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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【14航海目】!

2018年10月19日 | モバイル
10月16日、19時女川入港後、一部劣化した網の足ワイヤーを全て交換
例年より少し早めの新替えとなった!

主機関の運転時間も1125時間を超えた…
今期の予想運転時間の約半分超と想定し、
各部の点検とメンテナンス項目を再チェック!

…昨年まで乗船していた船も女川に入港、後方に接岸

漁撈長と通信長が訪船、本船の漁撈長と共に会話に花が咲いた…!
船が変わっても、かつて共に苦労した仲間なのである…

水揚げ、氷の積み込みを終え、10時30分・漁灯を拡げ女川出港、沖へ…!

10月も中旬、爽やかな秋風が心地よい…。

21時S/B。
南三陸沖約180哩、薄群れを1回操業し、
調査船情報で調査しながら南東へ…

1時30分頃、やや纏まった群れを操業も、その後は薄群れを数回…

夜明けより北上…!

ロシアの領海ラインの外側でも纏まった漁獲があったようで
その海区向けとなった…。

15時S/B。

多くの船が集まったが、そこには見えないラインがあり、
領海ラインを挟んで、ロシア海区内操業の船と
ロシア海区外操業の船…

領海ライン際の低海水温域が南東側に張り出し始めた…

ラインと云って思い出すのは、
16歳で焼津港の大型カツオ一本釣り漁船に乗船、
赤道通過の際、赤いラインを船首で見張りさせられた…
漁船デビュー新人時の笑える昔話…

あれから37年、今やラインと云えばスマートフォンと云う
当時想像できなかった未来が現代…

…日没後、操業開始も何気にサンマの動きが怪しい…
漁灯の明かりにサンマが跳ねずに集まって来るが
居なくなるのも早い…

各船の漁模様も低調のようで、ロシア海区内操業中の船も
漁模様は悪いとの事…

海区移動も出来ない流れになってしまった…

多くの各船と共に調査範囲を拡げるも
薄群れの操業を余儀なく…

回数操業も漁獲は伸びない…!

こういう時の夜は長い…。

低調な漁獲で、夜が明け
北上帰途航走 釧路向け!

9時・予定変更 花咲向けとなった…

道東沖航走中の船
涼しいを通り越して寒い…。

明日20日で大型船解禁から2ケ月となる…

気温の低下と共に、暑かった夏のツケが
疲れとなって、身体が堪えてくる時期でもある…。
各部の再点検と平行して体調管理にも注意が必要だ…!

19日・夕刻16時頃、花咲入港予定。



入港後の時間を利用してメンテナンス作業をする!
やる気スイッチも入れ直す…!