3月25日。木下沢梅林も残念ながら閉鎖されていて内部に入れません。
木下沢梅林はご覧の通り大変綺麗でした。
その縁にヒメウズ(姫烏頭:キンポウゲ科ヒメウズ属の多年草)が数株咲いていました。白い萼が長くて黄色い花弁がその中に隠れるようにある可愛い花です。
木下沢を進むと
ハシリドコロ(走野老:ナス科ハシリドコロ属の多年草)が咲いています。美味しそうに見える葉は毒草で松本清張氏の小説にも出てきて有名になりました。食べると走り出すそうです。花の中には雄蕊が5個、雌蕊が1個あります。
エイザンスミレ(叡山菫)が一株咲いていました。名前は比叡山に生育する菫ということ。葉に大きな切れ込みがあることが特徴で白色からピンク色~赤紫色のものがある。ヒゴスミレは葉の切れ込みがもっと細かい。
ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛):あっちこちで多く咲いていました。このスミレも花の色が白色、ピンク色、青紫色と変化が多い。
ヤマルリソウ(山瑠璃草:ムラサキ科ルリソウ属の多年草):片倉城跡公園でも咲き始めていましたが、ここでも咲き始めていました。
ニリンソウもあちこちで咲き始めています。
ここではハナネコノメソウ(花猫の目草:ユキノシタ科・ネコノメソウ属多年草)が多く咲いており見ごろでした。この花は早春を彩る花で毎年見たくなります。また、花の色が薄紅色、紅色、緑色のものも、たまにはあり沢筋を念入りに探している方もいます。私は薄紅色のものしか見ていませんが、ご参考に挙げておきます。
ザリクボ沢では
ここでもハナネコノメソウが咲いています。
ご参考:薄紅色のハナネコノメソウ
ツルネコノメソウ(蔓猫の目草:ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草)も毎年見に来ています。名前は走出枝(匍匐枝)を伸ばして繁殖するため。
ヤマエンゴサクがここでも咲いていました。ここのヤマエンゴサクは別名ササバエンゴサク(笹葉延胡索)と呼ばれ、変異の多い葉のうち、葉の裂片が細い線状楕円形になっているものです。苞はご覧の通り苞の縁に切れ込みがあります。
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