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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2021年 キアシドクガ(黄足毒蛾)等

2021-05-20 16:02:16 | 花と昆虫

片倉城跡公園周辺のお散歩です。

片倉城跡公園等の林縁に白い蝶のようなものがひらひらと沢山飛んでいます。これがキアシドクガの成虫です。各地の公園にキアシドクガの画像付きの説明札がありますが、それほど目立つということで、ミズキの大木の葉を食い尽くすぐらい大量発生し、ドクガという名前なので本当に毒があるかと思いますが、実際には幼虫の毛虫にも成虫にも毒はありません。毒があるように見えるあまりに多くの毛虫がいるので「毒がない」と安心できるように説明札を作ったのでしょう。

名前の通り足が黄色で真っ白の綺麗な蛾です。

幼虫がその葉を食い尽くしたミズキはすぐ側から新芽を出しています。すぐ元の姿に戻るでしょう。すごい生命力ですね。

ご参考までにキアシドクガの幼虫を掲載します。5月2日の日記に掲載しています。

 

ユスラウメの果実が熟し始めています。

神社の社殿にはその灯に集まったヘビトンボが沢山いました。体長4cmぐらいある大型の水生昆虫で多分ヤマトクロスジヘビトンボだと思います。幼虫は強い肉食性で大きな顎で噛みつく習性があるので蛇に例えて名付けられた。

その他にアカボシゴマダラの春型がいました。春型には赤い星模様がありません。

割合少なく綺麗な模様の蛾、ギンツバメもいました。ツバメガ科ギンツバメ亜科の蛾で開帳30mm弱です。

片倉城跡公園の湿地の向こうにアヤメが咲いていました。

湿地ではキショウブが花盛りですが、菖蒲はまだ咲いていません。

近くの緑地にあるイチヤクソウはまだ蕾です。

フデリンドウは果実の先が裂けて種子を放出した後の果実殻が付いていました。フデリンドウのこんな姿は初めて見ました。

南アメリカ原産でサトイモ科のオランダカイウが咲いていました。

以上


片倉城跡公園近辺のお散歩:2021年 スイカズラ(吸葛)、アカボシゴマダラ(赤星胡麻斑)等

2021-05-08 19:25:08 | 花と昆虫

片倉城跡公園で今日出会ったカワセミです。

カワセミを見た同じ池ではカメが沢山のんびりと日向ぼっこです。

湿地にいたシオヤトンボのペア

林下にはウスアオエダシャクではないかと思われる蛾

片倉城跡公園等あちこちでスイカズラが咲き始めました。スイカズラ(吸葛)はスイカズラ科・属の半常緑つる性木本で花期は5~7月。果実は9~10月に黒く熟す。花は枝先の葉腋に2個づつ付け、最初白色だが次第に黄色に変わるため金銀花という別名もある。

白いスイカズラ

一輪はシロ、一輪は黄色の花

黄色の花

片倉城跡公園ではオオツクバネガシの雄花序が見えました。

ベニバナトチノキが満開です。

草花にはヘビイチゴの果実が目立ちます。

 

トキワサンザシ(ピラカンサ)も満開でジョウカイボンが沢山花に集まっていました。ジョウカイボン(浄海坊)とは甲虫の1種で小型昆虫などを捕食するが花などにもよく見かけられる。浄海坊とは平清正のことで清盛が高熱で死んだことからこの昆虫に結びつけられたらしいが詳細不明。

黄色の花が沢山咲いていたヤマブキソウも今はすべて細長い棒のような果実に変わっています。

帰り道にタラノキの芽を見てみましたが、さらに芽が減っていて誰かに食べられたようです。花を見たいのでこれ以上食べないでほしいものです。

ご参考に4月25日に見たタラの芽です。上の2本がなくなっています。

帰り道で新鮮なアカボシゴマダラに出会いました。今年の初見です。アカボシゴマダラは元々は南方系の蝶で奄美大島等にいましたが温暖化やマニアの放蝶などにより関東地方にも広がり今ではすっかり定着したようです。

以上


2021年 ジャコウアゲハの産卵現場、ノビル(野蒜)等

2021-05-06 15:16:05 | 花と昆虫

今日は湯殿川近辺のお散歩です。

湯殿川岸の芽が伸びだしたウマノスズクサにジャコウアゲハが産卵している現場に出くわしました。早速撮影です。

オレンジ色の卵が1個見えています。

もっと近づくとさらに3個見えます。卵は上手く葉にくっ付きますね。

しばらくすると孵化して幼虫になります。毎年のことながら、これからお菊虫になって羽化するまで観察に忙しくなります。

川岸にはまだ蕾ですがノビルの大群が生えていました。これだけあれば球根を掘り出して食べられるのでしょう。小さく白く見えるのが蕾です。咲けば淡紅紫色の綺麗な花になります。

 

ウマノスズクサの葉に止まっているヤツボシツツハムシがいました。ハムシ科ツツハムシ亜科の甲虫でイタドリ等の葉を食べる虫なので、イタドリが多く生えている湯殿川岸にいたのでしょう。

季節外れのコスモスがあちこちにポツポツと咲いていました。

人家に紫色の葉のオキザリス・トリアングラリスの花が咲いていました。ブラジル原産、カタバミ科・属の多年草です。

 

片倉城跡公園の日当たりのよい所でオカタツナミソウが咲き始めていました。林下のものは咲くのはまだまだ先のことでしょう。(大変失礼しました。最初間違えてオカトラノオと記してしまいました。お詫びして訂正します。5月8日。)

以上


片倉城跡公園近辺のお散歩:2021年 ユズリハ(譲葉)、マメグンパイバナ(豆軍配花)等

2021-05-04 19:38:27 | 花と昆虫

今日も片倉城跡公園近辺のお散歩です。

ご近所の墓地にあるユズリハの花が咲きました。ユズリハはユズリハ科・属の常緑高木で自生もあるようですがこれは植栽です。花期は5~6月で果実は10~12月に藍黒色に熟します。雌雄異株で有毒植物。新葉が展開してから旧葉が落ちるため新旧を譲るとした名前。新芽が伸びる前に総状花序をだし、萼片も花弁もない小さな花を咲かせる。写真は雄花で左方の紫褐色のものは蕾の葯、雄花には6~12個の雄蕊がある。面白い花ですね。

雄花

その左上の雄蕊を拡大:雄蕊が10個?あるようです。

すぐ傍にニガナが沢山咲いていました。

街中の舗装道路に隙間にオルレアが咲いていました。オルレアはヨウーロッパ原産の帰化植物でセリ科オルレア属の1年草。どこかから逸出したものでしょう。

 

これも舗装道路の隙間に咲いていた花でマメグンバイナズナです。マメグンバイナズナ(豆軍配薺)はアブラナ科マメグンバイナズナ属の越年草でアメリカ原産の帰化植物。花期は5~6月。果実は扁平な軍配状の円形であるところがナズナと異なります。

 

マメグンバイナズナの果実の拡大

片倉城跡公園ではオヤブジラミ(雄薮虱)があちこちで咲いています。オヤブジラミはセリ科ヤブジラミ属の越年草で花期は5~7月。日本全土に生える雑草です。

 

昆虫のオトシブミの揺籃が沢山出来ていました。これが落ちるといわゆるオトシブミ(落し文)になります。

 

モミジイチゴに多くの虫こぶが出来ていました。これはフシダニの1種が作る虫こぶでキイチゴハケフシといいます。

  

ホウチャクソウが沢山咲いていましたが、下方からも撮影してみました。

 

アマドコロも咲いています。

体長6mmぐらいのごく小さな蛾でハマキガ科ヒメハマキガ亜科のエゾシタジロヒメハマキが飛んでいました。小さいのでピンボケになりましたがご容赦ください。

ハルジオンに吸蜜する小さな甲虫のコアオハナムグリもいました。

面白い昆虫でヨツモンマメノコハムシもいました。ハムシ科の昆虫の1種でサツマイモなどの害虫として有名です。他にもヒルガオ科の植物を食します。日本には琉球列島にいたのが日本全土に広まりつつあります。

マユミの雌株があり花が咲いていました。

雌花に吸蜜するホタルハムシかと思われる甲虫です。

以上

 


片倉城跡公園近辺のお散歩:2021年 ジャコウアゲハの産卵、ツルウメモドキ、ヤマウコギ等

2021-05-02 16:51:21 | 花と昆虫

片倉城跡公園近辺のお散歩ですが初夏の種々の花が咲き誇っていました。

藤谷戸公園のハクウンボクが満開です。名前の由来は花の咲く様子が白い雲のように見えるということですがどうでしょうか?

湯殿川沿いの花達

キツネアザミ

レンゲソウ

キジムシロ

シロツメクサ

アヤメ

ヒレハリソウ:別名:コンフリー。ヨーロッパ原産でムラサキ科ヒレハリソウ属の多年草で花期は夏~秋。

 

片倉城跡公園では

キバナショウブ

湯殿川岸ではウマノスズクサのつるがだいぶ伸びており、気の早いジャコウアゲハが卵を1個産卵していました。花が咲くのはまだ先のようです。

卵の拡大

片倉城跡公園ではミズキの大木が3本あるのですがすべての葉がキアシドクガの幼虫に食べ尽くされ丸裸になっています。次の写真で葉の葉身はすべて中心部の太い葉脈だけになっています。

食べる葉がなくなり下に降りてきた幼虫たち。

 

エゴノキにはオトシブミの揺籃が出来ていました。

ヤマウコギとツルウメモドキの共に薄緑色の目立たない花ですが咲いていました。

ヤマウコギ:ウコギ科エゾウコギ属の落葉低木で雌雄別株。花期は5月でこれは雌株の雌花です。

  

ツルウメモドキ:ニシキギ科ツルウメモドキ属のつる性落葉木本で雌雄別株。これは雌株で雌花です。花期は5~6月で果実は10~12月に黄色く熟す。

  

以上