今回は、80年代のファンタジー映画ラビリンス-魔王の迷宮-(86)とウィロー(88)を紹介。この2作の共通項は、どちらも製作・総指揮ルーカス作品で、どちらもファミコンやPCゲームになっていて、よく知られている点。
ラビリンス-魔王の迷宮-(原題は、Labyrinth)は、製作・総指揮ルーカス、監督はジム・ヘンソンの手による、ファンタジーSFX映画です。主演は、迷宮の主である魔王ジャレスにデビット・ボウイと、少女サラにジェニファー・コネリー。ジム・ヘンソンは、セサミストリートなどの人形を手がけたマペット作家の第一人者で、他にダーク・クリスタル(82)なども手がけています。ヨーダを演じた、フランク・オズは彼の弟子にあたります。マペットとミニチュアの合成によって、GCを使わずに幻想的な映像を作り上げています。
物語は、夢見がちな15歳の少女サラのもとに、ある日空想の世界よりゴブリンが現れて、彼女の弟をさらって行った所から始まります。弟を救出するために、彼女は不思議な迷宮への冒険に挑むことになります。映画の見所として、まず妖しい雰囲気を漂わす魔王のデビット・ボウイが、始めに上げられるでしょう。ボウイが突然歌いだしてミュージカル風の展開になったり、カッコいいのか、よくないのか、微妙なギリギリのラインで物語は進んでいきます。その辺りのくすぐったくなるような感覚が、この映画の1つのポイントでしょう。
ストーリーは子供向けで、展開もあまりスッキリとしません。そのため(日本では、好評だった様ですが)本国での評価は、それほどパッとしなかったようです。ただ迷宮の描写や、精巧なマペットによるクリーチャーたちなど、幻想的な世界の描写は、なかなか良く出来てます。物語の途中で、すこし唐突な感じで魔王との幻想的なダンスシーンが入るのですが、結局ここで描かれた幻想的な迷宮とは、女性の深層心理のメタファーだったのでしょうか。ラビリンス 魔王の迷宮 - goo 映画
ウィロー(原題Willow)も、同じくルーカス製作・総指揮によるものです。こちらの監督は、ロン・ハワード。もともとは、俳優出身で映画製作にも興味を持ち、カリフォル二ア大の映画学科へ進学。コクーンやアポロ13などのヒットにより、一流監督として成功を収めています。ルーカスとの縁は、俳優として出演したアメリカン・グラフティからでしょうか。ラビリンスは、幻想的なファンタジー世界でしたが、こちらはルーカス版指輪物語といった趣。
物語は、魔女の支配する世界で救世主となる赤ん坊を、農夫ウィローが助けたところから始まります。彼は、やがて戦士マッドマーティガン(バル・キルマー)とともに、邪悪な魔女を退治する物語へと巻き込まれてゆく事になります。こちらは、まんま剣と魔法の正統派西洋ファンタジーです。特撮もまだミニチュアや合成が主ですが、実験的な感じでGCも少し使われています。物語はそれほど悪くはないのですが、壮大な指輪物語のダイジェスト版といった感じで、物足りなさも残ります。特撮も結構良くできていたのですが、批評家の評価的にも興行的にも、それほどパッとしなかったようです。ルーカスは、この2本の間にハワード・ザ・ダック(86)という、コメディ作品も作っているのですが、これも失敗作だと言われています。ただこれらの作品は、スターウォーズとインディアナ・ジョーンズの合間に(興行成績など、あまり気にせずに)ルーカスが、自分のやりたいものをやったという楽しげな雰囲気は、十分伝わってくるような気もします。ウィロー - goo 映画
それにしても80年代は、ほんとうに世界的にファンタジーが流行していたんですね。PCやFC(NES)が普及し始めの頃ですから、それと同時にRPGも一般に広まっていった時期だったのでしょう。これらは、RPG的な世界を実写化して、再現してくれている作品ともいえそうです。
きのう仕事からの帰りがけで 帰宅ルートにブックオフがあるのですが 立ち読みして 時間つぶしながら 帰るかって おもって 店に寄ったのです。
そ・そ・そ・・・・ そしたら ナント 「ラビリンス魔王の迷宮」のサウンドトラックCDが あったのデス・・
マジ うれしい 昔そのサントラがほしくて 何回も県内のブックオフやら 中古専門レコード店に足を運んでも収穫ゼロだったのに。
ラビリンス魔王の迷宮のサントラCDは86年につくられ もう 四半世紀経ってますので もうムリだと おもってましたのに・・・マジ うれしい
仮に 動画で消されても もう大丈夫デス^^