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いい天気だね。行楽日和だよ。今日は、仕事とばかり思ってたけど休みだったよ。儲けたね。
あまり、暑くならないうちに、お墓参りに行かんといかんなあ。親父も、おふくろも、何十年経っても、オレん中で生きてるよ。
今でも、どうにもならんことを抱えると「お母ちゃん」って、呟いてるもんね。「あのなあ、幾つやねん?」 いいじゃないか。
ガキの頃があって今がある。何ほどの成長かよ。「おまえはな」 子供の頃の自分を忘れたような人が居る。ある意味、キモイね。「なんでやねん」
「お迎えが近くなっても子供を臭わすお前の方がキモイわ」 ああ、そう、どちらにしてもキモイということにしておこう。
最近、会長職を退かれて、今は隠居されている93歳の御仁とお話ししたけど、なんと矍鑠(かくしゃく)たることか、生き切るとはこのことだね。
95歳を回って杖をつけども、身だしなみ整え、いつも目的をもって歩いて行かれるご老人の笑顔にも畏れ入る。
願わくば、くたばるまで我が身のことは我が身で処して逝きたいね。人は、死ぬまで戦う姿勢が大事なのかも知れんと感じるんだね。
四十頃までは、美しい女優さんで居た人が、車椅子に倒れこみ表情失ってる。50過ぎかね? ご主人が化粧して綺麗になろうねって云うと涙が垂れ落ちる。
華やかなる世界なればこそ、その裏側の暗さが引き立つから哀しいね。夢が転げて現(ううつ)に驚くよ。
こんなのを見せられると、人生の明日は、解らないって改めて思い知るんだね。今を感謝して生きる、それしかないね。
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『エンド・オブ・ウオッチ』
昨日の映画 「ワールド・ウオーZ」は、気晴らしにも気分転換にもならんかったから、今日は、「エンド・オブ・ウオッチ」ってのを観ようかな。
ロス市警のパトロール隊員の物語だね。昔、テレビで、此の手のシリーズものを追っかけて観てたなあ。題名、なんだったかなあ?
昨日の「ワールド・ウオーZ」で、云うのを忘れてた。あっちの映画は、死に際は、実にあっさりしてるのに、夫婦愛とか家族愛ってのが、やたらしつこいんだね。
ややこしい切羽詰まったところでも欠かさないんだね。携帯使って念が入りすぎだよ。またかよってうんざりだよ。其のわりに離婚率が高いんだね。
音に反応して暴れだすゾンビを避けるため自転車に乗って飛行機まで行くシーンがある。足音を消すためなんだね。
其処へ海上の軍艦に避難してる奥さんから携帯が鳴る。腹が立つんだね、なんで、こんなときに電話してくんねんっ。軍艦で寝てろっ。
些細なことで、すぐに壊れる夫婦間、そんなのに病めるアメリカなりゃこその理想像かあ? オレだったら、こんな空気読めない間抜けな電話で離婚だよ。
おかげで、あと少しの処でゾンビどもが暴れだす。空気読めない夫婦愛で護衛の兵隊が噛まれたがな。どないしてくれんねんっ、可哀想に、ホンマア。
電話切られた奥さん、子供に添い寝しながら眉間に皺寄せてる。信じて待つってことができないの? 夫は、今、まさに生きるか死ぬかの戦いの真っ最中なんだよ。
ベタベタされてたら安心で、どうにも手が放せない状態で疎遠になったら愛は冷めるの? パトロール隊員や刑事ものでも、こんなの多いんだね。
夫は、家族のために日夜、命懸けで働いてるのに、寂しさでヒステリーなって、揚句、他に男をつくってる。なんやねん? それは、どういうことなの?
働かない男がいいのか? ベタベタしてるだけで飯喰えなくてもいいのか? 家賃も払えんぞ、服も買えんぞ。こんなの相手にアメリカの男も大変だね。
女の心理は謎々だね? オレは、謎々が弱いから、即、アウトだね。 もし、アメリカ人に生まれ変わったら一生独身でいこ。
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『エンド・オブ・ウオッチ』
昔、刑事ものの映画で 『刑事マディガン』(1968年公開)ってのがあった。リチャード・ウィドマーク主演だったね。このウィドマークは良かったねえ。
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「夜のニューヨーク市街を仰角で捉えた導入部から、夜明けの街路に立つリチャード・ウィドマーク達へと連なるアバンタイトルのムード感と、「アバンタイトル?」
パースペクティブ 「パースペクティブってなんなの? 辞書で調べヨ」 の活きた構図が生むリアル感。 「ホンマかいな?」
本編中のブルックリン、ブロードウェイ、コニーアイランド、イーストリバーといった
ロケーションの空間もまた奥行きが強調され臨場感に満ちている」 「空間の奥行きが強調され臨場感に満ちているって、どんなんなの?」
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「雑然としながらも見事に活写された屋外ロケと、主人公宅の(不似合いな)カラフルな屋内セットとの対比も家庭不和を仄めかしており面白い」 「?」
「同一設定の黒澤明『野良犬』と同様、都市の情景や捜査過程の何気ないエピソードの積み重ねが素晴らしく、
情報屋、ポン引き、酒場の主人らとのやり取り自体が主人公の優れた人物描写となっている」 「ふむふむ」
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「とりわけ、旧知の元ボクサーの通報による酒場の場面などは、結果的に人違いに終わり本筋には直接的に絡まないにも関わらず、
ウィドマークの人間味を感じさせ非常に印象深いシークエンスだ」 「シークエンスだと云われてもねえ、解んないよ、調べヨ」
「アクション場面自体は少ないものの、犯人役スティーヴ・イーナットが、ウィドマークの隙を衝き一瞬で形勢逆転するアクションや、
警官に職務質問されたとたんに紙袋の陰から発砲するアクション、クライマックスの至近距離での銃撃戦など、スピード感と瞬発性がやはり見事である」 「・・・・」
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こんなの、オレ、一生懸けても、よう書かんわ。これ、素人さんの感想なんだね。賢いんだろうねえ、横文字が多いよ。ちょっと、キザッペか?
この方が、解説してくれたので手間が省けるよ。この映画でも、ウィドマークの妻が、寂しさから浮気一歩手前まで行ったりするんだね。不届き女だね。
ウィドマークは、仕事に追われるなか、あれやこれやと気を使って気の毒だったよ。そいで、ラストは、撃たれて死ぬ。つまらん妻は、一応、泣いてはいる。
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『エンド・オブ・ウオッチ』
気侭を云い換えれば欲求に正直なんかねえ? 若い女性は、直球タイプなんだろうね。投手も歳が増すと変化球を多用する。
女性も歳とともに練れれば変化球を覚えるんだろうね。老けた分、引き算するんかね? 其の分、欲は足し算するんだろうね。
こんな計算高い女を奥さんにしてまで家庭を持って気を使う。馬鹿なのは、男じゃないのかな? これからの時代は、生涯独身がいいよ。
自由気侭の何処が悪い。とっかえひっかえ数当っても浮気じゃないし責任ないし、老け往くババアどもには投げキッスでサヨウナラ。「なんちゅう奴や」
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