80年代Cafe

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チャレンジ!! パソコン・アドベンチャー・ゲーム・山下章/電波新聞社

2018-11-01 03:11:19 | 書籍・漫画

 こちらは、80年代当時のパソコンゲームを攻略・紹介した、攻略本の走りとも言えるチャレンジ!! パソコン・アドベンチャー・ゲーム。発行は1985年で1987年あたりに版を縮小した再販版も発売されており、2003年にもリクエストにより復刻されている。チャレアベはどれも高いのだけれども、中でもこの最初の号はプレミア価格が付いている。


 チャレアベは、次号よりRPGが加わってチャレンジパソコンAVG&RPGとなり~AVG&RPGⅢまで持っているのだけれど、どれも版の小さな再販版か2003年の復刻版だった。で、これはなんと1985年の発行の初版。別にオリジナルにこだわりはなくて、綺麗な2003年の復刻版が欲しかったのだけれど、手に入っただけでも良しとしたい。


 再販版ではないので、裏表紙にはデゼニワールドの広告が。


 画面写真が並べられ、その横に解説が付いている。チャレアベらしいレイアウト。それ以降の攻略本と異なり、読み物としても楽しかったのが最大の特徴だと思う。この当時、ナイコンさんも多かったので、読むだけで遊んだ気になれるこの本は貴重だった。


 ハドソンのサラダの国のトマト姫。後にファミコンにも移植されていました。初期ハドソンはまずパソコンゲームでゲームメーカーとしての知名度、認知度を獲得した。


 T&Eソフトのスターアーサーシリーズ。T&Eソフトもパソコンゲームの世界では、中心的なソフトハウスだった。


 チャレンジアドベンチャーゲームなのだけれど、このころからRPGがヒットの兆しを見せていたためRPGも代表的なものが少しだけ紹介されている。80年代のパソコンRPGといえば、外すことのできないハイドライド。


 後にテトリスで有名になったヘンクロジャース氏が作った日本初の本格的なRPG、ザ・ブラックオニキス。


 再販版や復刻版ではないので、綺麗なものではあるのだけれど、紙質が変色して黄色くなっていたのは仕方ない。ただ、初版ならではのメリットとして、当時ものの広告もそのまま掲載されていた。これはフィギュアと模型を使ったデーモンクリスタルの広告。元ネタのドルアーガの塔やザナドゥでもフィギュアやジオラマを広告に使用していた。これがまたかっこよかった。


 エニックス、T&Eソフトの広告。これ以外にも電波新聞社の自社製ソフトや出版物(オールアバウトナムコなど)の広告が。


 1985年発行ということで、1985年に発売されたMSX2対応のソフト、レイドックの広告が掲載されている。この作品のコピーは“魅せてあげよう、1ドットのエクスタシー”。MSX2のハードスクロール機能を最大限に生かしており、デパートの家電売り場でその滑らかさに目を見張ったものでした。


 チャレンジ!!パソコンAVG&RPG 2は、電波新聞社より1987年に発売されたチャレンジ!!パソコンAVG&RPGの第二段。著者は、私に解けないAVGはないの言葉で有名になった山下章氏。最初にチャレンジ!!パソコンAVGという書籍が発売されて、その後にRPGが人気となったためチャレンジ!!パソコンAVG&RPGとタイトルが改められた。


 2003年に復刊されていますが、こちらは1987年の当時もの。さすがに紙質は変色してくすんでいるけれど約30年前のものとしてはなかなか綺麗なものでした。


 第二弾となる今号では、ザナドゥシナリオⅡ、ロマンシア、メルヘンベールⅡ、太陽の神殿、覇邪の封印、ウィングマン2、ブラスティ、アルファ、カサブランカに愛を、ウルティマⅢと10作が収録されている。号を追うたび攻略が詳しくなって、収録されるゲームの本数が減少するという傾向が見られる。


 第一作、第二作目くらいまでは、わりと自力や読者からのハガキなどからゲームのヒントを出すという感じだったが、この辺りからゲームメーカーの協力が入って、設定集や資料などが豊富に収録されるようになってくる。この当時としては、そもそもゲームの攻略本というもの自体が希少で、チャレアベ第一弾の頃はゲームメーカーも攻略本が宣伝になるとはまだ気付いていなかった。ある意味この書籍がその道筋を付けたといっても過言ではないでしょう。


 近年だとレトロゲーム本が大流行ですが、なんといっても当時ものそのままなので、収められた情報量や熱量が全然異なる。今となってもパソコンゲームの資料本としては、これに変わるものがない。


 当時のパソコン誌もオークションやショップなどで高値を付けて売られている。当時の記事そのものもですが、広告なんかが絶妙に懐かしいんですね。このチャレアベもなかなか安く買うことは難しい。最近では、当時のパソコン関連のものはなんでも高騰しています。


 もうひとつのトピックとして、今号は表紙がファンタジーのメタルフィギュアになっている。こういうのを見て、メタルフィギュアが欲しくなったものでした。この時期、RPGという言葉が一般的になってきた頃だったため、RPGっぽいものとかファンタジーっぽいものに凄く興味を引かれた。


 ということで、とっても懐かしい山下章氏のマイコンBASICマガジン別冊 チャレンジパソコンアドベンチャーでした。欲しいという需要は強いと思いますので、ぜひまた再販して欲しい一冊だと思います。


参考:チャレンジ!! パソコン・アドベンチャー・ゲーム、チャレンジ!!パソコンAVG&RPG 2・山下章/電波新聞社、株式会社スタジオベントスタッフ公式HP


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