SeptemberからOctoberに…
近年の秋刀魚漁 携わっていると、時の流れは激流の一途だ…!
幾度もサンマを運んだ女川港、知り合いも多くホームだけど
これまでで最も遅い入港・水揚げとなった。
【7航海目】! の更新投稿は、悲しいかな
投稿時の操作ミスによって喪失してしまった…
タッチペンの感度が悪くなってきているので今後も要注意だな…。
女川出港後、金華山に向かって柏手・機関安全と航海の安全を祈願…!
Co 65°
北上中 見慣れた南三陸沿岸域のまだ秋色には程遠い山景が小さくなっていく。
9月30日・15時30分、S/B 。
日本の領海から公海へのライン越え、日没から調査開始!
ポツポツだが広範囲で跳ねるサンマ、薄群れを数回操業。
月が海に隠れた頃から良い凪となり、サンマが群れ始め
少し纏まった群れを操業、沖のサンマと比べ魚体組成は劣るが
若干漁獲は纏まり、夜明けより漂泊。
機関部は良い凪を利用してメンテナンス作業。
10月1日・15時30分、S/B 。
久々に湖のような凪、良い凪に前夜のサンマ、漁模様に期待した!
しかし、サンマがいなくなった…
範囲を拡げての調査も、サンマが見えず…。
どうなってんの と云う感じ…
南下第1陣とも思えない…
夜半より微速で北上帰途、花咲向け…
10月2日・23時、花咲入港 北海道道東の港 秋風が心地良い。
水揚げ後、05時30分、出港 公海向け。
10月4日・15時30分、S/B 。
日暮れ前から薄い反応があり、日没より操業開始!
数回の操業で少し纏まった漁獲があった…!
しかし、その後は灯付きが悪くなり調査航走が続いた…
日付けが変わった頃から次第に南風が強まり、時化てきた…
夜明け前に数回操業、夜明けより漁灯を仕舞い荒天準備し、支え…
外国籍船団各船はパラシュートアンカー投入中のようである…
日昼、吹き荒れた南の風が15時過ぎには弱まった…
5日・15時30分、S/B 。
ややうねりが残る公海洋上、日暮れから風が北に変わり強まり始めた…
調査開始もサンマは見えず、付近の外国籍船・日本船共に一斉に南下…!
時化交わし、幾分風の弱いポイントへ…
夜半から降りだした雨が合羽越しに冷たい…
そういう季節になった北緯43°の公海。
外国籍の大船団が操業中も群れは薄く、数回の操業で夜が明けた…
夜明けより微速で北上、良い凪となり日暮れ時のポイント向け…。
9時ポイント着 漂泊。
6日・15時30分、S/B 。
良い凪で天気も良かったのだが、日没からまた冷たい雨が降りはじめた…
強まったり弱まったりの繰り返しだった雨脚は22時過ぎから豪雨に…
そんな中、少し纏まった群れを数回操業。
次第に北風が吹き始め、日付けが変わってからは吹き荒れ、嵐となった…!
やれやれ、連日のように時化に邪魔される…!
夜明けより漂泊…
本船は1つの艙に清水を積み込んできており、
新たな冷水を造れるように準備している。
漁の状況によっては冷水の使用量が増えるので、必要量確保の為だ。
新たに2艙分の冷水造りを10時過ぎまで…。
前日の昼過ぎから各艙の保冷等、操業で一晩、
夜明けからは冷水造りと続き、
そろそろ体力的にキツくなってきているのを痛感…。
漁模様が悪いときは、良いときと比べ多くの諸作業が増える…
7日・15時30分、S/B 。
まだ北風が強い…!
日暮れから調査航走が続き、20時過ぎに薄群れを操業…
魚体組成が悪い、日々群れによって組成にバラつきがある…
少ないながらもサンマの回遊は足早なようだ…
先の事は神のみぞ知る領域だけど
近年のサンマ漁は持続可能とは言い難いかもしれない…
SDGs 持続可能な豊かな海とその資源だとは私は思えない…
過去に獲り過ぎたツケが影響しているのかもしれないし…
海が変わってきているのかもしれないし…
「鶏が先か卵が先か」論になってしまうけど
この先サンマがいなくなったら、乗組員は去るだろうし
そうなると船も動かなくなる…!
なにかしろのタイミングで何かが必要なのは今なのかもしれない…
22時過ぎから西へ、調査しながら帰途航…
北風は更に強まり、うねりが白波となって右舷を叩く…
次第に白波は右舷後方から飲んでくるようになった…
船はかなり丈夫に出来ている。
あとは扱う人間次第と云う事だ!
多くの操作が自動化されていく現代において
自動化に頼り過ぎる事は危険を伴う!
便利さゆえに、頼り過ぎて確認を怠ってはならない。
些細なことで自動が効かなくなる事も多々ある…
16人の乗組員各々が気を配らなければならない事がある。
ミスのない人間はいないが、言われた事しかしない人間はいる…
注意するかしないかによって、防げる事は少なくはない…。
考え方の違い、多様性、団体生活は難しい…!
時化に追われ、夜明け前に漁灯を仕舞い荒天準備
帰途航走は女川向け!
10日・朝3時頃の入港予定。