2航海目入港~3航海目出港まで釧路港での
滞在時間は22時間半!
水揚げに要した時間は入港後4時間、出港前4時間の8時間。
水揚げ後の後かたずけに各1時間、
塩や氷、燃料油等の各積み込みに2時間半程、
個人仕込みに約2時間。
睡眠含む、作業外の時間が約8時間と!
忙しい釧路港滞在でした。
水揚げを終え、7月8日01時、釧路発3航海目の出港!
チェックポイント通過後 Co55°2区向け。
9日18時、N45°31、E152°57、から投網開始!
1回操業し、海区移動。(今年の2区は各船、漁皆無)
N49°05、E154°58、にあるNo7チェックポイント向け北上。
(3a区を操業する前にはこのチェックポイントでの許可が必要)
臨検は無く、無線での応対で済み、反転南下!
N48°10、E155°10、付近の3a区枠外で漂泊、順番待ち待機!
(操業枠が狭い3a区では操 業隻数に限りがあり、
操業は到着順での枠入りで漁獲枠を
クリアした船が抜けなければ入れない)11日~15日まで漂泊。
14日22時、ロシア海軍のイージス艦(156)「オリョロ」
(4年前に臨検を受けた(156)は「アクロス」という艦名だったが?)
からの臨検は、かなり厳しかった!!!
3人が乗船し、腰にピストルを携帯した若い軍人の指示で
他の2人が我々のミスを探しているような感じ)
2時間程で無事終わり、15日02時から3a区での投網開始!
相変わらずこの海区は潮が悪く、
海水温3℃台~4.7~7.5℃の低水温域と
10℃台の高水温域との潮境の潮流に乗る各網ごとに著しく変わる。
狭い範囲内でも、真っ直ぐに入れて行った筈の各網が
(距離を海里からkmに換算すると網1本約4km×8本、
網間は4km以上の間隔で最低でも64km以上が
1隻の入網基準距離)
数時間で蛇行や折り返し状、渦巻き状になる為、
操業リズムが変わ り、網を流す時間は短くなる。
1区での操業パターン投網後6~7時間網を流し揚網する。
から3a区では投網後2~3時間で揚網という具合に
操業パターンも変わる。
20日、23時からは付近で操業中の船5隻に臨検命令が下り、
順にロシアコーストガード(044)「マガダニッツ」から臨検!
我々の船は21日00時15分から1時間臨検を受けました。
23日には、指揮船8光洋丸から臨検!
陸(日本)からの情報は
(JSC 共同通信社のkyodo NewsFAX版)で知ります。
季節柄、日本列島各地で猛暑!
の記事を見ても、我々の操業海区は7月も下旬だというのに
まだ風が冷たく、連日の濃霧や雨で陽差しはほとんど無い…
漁を終えて帰ると気温差に体が慣れるまでが大変 (泣)!!
この時期の鮭は餌の主食が変わるようで
口からサンマの尾鰭が見え、胃の内容物もオキアミから
小さなイカやサンマに変わっています。
28日の揚網で今年の 鮭鱒漁は最終回!
操業を無事終えて15時から帰途航走。
1区35回、2区1回、3a区15回で全操業回数51回、
29日23時20分、チェックポイント着、
00時、臨検終わり釧路向け。
30日7時、釧路入港予定。
漁具解体作業、水揚げを終えると
いよいよ母港、八戸向けになります。
今航海も乗組員は皆元気に頑張ってきました!