80年代Cafe

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ガンプラ・バンダイ

2011-09-03 21:23:02 | ガンプラ・プラモデル

 ガンプラとは、バンダイより発売されている機動戦士ガンダムのプラモデルの総称。こちらは、最初のガンプラであるベストメカ・コレクションNO4 1/144 ガンダム


 80年代の初頭頃に、ガンプラブームと呼ばれるブームが巻き起こりました。これは、1979年から1980年にかけて放送された機動戦士ガンダムに登場するMS(モビルスーツ)と呼ばれる兵器をプラモデル化したもので、時期的にいうと電子ゲームのブームと、ファミコンブームのちょうど間くらいの時期になります。あまりのヒットに品切れが続出し、販売を待つ子供たちの列が将棋倒しになる事故がおこったり、抱合せ販売が問題視されるなど、ある種の社会現象を起こすほどのヒット商品になりました。


 機動戦士ガンダムは、最初の放送時にはそれほど人気が出ず、当時のスポンサーの玩具メーカークローバー社の意向もあって、80年1月に全52話の予定が全43話で打ち切られています。その後じわじわと人気が広がってゆき、一年後の81年3月には劇場版第1作目が、続いて劇場版2作目が81年7月、劇場版3作目が82年3月に封切られています。プラモデルの方は、放送時の79年頃より玩具会社に打診を初め、クローバー→アオシマ→バンダイと交渉が続いてバンダイより発売されることが決まったようです。最初のガンプラである、1/144 ガンダムが、バンダイより発売されたのが本放送も終わった1980年7月。ガンプラが売れたからガンダム人気が再燃したのか、ガンダム人気が出てガンプラ人気に火がついたのかはわかりませんが、人気が再燃してゆく過程とちょうど同時進行でブームになっていったのだと思います。


 この初代ガンプラは、もともと『ベストメカ・コレクション』という特撮戦隊物やロボットアニメなどをプラモデル化するシリーズ中のひとつとして発売されており、最初からブームを狙ったものではなかったようです。アニメ誌や模型誌などで取り上げられている内にブームに火が付き、以後敵のMSも続々とプラモデル化されていきました。あまりの人気ぶりに、設定のみで作品内には登場しなかったモビルスーツまでモデル化されるなど、ブームは加熱。ガンダムという作品自体が、それまでの子供向けロボットアニメから離れ、兵器としてのリアルな設定を取り入れた作品でしたが、ガンプラの方もミリタリー調のジオラマ作例が雑誌に盛んに紹介されるなど、それまでのロボットモデルとは一線を隔した受け入れられ方をしていきました。
 

 ガンプラ人気を後押ししたものとしては、コミックボンボン誌に連載されていた“プラモ狂四郎”があります。これは、自作のプラモを使って仮想のシュミレーション空間で戦うという、当時の子供としては夢のような作品でした。この頃の夢は、ゲームセンターに置いてあるガンダムシミュレーターで、ある程度までは現実化されているように思います。


 こちらは、ガンプラと同じ『ベストメカ・コレクション』シリーズのマジンガーZとグレートマジンガー。同シリーズには、ライディーンや鉄人28号なども入っています。


 こちらは、ガンプラブーム真っ盛りの82年2月から83年1月にかけて放送された、戦闘メカザブングルの1/144スケールのプラモ。ガンプラの好評を受け、作品中にはさらにリアルな建設重機のようなWM(ウォーカーマシン)が登場しましたが、プラモデルの方もそれに合わせて戦車などのミリタリーモデル並みのリアルさを誇っていました。本放送にあわせて、順次WMがモデル化されて発売されていきました。当時、ガンプラは全く手に入らなかったため、こちらのほうを(新作が発売されるたびに)購入していたことを思い出します。


 主役機ザブングル。まだこの頃までは、クローバーがスポンサーについていたこともあって(子供向けの合金玩具を出してた)、主役機は従来の王道からそれほど外れていません。


 より世界観にあったリアルな主役機として、途中で交代したウォーカーギャリア。こちらは1/144スケールまでは発売されたのですが、1/100スケールの方はとうとう発売されずじまい。2008年になって、約25年ぶりにようやく1/100スケール・ウォーカーギャリアが発売されました。また2005年に超合金魂ザブングルとウォーカーギャリアが発売された際には、おまけとして当時モデル化されなかったWMのプラスチックキットが付属していたのですが、そのパッケージは、この1/144スケールのものを踏襲するという芸の細かさでした。


 こちらは1980年5月より81年1まで放送された、伝説巨人イデオンのプラモ。イデオンの玩具は、合金玩具がトミーより、プラモデルがアオシマより発売されていました。写真のものは2005年にアオシマ社がトイザラスと組んで発売した“トイザラス限定『伝説巨人イデオン』プレミアムBOX” 1個300円のアニメスケールと呼ばれていたシリーズを復刻したもの。


 当時アオシマ社は、ガンプラの打診があった際に、打ち切りが決まっていたため次回作のプラモデルを出すということで断っています。今から考えると、とてつもなく惜しい判断だったと思われるのですが、その情熱はガンダムに続く富野監督の作品であるイデオンのモデル化に注がれていきます。ガンダムほどではありませでしたが、イデオンも82年に劇場用作品2本が公開されるなど、一定の人気を誇っていました。


 ガンプラの大ブーム期ということで、このアニメスケールも価格300円でパッケージのイラストやフォーマットもガンプラ風になっています。これだけで終わらないのが、アオシマ社の情熱で、(本来ならリアルで哲学的なストーリーを持つイデオンに)同社の得意とする「合体ロボット」や「おやこマシン」と呼ばれるシリーズなど、子供向けのギミックモデルを何種類も販売していました。まあ、イデオンの玩具はトミーより出ていた合金も含めて、あまりリアル路線ではありませんでしたが。


 写真のものは、超絶プラモ道〈2〉アオシマプラモの世界。アオシマ社は、合体戦艦ヤマトや、アトランジャーなど独自の世界観を持つ名作を幾つも世に送り出していますので、ガンプラブームとは一線を画して独自路線を貫いていたような気もします。車やバイクのモデルでも、アオシマ社の独自性は抜きん出ていました。峠のシリーズとかデコトラとか。


 ということで、80年代を語るときに外せないもののひとつとして、ガンプラネタを取り上げてみたいと思います。ただ、あまり数は持っておらず、全種類揃っているというわけでもないので、あくまで80年代当時を振り返るための雰囲気が伝われば・・・という感じになると思います。

参考:Wiki ガンプラ、機動戦士ガンダム、戦闘メカザブングル、伝説巨人イデオンの項



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2 コメント

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懐かしいですね (MOSSAN)
2014-09-12 20:29:15
子供の頃(80年代)は、正にキャラクタープラモデルの黄金期だったと思います。
私が買ってもらったのは、マクロスやドルバックでしたね。
当時読んでいた『プラコン大作』という漫画の影響もあって、
特にマクロスにはワクワクしたものです。
アオシマのプラモデルも欲しかったですね。
合体・変型と言えばアオシマという謳い文句がありましたから。
ガンダムはリアルタイムで観ていないので無学ですが、
当時のマクロスプラモはいくつか所持しています。
いずれ私のブログでも記事を書きたいと思っています。

↓イマイのマクロスプラモ(私の旧ブログ)

http://m.blogs.yahoo.co.jp/tthbf127/folder/1071482.html
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Unknown (80-cafe)
2014-09-12 23:45:44
ガンダムは、ロボットものにリアルな世界観とドラマ性を持ち込んでエポックメイキングな作品でしたが、マクロスも登場時には革新的な作品でした。

宇宙での戦闘の描写や劇中にアイドルを登場させ、現実の飯島さんと重ねるやり方・・・。中でもバルキリーの(実在する戦闘機に似た)変形は画期的でしたね。
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