帰宅できました。

明日も頑張っていきましょう、春漁!