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電子ゲーム70’s & 80’sコレクション/bean’s・オークラ出版/ソニーマガジンズ

2007-09-24 21:53:55 | 書籍・漫画

 FC関連のレトロ本は、近年でも出版されていますので手に入れやすいですが、電子ゲーム関連はそれも難しい部分があります。近年(といっても2004年12月号で、3年近く前)では、携帯誌ケンガイで特集記事が組まれたのが話題になりました。ケイブン社などの当時ものは、物自体がありませんし、あってもプレ値が付いていたりします。洋書もちょっと敷居が高かったり。ということで、比較的最近のものでわりと入手しやすいものとして、オークラ出版の『電子ゲーム70's&80'sコレクション』と、ソニーマガジンズの『bean's』(電子ゲーム特集)の2冊を紹介してみます。


 『電子ゲーム70's&80'sコレクション』は、オークラ出版より2000年に発行されたものです。これは電子ゲーム好きな方には、今更紹介するまでもない一冊なのですが、ご存じない方もいらっしゃるかと思いますので紹介してみます。この本は大きく3部に分かれていて、ファミコン前夜のTVゲーム(VIDEO GAMES)65機種、蛍光表示管ポータブルゲーム(LSI)113機種、液晶ゲーム(LCD)113機種、それ以外に電子ゲームの歴史、アタリショック等のコラム、コレクターへのインタビュー記事などが収録されています。


 FC、カセットビジョン、マックスマシーンなどの有名機種はもとより、TVテニス(国産初のTVゲーム)、ODYSSEY(世界初のTVゲーム)、高速船、ATARI2800、コレコビジョン等、主要なものは一通り押えてあります。FL(蛍光表示管)に関しては全て網羅されているわけではありませんが、バンダイ、トミー、エポック、学研など主要メーカーの有名どころは一通り取り上げられいて、液晶に関してもG&W、ゲームデジタル、ポケットデジコムなど、“当時見たことあるなあ”と、十分に懐かしいと感じさせるものは押えられています。もちろんTVゲーム、蛍光表示管、液晶と幅広く紹介されていますので、コレクターの方からするともの足りない部分もあるようです。ただ一般の人が懐かしんだり、これから電子ゲーム収集を始めようという人が、相場などを調べたりするのには丁度良いのではないでしょうか。最近のもので、ここまで詳細に電子ゲームを扱った書籍はなかったと思われますので、レトロゲーム機好き、電子ゲーム好きにはお勧めできる一冊ではないかと思います。


 もう一方の『bean's』は、ソニーマガジンズより発行されている“小さくてかわいい雑貨”や、“お洒落なTOY”などを紹介した(どちらかというと女性向けの)おもちゃ雑誌です。こちらの方は専門誌ではなく、ちょっとファッション系のMOOKでお洒落でレトロな雑貨・玩具の雑誌といった感じです。ミニカーやフィギュア、北欧などの素朴な玩具、絵本などに混じって25ページほど電子ゲームの特集がされています。


 とはいっても一般誌で、おまけに“レトロ=ちょっとお洒落なゲーム”みたいなノリですので、G&Wは一通り紹介されていますが、蛍光表示管(FL)は見開き1ページのみ、海外製のLED機や高速船などを少し、ボードゲームやグッズが少しといった感じです。まあ雑誌が雑誌ですから、(読者層を考えても)マニアックな情報を期待するほうが間違いで、本の帯にゲームウォッチのキャラがちりばめられているなどの雰囲気を楽しむためのものといった感じですね。ただゲームとは関係のない記事も、結構なごんだりはしますので、気楽にペラペラっと眺めるのには丁度良いかもしれません。こちらは雑誌のため、バックナンバーで入手するということになるのですが、ソニーマガジンズのページを見るとまだ手に入るようです。特に注文してまでは、(男性の)レゲー好きにはお勧めはしませんが、普段ホビー誌ではまず見ないような素朴な玩具が掲載されていますので、個人的には意外と新鮮でした。


 『電子ゲーム70's&80'sコレクション』の方は、一般書店や古本屋などで偶然見つけるという確率は低いでしょうから、注文をされるのが早いと思います。私は直接書店にて注文をして入手しました(ただしかなり以前の事ですから、現在あるかどうかは不明です)。アマゾンにも、(2007年9月27日現在)在庫があるようです。『PLAY & TIME』さんの所では、当然2冊とも紹介されているのですが、『電子ゲーム70's&80'sコレクション』の方は協力をされたようで、さすがに次元が違います。


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