自分の周りにいた幼馴染の父親達は
ほとんどが「北洋」漁業に携わっていた。
丁度、今の時期は船から父親達が帰ってくる頃・・・!
自分の子供達を学校のプールへ送迎する今、
我々の少年時代の夏を、思い浮かべる。
夏休みといえば、
水中メガネを持って浜に出かけ泳ぎ回り、潜り、
水中メガネを通じて海に親しんだ。
今だから言える事ですが、
みんなで防波堤の裏を潜りアワビを採ったりしました。
幼馴染の各父親が帰宅する日はそれぞれ違い、
その日採ったアワビは父親が帰宅する家の子に持たせて帰る
という子供ながらの連携があった。
沖から帰った父親が酒の肴に
アワビがあると喜ぶ事を知っていたのです!
潜って採っていた事を知っても父親達は叱らなかった。
むしろ海に親しんで行く我が子を喜んでいたようです。
いずれ我が子も北洋に!という思いに
迷いがなかった北洋漁業全盛期の時代!!!
当時の幼馴染達も、
北洋漁師になる事が当然のように
会話の中の随所に「漁師」という言葉が出ていた。
現在、当時我々が泳いだ場所は
漁港整備で出来上がった荷揚げ場や
処理場になり砂浜も消え、遊泳禁止!
子供達が海で泳ぐ姿は全く無い!
すぐ目の前が海であっても、
海に親しむ事が時代と共に薄れています。
我々が漁師を志した頃とは違う時代を感じながら
プールに向かう子供達を見て世代を痛感しています!