晴れているのに対岸が見えません 「春霞み」です!
南三陸志津川湾で
対岸は神割崎に至ります。
この湾を通って志津川魚市場に入港する春漁漁船は
約15隻程度です、気仙沼魚市場には約45隻、
宮城県の春漁(イサダ漁船)は約120隻ですので
女川や石巻の魚市場には牡鹿半島周辺の船約60隻が
入港している事になります。
女川方面から出港している船は解禁当初は共に
同じ海区で操業しましたが、最近では同じ海区での
操業がありません、南三陸沿岸のイサダ操業海区は
現在大きく3箇所ほどに分かれています!
北は唐桑半島沿岸~気仙沼大島南沖、
歌津崎沖~神割崎沖、
南は大須崎沿岸~金華山沿岸、というように!
最近は金華山沿岸が一番纏まった漁獲があるようです。
漁模様は日々変わりますので一概には言えませんが
出港した港から近い海区にイサダの魚探反応があれば
その周辺での操業になりますが漁獲が足りず、その後の
時間と共に魚探反応が無くなってしまった場合に
大きく移動する事になります。
その辺は各船主の駆け引きになり、思惑はそれぞれでしょう
イサダ漁船にもソナーが用いられていますが
反応を見つけた後は魚探で判断して投網します。
我々の船のソナーは故障中で、部品を交換すれば直るらしいが
旧式で古いため部品が見つからないようです!
それでも魚探があれば反応は探せます。
宮城県は約15年程前までは今の「中層引き」ではなく
「棒差し」でイサダを漁獲していましたが、茨城県の方々が
行っていた「中層引き」漁法が岩手県に伝わり、その後に
宮城県の船主達が岩手県に行って漁法を研修し、
今に至っています。
10年前に岩手県のイサダ漁に初めて参加した頃は定量が
「500カゴ」その次の年からは「400カゴ」になり
今では「250カゴ」定量で行われているようです。
5シーズン程参加しましたが、魚価の低迷と共に
宮城県での漁に参加するようになりました。
イサダの資源も減少しているようで「400カゴ」定量だと
定量する船は一気に減るでしょうね。
宮城県の今年の漁獲量も半分以上消化したようで
このままだと4月の第2週で終わりそうとの事!
明日も海況が回復せず、早速「浜止め」の連絡が入りました。