80年代Cafe

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つっぱり大相撲・テクモ

2009-10-03 19:12:28 | レトロゲームReview

 つっぱり大相撲』は、1987年にテクモより発売されたファミリーコンピュータ用の相撲ゲーム。


 家庭用TVゲームで相撲を題材にしたものとしてはごく最初期のもので、相撲は紙相撲、トントン相撲の昔から室内用ゲームとして親しまれてきたとは思いますが、この時期としてはかなり珍しかったように思います。この後、90年代に入ると若貴ブームで相撲人気も盛り上っていきますが、80年代はどちらかというとプロレスの方が子供には人気がありました。92年にはPC-エンジン用として“つっぱり大相撲 平成版”、93年にはSFC用“つっぱり大相撲 立身出世編”、09年には“つっぱり大相撲 Wii部屋”が続編として発売されており、03年にはVアプリ用、07年にはバーチャルコンソール用としても登場しています。
 

 1984年には、アーケードゲームに『出世大相撲』(テクノスジャパン)と、『大相撲』(データイースト)とが相次いで登場しています。(大相撲は、デコカセと呼ばれる特殊な筐体)。テクノスジャパンの『出世大相撲』の方は、この時期には珍しい大型のキャラがコミカルに動き回る作品で、同社『ザ・ビッグプロレスリング 』(83)や、『空手道』(84/ともに発売データイースト)、『エキサイティング・アワー』(84/発売タイトー)にも似た、テクノスジャパンらしい作風の作品でした。8方向レバー+2ボタンで突っ張り、張り手、引き落としなど、相撲の複雑な動き、技を再現しており、組んだ時には“根性”ゲージや、“辛抱”ゲージが表示されます。この時には、“根性”ボタンの連打によって、勝敗が左右されるようになっていました。『つっぱり大相撲』の方は、Aボタンをダッシュ&突っ張り系、Bボタンを寄り、吊り、投げ系の技としており、FCらしく力士が成長するようになっていました。また5人の力士で勝ち抜きをする“相撲部屋対戦モード”も準備されていたり、この時期のゲームらしく、隠しコマンドでプロレス技が出せるようにもなっていました。キャラの大きさではアーケードに及びませんでしたが、その分技や組んだ時の駆引きなどが細かくやれるようになっていたのですね。


 相撲のゲームは、プロレス等と比べて『出世大相撲』、『つっぱり大相撲』以外には少ないですよね、という結論を考えてたのですが、あらためて調べてみると結構ありました。

ボードゲーム 大相撲ゲーム/タカラ(77)
ボードゲーム 川崎のぼるの相撲ゲーム/エポック社(エポックまんがゲームシリーズ)(78)
エレメカ 熱戦大相撲ゲームデラックス/エポック社(発売年不明)
エレメカ すもうゲーム/エポック社(80)
ゲームデジタル SUMOU スモウ/バンダイ(82)
AC 大相撲/データイースト(デコカセ)(84)
AC 出世大相撲/テクノスジャパン(84)
FC PCE SFC Wiiつっぱり大相撲/テクモ(87 92 93 09) 携帯(03)バーチャルコンソール(07)
FC 寺尾のどすこい大相撲/ジャレコ(89)
FC 千代の富士の大銀杏/FACE(90)
FC SDバトル大相撲/バンプレスト(90)
SFC スーパー大相撲熱戦大一番/ナムコ(90)
GB 相撲ファイター 東海道場所/I'MAX(91)
SFC 大相撲魂/タカラ(92)
エレメカ 大相撲ゲーム めざせ大関/TOMY(92)
LSI Pクラブ パワースポーツ どすこい熱血場所/バンダイ(92)
SFC 若貴大相撲 夢の兄弟対決/イマジニア(93)
SFC 横綱物語/KSS(94)
GG、GB、MD ああ播磨灘/セガ(アスク講談社)(93)
N64 64大相撲/64大相撲2/ボトムアップ (97 98)
PS 日本相撲協會公認 日本大相撲/~格闘編/~激闘本場所編/コナミ(00 01 02)
PS シンプル1500シリーズVol.58 Theすもう/D3パブリッシャー(01)

これ以外にもあるかもしれませんが、この中で個人的に思い入れがあるのは、4番目のゲームデジタル“SUMOU スモウ”(バンダイ)で、友達と交換して一時期所有していました。押し、引き、うっちゃりしかない単純さなのですが、勝ち抜いていくと小結→関脇→大関→横綱とランクが上がってゆくなど微妙に良く出来ており、妙に引き付けられる魅力があるゲームでした。


 こちらは、1992年の電子ゲーム、ポケットクラブP1 ワイドスクリーン LSIパワースポーツ どすこい熱血場所/バンダイ。


 『つっぱり大相撲』といえば同時期にテクモより発売されて話題となった『キャプテン翼』で、つっぱり大相撲はこれの開発中に企画されて、最終的にこちらが先に発売されてしまったという話があります。つっぱり大相撲の解説書には、“あのキャプテン翼がいよいよ登場!”と宣伝までされています。キャプテン翼は、キャラクターを使ったゲームとしては、斬新なシステムで評価の高かったゲームですから、次々と話題作(スターフォース/84、ボンジャック/84、ソロモンの鍵/86、アルゴスの戦士/86・・・)を出していたこの頃は、テクモの第一黄金期だったといえるのかもしれませんね。



参考:つっぱり大相撲/取扱説明書、Wiki つっぱり大相撲/テクモ/テクノスジャパン/相撲ゲームの項、帰ってきた電子ゲーム、野球盤道場


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