今日は木下沢・日影沢の散策です。
まず木下沢のオオバアサガラが咲いている頃なので見に行きました。オオバアサガラはエゴノキ科アサガラ属の落葉高木で山地の渓流や林道沿いに生える先駆種(日当たりを好み他の種に先駆けて発芽、成長する種)の樹木です。
以前は日影バス停の近くにあったのですが切り倒されたので、今は木下沢でしか見られません。普通、6月頃に枝先に複総状花序を下垂して白い花を多数つけます。しかし、もう終盤で綺麗な花は見られませんでした。今年は皆咲くのが1週間以上早いようです。
木下沢で他に咲いていた花達
ウリノキ(瓜の木):ウリノキ科・属の落葉低木で谷筋の林道等に多い。葉が瓜の葉に似ているため。花期は6月で花は咲くと6~8本の花弁がくるくる巻き上がり、黄色い雄蕊は6~8本で白い雌蕊が突き出るという変わった花です。
オオバウマノスズクサ:ここではまだ咲いていました。
ギンレイカ(銀鈴花):別名ヤマタゴボウ(深山田牛蒡)、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草で山の木陰に生える。花期は6~7月で花を銀の鈴に見立てた。日影沢にも多くありました。
ヤブヘビイチゴの果実
ノハラナデシコ:ナデシコ科・属の1年草でヨーロッパ原産の帰化植物。花期は6~8月で1967年に長野で気付かれ本州~九州に帰化している。木下沢梅林の傍にありましたが私は初見です。
日影の人家で八重のドクダミが沢山咲いていました。
日影沢沿いでは
マルミノヤマゴボウ(丸実の山牛蒡):ヤマゴボウ科・属の多年草で花期は6~9月。花は直立した総状花序を作って開き淡紅色を帯びる。果実は黒紫色に熟す。よく似た山牛蒡は萼が白色で雄蕊の葯が淡紅色。ヨウシュヤマゴボウは果序が垂れ下がる。
花
若い果実
他に咲いていた花は
エビガライチゴ(海老殻苺):バラ科キイチゴ属の落葉低木で山地の日当たりの良い所に生える。花期は6~7月。
エンレイソウは果実になっていました。
サツキヒナノウスツボも果実です。
今日出会った昆虫は
ルリシジミ:テングチョウと共に吸水中です。
ヨツメエダシャク:模様が四つの目に見えるため。
ビロードナミシャク:面白い模様の波尺蛾です。
テングチョウ:今日はあちこちで乱舞したり、集団で吸水したり、クリの花に多く吸蜜していました。
キガシラオオナミシャク:大型の波尺蛾です。葉の裏に止まるので裏面しか撮影できず。
イチモンジチョウ
以上