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MSX MAGAZINE&楽しい!!MSXエミュレータ&ゲームス・アスキー/秀和システム

2009-02-22 15:38:26 | 書籍・漫画

 『MSX MAGAZINE 永久保存版』は、株式会社アスキーより2002年12月に出版されました。これは、80年代にMSX規格の専門書として出版されていた『MSX MAGAZINE』の最新号という位置付けで、実に十年ぶりの復活ということになりました。MSXマガジンは、MSX規格の衰退とともに1992年8月で休刊になっていますので、この10年ぶりの最新号では公認エミュレータ“MSX PLAYer”にまつわる記事と、CD-ROMに収録されたゲーム紹介記事、関係者へのインタビューがメインになっています。これが好評だったためか、『MSX MAGAZINE』は第3弾まで、『蘇るPC-9801伝説』、『みんながコレで燃えた!NEC8ビットパソコン PC-8001・PC-6001』、『蘇るPC-8801伝説』、『蘇るPC-9801伝説 第2弾』と、昔のPC誌の復刻本+当時のゲームという書籍が次々と出版されました。


 これが発売された2002年前後は、ダウンロード販売で古いPCゲームを、Windows上で遊べるようにしたサービス“プロジェクトEGG”(2001年末)が開始されるなど、(ネット上での)古いPCゲーム関係の動きが活発になっていた時期でした。個人的に(仕事以外では)PCより遠ざかっていましたので、ネットに触れるようになったのは、結構遅くて2000年前後でした。まずMSXなどの8ビット機や、電子ゲームなどの、古くて懐かしい情報にのめり込んだのを覚えています。また古いアーケードゲームが、Windows上で動くということに衝撃を受けたりもしてました。(今ではその手の書籍は、書店に溢れていて珍しくないですが、この辺りまではまだまだ情報が少なかった)。そのような感じで、これが発売される時にはリアルタイムでネットの記事を追いかけ、わくわくしていました。


 MSX関係の商標や、権利関係の管理を行う「MSXアソシエーション」が発足したり、永久保存版の公式サイトがオープンしたり、かなり盛り上がっていたように思います。その後もMSXの周辺では、公認エミュ『MSXPLAYer』を皮切りに、Windows機でカートリッジを読み込める『MSXゲームリーダー』、MSXを1チップ化した『1chipMSX』等が製品化されていきました。


 『楽しい!!MSXエミュレータ&ゲームス』(著・高木 啓多/岩堀 将吾)は、永久保存版と同じく2002年の12月に秀和システムより出版されました。こちらにも公認エミュの『MSXPLAYer』が収録され、『MSX MAGAZINE 永久保存版』が出版されるまでの経緯や悲喜こもごも、(CD-ROMに収録されている)当時の市販ゲーム『ハイドライド3』、『ドラスレファミリー』、『スーパーレイドック』、『レリクス』などの攻略記事が入っています。こちらは、ネットでレトロPC関係の活動を行なわれている“RetroPC.NET”の管理人氏の著書ですので、どこか同人誌的でマニアックな作りになっています。今だったら、わざわざお金を出してまで古いゲームで遊ばなくてもという気にもなるのですが、当時を知ってる身としては一本数千円もしたソフトが、これでもかと詰め込まれている豪華な作りにはやはりかないません。永久保存版復活までの裏事情も面白いのですが、やはり目玉は『ハイドライド3』と、『ドラスレファミリー』だろうと思います(人によって違うでしょうが)。最後までの詳細な攻略記事も掲載されていますので、当時最後までいけなかった人も思いを果たせるようになっています。


 今現在はどうなっているのかわかりませんが、この2002年前後はレトロPC関係の復刻の動きが活発で、ネットの記事を追いかけているのが非常に楽しかった記憶があります。80年代にログインやBeep、コンプティーク、テクノポリス等を見ながら、新作ゲーム記事を追いかけていた頃の楽しさ(熱気)が、ちょっとだけ甦ってくるような感じがありました。この頃に、MSX専門サイトや、電子ゲームサイト、レトロPC関連サイトを巡っていたことが、自分でもこのようなレトロブログを作るきっかけになっていると思います。


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