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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

ついに弟も!

2006年08月07日 | 私事

昨年の友達に続き、弟も秋刀魚漁船の漁労長に!!!

親会社の方針で今年の秋刀魚漁は休漁の

予定だった、弟が船長をしている船は

急遽、秋刀魚漁に出漁する事になりました。

尚、弟が新漁労長となり、漁に挑む事が

正式に決まり、乗組員の確保に余念がないようです。

大変でしょうが頑張ってほしいものです!


うに漁、延期!

2006年08月07日 | ブログ

5日に続き、今日も「うに漁の開口」でしたが

波が高くなり、延期となりました!

昨日は故郷の夏祭りで、夏風邪が治り

夜の花火大会を楽しみにしていた子供達も、長男が、

うに漁に行くと言い、花火を見ずに帰宅!

早朝のうに漁に備え、早めに就寝し、

3時に起床、4時に出発しようとしたら

延期を知らすサイレンが響き、長男は「がっかり」

花火も見ず、うに漁にも行けず!!!

同じ町内の隣の漁協では延期せず、

漁が行われたのですが、隣接する漁協は内湾!

我々の地区の漁協は外洋に面しており、

波の入り具合が違う為、時々こういう事がおきます!

今日はデジカメも用意していただけに、

長男共々、「残念でした」!


うに剥き作業!

2006年08月05日 | ブログ

今朝、南三陸の各浜では、うに漁が行れました!

早朝4時30分~7時30分までの3時間。

デジカメを忘れてしまい撮影してこなかったので

うに剥き作業の様子を!

我々の地区では殻のまま出荷できませんので

剥き身での出荷です。

海から帰ると「うに剥き作業」8時から始め、

終わったのが正午でした!

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船上にて!

2006年08月04日 | ブログ

7月7日、会合!

船上で「会合」というのは

多船と物のやり取りをする事をいい、

1隻の船には限られた物しか積み込まれておらず

漁労機械の予備品等、過去に故障した事のある部位の

予備品は各船ごとに異なり、故障した事の無い部位の

予備品は、通常、積み込まれていない事が多い!

そこで各船との無線連絡で、予備品の有無を確認し合い

予備品がある場合、船上でやり取りします。

各船共に持っていない場合もありますが、

陸上で手配して出港して来る船が預って来る事もあります。

日本から離れた海上では船同士が連携し合い

操業に支障をきたさないように協力しています!

会合する船によっては知り合いが乗船している事もあります。

この船には近所の後輩が乗船していました。

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18年鮭鱒漁、回顧!

2006年08月03日 | ブログ

今年は日露鮭鱒交渉が順調に進み

5月13日北海道、花咲港出港の予定でして、

12日には各船にオブザーバーが乗船しました。

我が船には(レゥチェンコ サーシャ氏)45歳が乗船

しかしロシアから入漁許可証が花咲港に届いたのは

5月18日、予定より5日遅れての出港となりました。

出港時には「根室市長」や「新党、大地」の

「鈴木議員」が激励に訪れ見送られての

18年、鮭鱒漁出港でした!

我々が乗船する大型船は1区へ7隻、2区へは8隻と

操業海区が分かれました。「第二源榮丸」は2区からの

操業となり、5月19日深夜から投網、20日から揚網が

始まりましたが、早速、海から大時化の洗礼!!!

大時化でパラ泊中、突然ロープが切断するトラブルや

18_016 25日、朝には

ロシア沿岸警備艇から

停船命令を受け

臨検!(2時間程揚網中断) 

そんな中、28日まで連続9回の操業で2区の漁獲枠を

消化し釧路向け帰航。1航海目の水揚げは

好相場で、次の航海に大きな期待を持てる

順調な滑り出しでした!

5月31日、水揚げ後、1区へ向けて出港。

6月4日から操業開始!

N 57・47、E 169・50、付近を連続17回操業

1区の漁獲枠を消化、帰航となりましたが

22日ペトロの北東沖でロシアの監視船から臨検

監視船(アストロピンコ号)の監督官は

18_007 今年、乗船しているオブザーバーの近所なそうで

再会を喜びささやかな酒宴があった。

6月26日早朝、釧路入港!

18時から13時間かけての水揚げ、

しかし、相場が下がり疲れた体に

いっそうの疲労感が・・・

ここでも水揚げ後、休み無しで即出港!

3区向け、29日深夜から操業開始も

漁が無い!千島列島沿いの3区は海流が早く、

18_062 特に(羅處和島)(松輪島)付近は

潮が悪く、投網した網が

短時間で複雑に流れ、

2本、3本に折れ曲がったり

18_011渦に入り、団子状態になったりと

揚網に時間を要し

1,2航海のような順調な揚網ではなくなり

投網から揚網までの流し時間を

大幅に短縮しなければならなくなり

(流し時間が長いと網が塊り揚がらなくなるので)

操業のサイクルが変わり、揚網は夜間まで

かかるようになりました。

しかも、3区の操業海区は狭く、大型船8隻、

小型船5隻と決められていて、海区内で操業している

船が帰航しないと次の船が海区内に入れないという

理不尽な状況で3区と2区の境界付近で、漂白し、

順番待ちをしなければならない船がでました。

我々は、運良く小型船の帰航が続き10回までは

連続操業できましたが、7月7日、枠を外れなければ

ならなくなり、2区へ移動し休む事になりました。

18_079 その間、(会合)という言い方をしますが

海上で他の船と不足物のやり取りをする

会合を2隻と行いました。

1隻は漁労機械が故障、予備品が無かった船へ

我々の船にある予備品を渡し、もう1隻は

網をスクリューに巻き、潜水作業を

行うのに潜水服が壊れていたという事で貸しました。

その後急遽、先に操業していた大型船1隻が切り揚げ、

帰航する事になり、再度3区へ移動し操業再開!

再開後、連続14回(24回)の操業を経て3区の漁獲枠に達し、

漁を切り揚げ帰航しました。

7月25日釧路入港、水揚げ後八戸へ帰港!

1航海目出港~3航海目水揚げまで70日間

総操業回数50回 総燃料消費量171,6K?

消費潤滑油量360K?

延べ鮭鱒漁所用日数84日間!

18年、鮭鱒漁は、労力から追うと若干、

足りない気がしますが、ここ数年と比較すれば

大漁だったのかもしれません!