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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

片倉城跡公園近辺のお散歩:2021年 イチモジフユナミシャク(冬尺蛾の1種)の雌、ヒバリ(雲雀)、冬芽3種

2021-01-06 19:30:09 | 野鳥、昆虫、花

片倉城跡公園の桜の幹にイチモジフユナミシャクの雌がいました。今冬、冬尺蛾の雌に出会ったのは初めてです。冬尺蛾の雌は翅が退化して全くないか小さくて飛べません。従って、フェロモンを出して雄を誘引して交尾します。

イチモジフユナミシャクの雌は色が青みがかった白で鳥の糞や白い苔に擬態しているようです。そのためと小さいので探すのに苦労します。小さくて分かり難いかもしれませんが、最初の写真のどこにいるか分かりますね。

  

小比企の畑に、ご存じヒバリ(雲雀)が数羽休んでいました。この時期はまだ上空で囀りませんので、じっとしていると何処にいるのか分かりません。

 

湯殿川には常連の鳥たちがいました。

バン

オオバン

コガモ

ダイサギとカルガモ

今日の冬芽はアジサイとナツツバキとクリです。

アジサイ:頂芽は芽鱗が早い時期に落ちて裸芽になります。裸芽は2枚の幼芽が向き合っています。この写真は芽鱗が落ちる前です。側芽は薄い芽鱗があり、葉痕は大きく維管束痕は3個で人の顔のように見えます。

頂芽と葉痕:下方に側芽2個が対生(向き合っている)している。

側芽と葉痕

ナツツバキ:造園業の植木畑にありました。

冬芽と葉痕:紡錘形で平たく鱗芽です。芽鱗は早い目に落ちて裸芽になります。葉痕は半円形で維管束痕は1個。

 

芽鱗が取れかかった冬芽

ナツツバキの果実殻

クリ:冬芽はクリの実に似て丸みのある三角形で鱗芽。葉痕は半円形~円形で維管束痕は多数。

エゴノキの大木で剥がれかけた樹皮に面白い茸?が付いていました。何者でしょうか?

以上


片倉城跡公園:2021年 タヒバリ(田雲雀)、ウスバフユシャク(冬尺蛾の1種)、冬芽(レンギョウ)

2021-01-05 13:47:47 | 野鳥、昆虫、花

今日も片倉城跡公園の近辺のお散歩です。

上の畑地でタヒバリが群れで餌を漁っていました。タヒバリ(田雲雀)はセキレイ科タヒバリ属の鳥で日本には冬鳥としてやってきます。同じ仲間のビンズイとよく似ていて混同されやすい。

片倉城跡公園の神社でウスバフユシャクに出会いました。ウスバフユシャクはシャクガ科フユシャク亜科の冬尺蛾で前翅長15mm前後の細長い蛾です。この冬出会った冬尺蛾はシャクガ科エダシャク亜科やナミシャク亜科の冬尺蛾でしたが、フユシャク亜科の冬尺蛾は初めてです。これで今冬出会った冬尺蛾はクロスジフユエダシャク、クロオビフユナミシャク、チャバネフユエダシャク、イチモジフユナミシャクに次いで5種類目です。

また私の住む団地にイチモジフユナミシャクがいました。こんな住宅地に出て来るのは珍しい。

今日の冬芽はシナレンギョウです。レンギョウの仲間にはレンギョウとチョウセンレンギョウやシナレンギョウがあります。枝が垂れ下がらず、立ち上げっているのでチョウセンレンギョウかシナレンギョウですが葉がないのでどちらか不明です。シナレンギョウとしておきます。

シナレンギョウはモクセイ科レンギョウ属の落葉低木で雌雄異株、花期は4月です。冬芽は鱗芽で芽鱗は4列に並ぶ。葉痕は三角形~半円形で維管束痕は1個です。

シナレンギョウの頂芽と葉痕

シナレンギョウの側芽と葉痕

 

ヤマボウシの冬芽(葉芽):昨日ご紹介した冬芽は花芽ですが今日は葉芽です。花芽が偏球形で先が尖るのに対し、葉芽は長さ6mmぐらいの円錐形です。

以上


片倉城跡公園近辺のお散歩:2020年 イチモジフユナミシャク(冬尺蛾の1種)等

2020-12-24 09:03:07 | 野鳥、昆虫、花

12月23日。今日は雲一つない晴天で富士山がよく見えました。しかし、やはり雪が少なく物足りません。

小比企から見た富士山

片倉城跡公園の神社にイチモジフユナミシャクが止まっていました。イチモジフユナミシャクはシャクガ科ナミシャク亜科の蛾で冬尺蛾の1種です。これで今冬クロスジフユエダシャク、クロオビフユナミシャク、チャバネフユエダシャクに続いて4種目の冬尺蛾に出会いました。この雌は白くて桜の幹にいると見つけやすいので今年も見つけたいものです。

湯殿川ではオオバンとバンが仲良く泳いでいました。

今日の冬芽:シラカシとアカガシです。ともにブナ科コナラ属の常緑高木で鱗芽。

シラカシの冬芽

アカガシの冬芽

両者はよく似ているので見分けがつきにくいのですが、葉を見て判断しましたがどうでしょうか?

シラカシの葉:葉の上半分ぐらいに鋸歯があり、裏面は白味がかる。

アカガシの葉:全縁で裏面は緑色、先端が長く尖る。

以上

 


片倉城跡公園近辺のお散歩:2020年 冬鳥のツグミが来ていた。

2020-12-08 17:05:56 | 野鳥、昆虫、花

片倉城跡公園の上の畑に冬鳥のツグミがたくさん来ていました。ツグミ(鶫)はヒタキ科ツグミ属の野鳥で日本には冬鳥としてやってきます。畑や河原、草原などの開けたところの地表で採食します。昔は山の上に霞網を張り渡ってくるところを一網打尽で捕えられ焼鳥にされたそうです。

 

湯殿川にいたコガモがやってきたときは雄も雌も同じ色をしていたのですが、いつの間にか雄は婚姻色の綺麗な色に変わっていました。

モンキチョウが飛んでいました。この蝶は幼虫で越冬するので遅くまで頑張っています。

11月25日にご紹介したトリバガが、今日は自宅の玄関にいたので大きさを見るために撮影しました。指は私の人差し指なので大きさが分かると思います。小さな蛾です。

花では小比企の畑にノゲシかオニノノゲシかどちらかだと思いますが多くの蕾を持っており中に少しだけ咲いているのがありました。どちらも2年草で花期が3~10月と長い花ですが年中咲いているようです。葉の棘を触れば痛いか痛くないかで見分けがつくのですが入れない畑の中なので分かりません。

 

ロウバイはまだ蕾でした。

葉が枯れるとカラスウリの赤い果実が目立ちます。

クワ(桑)の葉が枯れて葉痕と冬芽が出ていました。

以上

 


2020年 湯殿川に冬鳥のコガモ第1陣が到着!

2020-10-19 15:33:53 | 野鳥、昆虫、花

湯殿川に冬鳥のコガモの第一陣5羽が到着です。早速一生懸命餌を漁っていました。遠路はるばるやってきたのですからお腹が減っているのでしょう。まだ雄の翅色は出来上がっておらず、オスもメスも同じ翅色です。昨冬は最終的に30羽ぐらい来ていました。

 

湯殿川の沿岸にコセンダングサの群落があり多くの秋の蝶ウラナミシジミが盛んに吸蜜していました。

 

イシミカワの群落もあり沢山の蕾や綺麗な果実がなっていました。花は見当たりません。

 

同じ場所にカナムグラの果実もありました。

片倉城跡公園では先日見つけたエリマキツチグリの状況は変化ありませんでしたが、別の場所に1個出ており、これは襟がすっかり開いていました。

以上