6月24日の南高尾散策のその2:(三沢峠~西山峠~入沢川~梅の木平~高尾山口~駒木野庭園)です。
三沢峠を出ると枯れたヤマザクラにキノコが取り付いているのが見られました。すごい量です。これで養分を吸い取られて朽ちてしまうのですね。
オニドコロの雄花が咲いていました。オニドコロ(鬼野老)はヤマノイモ科・属で雌雄異株の多年草です。根茎は食べられません。
南高尾ではボランティアの人達が路や休憩所の整備をされていますが、その人たちが作った丸太のベンチにはこんな木彫りもあります。
西山峠から入山川方面へ下ると
ウリノキに果実が出来ていました。
入山川沿いでは白いドクダミの花が目立ちますが
ところどころにキツネノボタンが咲いていました。
キツリフネも沢山咲いています。キツリフネ(黄釣船)は早くて8月頃から、普通9月頃から咲くのかと思っていましたがこんなに沢山咲いているとは思いませんでした。
シマヘビの出現にはびっくりしました。
国道20号沿いでは
地面にびっしり生えたゼニゴケに小さな林のように雌器が林立しており面白い風景でした。
歩道橋の下に思いがけずビロードモーズイカが二株生えていました。ビロードモーズイカ(天鵞絨毛蕊花)はゴマノハグサ科モウズイカ属で地中海沿岸原産の帰化植物の多年草。花期は8~9月。黄色い花がびっしり咲くと綺麗でしょう。
近くにはタケニグサも咲いていました。タケニグサ(竹似草)はケシ科タケニグサ属の多年草で荒地などに生えます。白い花を多数つけますが花弁がなく、白い花弁のように見えるのは萼片で開花と同時に萼片が落ちて、花には多数の糸のような雄蕊と雌蕊が1個あります。面白い花ですね。
これも近くにコマツナギそっくりの花が咲いていました。しかし、コマツナギよりずっと大きく2mぐらいあります。キダチコマツナギ(木立駒繋ぎ)で中国原産の落葉小低木です。
最後に駒木野庭園へ立ち寄りました。
庭園には今種々の紫陽花が花盛りで綺麗。蓮の花や桔梗も咲いていました。
その庭園樹にキササゲがあり綺麗な花が咲いていました。キササゲ(木大角豆)はノウゼンカズラ科キササゲ属の落葉高木。中国原産で古くから栽培され花期は6~7月。果実は線形で垂れ下がる。この果実が野菜のササゲ(大角豆)の実に似ているから名付けられた。果実を乾燥したものはしじつ(梓実)という漢方の生薬となる。
ご参考:キササゲの果実
また、駐車場の側にメハジキも沢山咲いていました。メハジキ(目弾き)はシソ科メハジキ属の1~越年草で田舎では荒地などに生える雑草です。別名ヤクモソウ(益母草)と呼ばれる薬草でもある。花期は7~8月。クマバチも吸蜜していました。
以上