3月25日。「高尾梅郷梅まつり」は3月8,9日に開催され既に閉幕しましたが、梅はまだまだ綺麗です。
湯の花梅林
するさし梅林
遊歩道梅林近くでフラサバソウを見てきましたが、花はまだまだ咲き誇っているものの果実も出来ていました。同じ仲間のイヌノフグリ、オオイヌノフグリ等の名前のもととなった果実です。
遊歩道梅林では、早速タカオスミレ(高尾菫)が出迎えてくれました。しかし、この1株だけで他では見ることができませんでした。
葉が焦げ茶色で高尾で発見された菫です。
ユリワサビ(百合山葵)も咲いていました。これから先あちこちで沢山咲いています。
駒木野公園近くで
アズマイチゲが多く咲いていましたが他にも
ヤマエンゴサク(山延胡索:ケシ科キケマン属の多年草)が咲き始めていました。この花は花の色が青紫色から赤紫色まで変化があり、小葉も卵円形から披針形と変化が多い。花の下の苞が3~4裂するのが特徴で、よく似たジロボウエンゴサクやエゾエンゴサクの苞は全縁となるので区別できる。
キバナノアマナ(黄花の甘菜:ユリ科キバナノアマナ属の多年草)も数輪ですが咲いていました。
小さなヒメニラ(姫韮:ヒガンバナ科ネギ属の多年草)を探したところ2輪確認できました。またその傍にヒメニラの鱗茎がむき出しになっていましたので挙げておきます。雄株と雌株がありますがこれは雄蕊がなく花柱が3裂しているので雌株です。
カンスゲ(寒菅:カヤツリグサ科スゲ属の大形の常緑多年草)も咲いていました。この花もこれから先諸所で咲いていました。花穂は高く伸び先端には雄小穂が付きその下に細長い棒状の雌小穂が付く。
タチツボスミレとアオイスミレも咲いており、これもこれから先あちこちで咲いていました。
タチツボスミレ
アオイスミレ
旧甲州街道にでると
人家の石垣に例年通りオキナグサが咲いていました。しかし、ヒメスミレやコスミレが消えてなくなっていたのが寂しい。
裏高尾バス停あたりから見えるカツラ林が花が咲いているためか赤く色づいているのがわかります。
小仏川のハナネコノメソウが咲いているポイントは川が荒れていて花数も少なくなっており、しかも、いつも他より早く咲くためか赤い葯が少なくなっており終盤でした。キクザキイチゲは2輪だけ咲いていました。
ヨゴレネコノメソウ(汚れ猫の目草:ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草):沢筋に咲いていることが多い。かわいそうな名前ですが、見方によっては可愛い花で雄蕊も雌蕊もあり葯の色が暗紫色。イワボタンの変種といわれますが葯の色がイワボタンは黄色。
庭に種々の山野草が咲いている人家ではカタクリが満開でアズマイチゲも咲いていました。また、その庭にショウジョウバカマとニオイカントウが咲いていました。
ショウジョウバカマ(猩猩袴:メランチウム科ショウジョウバカマ属の常緑多年草):中学生の頃、この花に吸蜜に来るギフチョウを求めて山里を訪れたのを懐かしく思い出します。
ニオイカントウ(匂款冬:地中海地方原産でキク科フキ属の多年草。雌雄異株)東京薬科大学薬用植物園にも栽培されていました。カントウ(款冬)はフキのこと。
川沿いにあるフサザクラ(房桜:フサザクラ科・属の落葉高木):赤い房状に咲く様子を満開の桜に見立てたという。雌雄異株。花弁がなく赤い葯を付けた雄蕊が見える。
木下沢編に続く
以上