今日は久し振りで長池公園を訪問しました。ここにはいつ来ても何かの花が咲いていて楽しい。
自然館の中庭には保護されているハチオウジアザミが今満開です。説明は立札をご覧ください。
この花は片倉城跡公園にもあるというのですが、トネアザミ(タイアザミ)との区別が難しくどれがハチオウジアザミなのか私にはよくわかりません。
自然館の近辺には多くの花が保護されていたり、自然に咲いていたりします。
セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁子):シソ科ヤマハッカ属の多年草で花期は9~10月。関屋とは箱根の関のことで箱根産で秋に丁字型に咲くという意味。
カラスノゴマ:ここに限らず公園中あちこちに咲いています。
タヌキマメ(狸豆):これも公園のありこちに咲いていましたが、もう終盤で果実も沢山出来ています。マメ科タヌキマメ属の1年草か多年草で花期は7~9月。薬草に利用される。名前は諸説あるが果実を包む萼にタヌキのような毛が生えるとか、花を正面から見るとタヌキの顔に見えるとか?
果実
ヤブツルアズキ:果実も出来ていました。
果実
中央園路には
ハンショウヅル:白い毛が付いた果実が沢山出来ていました。
ヤブマメ(薮豆):マメ科ヤブマメ属のつる性1年草で花期は9~10月。豆果に種子が3~5個出来る。あちこちにありました。
ながいけの道の各デッキには
キツリフネが群落を作り沢山咲いていました。
アズマレイジンソウ(吾妻伶人草):キンポウゲ科トリカブト属の多年草で花期は8~10月。名前のいわれは、福島県吾妻連峰で最初に採集されたため吾妻、花の形が舞楽を演奏する人(伶人)が被る冠に似ているため。
ナナカマドに若い果実が出来ていました。秋になると葉や果実が真赤に紅葉します。
姿池の土手には
ススキの下にナンバンギセルが咲いていました。
つくいけの道には
ツルニンジン(蔓人参):別名:ジイソブ(爺蕎)が終盤の花を付けており、若い果実も出来ていました。
下方に若い果実が2個出来ている。
田圃脇の湿地には終盤のサワギキョウが咲いていました。
その近くに
ミズオトギリ(水弟切):オトギリソウ科ミズオトギリ属の多年草で花期は8~9月。花は午後になって開き夕方には萎む。終盤なので花は少なく果実が多くなっています。
最後にもうクロヤツシロランが咲いているとのことなので、竹藪へ寄ってきました。花が終わったのが2株ありましたが幸い開きたての花が1株見つかりました。群がる薮蚊に献血した甲斐がありました。
クロヤツシロランはラン科オニノヤガラ属の多年草で竹林に生える腐生植物。花期は9~10月。花は地面すれすれに咲くが、果実になると数倍の10~20cmぐらいになる。従って、花は見つけにくいが、果実は蚊のいなくなる季節になるためもあり見つけやすい。果実は縦に裂けて種子を弾き飛ばす。
花が終わり果実になりかけのクロヤツシロラン
ご参考:クロヤツシロランの種子を飛ばした後の果実殻
以上