カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1411 『芸力身につくまで技術で支えて、映画 るろうに剣心 京都大火編』

2015年05月09日 | 日記






 『るろうに剣心 京都大火編』  2015年5月9日






TVニュースを見てると大方の人たちが、あちら此方と出かけてるように見えるけど、実際はそうでもないみたいでもあるね。

GW明けてから、何処ぞへ行かれましたかって挨拶代わりに聞くんだけど、首振って「いやあ、家でのんびり」って応える人ばかりだよ。

オレはボンビーだけど、オレを取り巻く人たちは、大手の会社なんかに勤める人が多いんだけどねえ。





世間は、外へ出たいタイプと出ないタイプに分かれてんかね? 出たがりってのは、外に居ないと落ち着かないんじゃないかね?

曇りでも雨でも天気なんて関係ないんだろうね。ご苦労さんなことだね。

TVニュースの観光地や遊園地で映ってる人たちは、毎度、同じ人たちが映ってんじゃないの? 「アホ、それだけ世間は広くて人が多いの」





まあ、そうだろうけどね。皆さん、口揃えて云うのは 子供が中学や高校に進学すると家族が揃わないのが出不精になる原因みたいだね。

こんなのを聞くと、オレが出歩かないのは異常でもなんでもないって思えてくるよ。外は、若い奴等に任せておけばいいことだよ。

それに外へ出ればお金も出て行くからね。余程、締めて行かんと湯水の如くだよ。出かけなかったら使うのはツタヤの千円と煙草代だけだよ。













『るろうに剣心 京都大火編』









洋画で描かれるリアルなCGや特殊撮影、目にも止まらぬアクションの描写を、何故、邦画で活用しないのかが不思議だったんだけど、

かなり、それに近い描写が出来ているね。これだよ、本当の殺陣が出来ないんなら、この撮影方法を生かすべきなんだよ。

あちらの格闘シーンを撮る方法を使えば、実際より凄みのあるシーンが創れるんだよ。日本の技術力なら充分に太刀打ちできるよ。






ゴミを借りたつもりのDVD、ゴミを観るつもりで『るろうに剣心 京都大火編』を映して観たら、嬉しくなったよ。

時代考証も時代衣装も髪も姿も、なんもかも漫画なんだけど、それなりに明治初期の匂いを醸した異様な時代劇が出来上がってるよ。

そこ等の金髪のあんちゃんみたいなのが、そのまんまで出て来て刀振り回して暴れるんだけど悪そのもので迫力あるよ。こいつ、上手いね。






役者の名前を知らないけど、デス・ノートの主役遣ってた役者、「調べたれよ」 ええとね、藤原竜也って名だね。この人は先々伸びる芸力があるよ。

この映画では異様な悪を演じてる。全身串刺しされて、其の上、大火傷を負っても死なない男なんだね。

主役の佐藤なんとかいう今風の役者が、主役の緋村剣心やってんだけど華奢な風体でありながら凄い剣の使い手で悪をバッタバッタと斬り倒す。





「十三人の侍」のような正当な殺陣に拘らない暴れ斬りなる新手法だね。殺陣をコマ飛ばししてんのかね? 無駄なく速い。それなりに凄いと思わせるよ。

































この手法を用いて正当な殺陣を軸に剣戟(けんげき)シーンを創れば面白いものが出来るだろうね。まだ、日本映画は腐ってないね。

役者が青い間は、撮影技術を駆使してホローしながら育つを待てばいい。

背景が明治維新の頃だね。町並みのセットも一応尤もらしく拵えて時代の匂いを醸してる。出て来る娘は現代版で教えられた通りの身のこなし。





新撰組の生き残り、3番隊隊長、副長助勤、斉藤一を江口洋介が演じてる。事実、幕府崩壊後、明治新政府の警察に入隊した経歴を生かしてるね。

かの大隈重信も登場、暗殺の事実を歪曲して組み入れてる。実在の人物を登場させて物語に重みを載せてる。

江口洋介って役者は、現代劇で良く主役を張ってるだけあって映画慣れはしてるんだけど時代劇では素人だね。見得切ってばっかし、で、殺陣は下手。





元幕府お庭番(忍者)だった男が鬼気迫る執念で緋村剣心を追ってるんだね。この男を演じてる伊勢谷友介っていう役者、

どこかで見た奴だねって記憶を辿れば「13人の刺客」を台無しにした、あのターザン男ではないか。斬り殺されたのに、ラスト、走ってやがんの、

この漫画のような映画では、真面目に強い男を演じてるね。この映画の原作は漫画なんだね? 漫画も馬鹿にならない、真面目に映画化してるね。





















荒れ狂う海に船から落ちた武井咲を救うべく自らも飛び込んだ剣心、海は逆巻き呼べど叫べど武井咲の姿なく、画面が変わって剣心は、

日差しの光を跳ねて小波が洗う砂浜に打ち上げられている。一人の男が歩き来て、浜に倒れる剣心が手に持つ刀をとり、おもむろに抜き払う。

誰かいな? 男は気を失ったままの剣心を肩に担ぎ上げ波打ち際の砂浜を行く。





やがて、其の男の大写し、ああ、坂本竜馬、じゃないわ、歌手の誰だっけ? よく見る顔だよ。福山なんとか云う歌手だよ。

なんか強そうな奴を演じてんだろうね? 面構えが、そんな雰囲気なんだね、映画は、ここで終る。

これは、続編を観ないとあかんね。「ゴミや云うてた邦画やぞ」 今を観ないで云うもんじゃない。「おまえやないか」













『藤原竜也』 向って右側から二人目の金髪が、あんちゃん男









時折、時代劇を観たいって欲求がある。ホームドラマのような創った奴だけ酔うようなのは要らん。

真っ当なのに越したことはないけれど、洋画と同じくハチャメチャ強い奴が悪を薙ぎ倒すようなのでもいいし壮烈ものでも構わない。

このような「るろうに剣心」風のものでも構わない。日本人の血を沸き立たすような時代劇が観たいね。






昔、洋画を知らぬまま、東映映画のお化粧時代劇に酔てった時代があった。「怪傑、黒頭巾」「新吾二十番勝負」「鞍馬天狗」

今ならボロチョンだけど時代劇そのものだったね。其処から波及して「武士道残酷物語」「十三人の侍」なんかのリアルな時代劇になった。

ぶった斬る効果音が入って、東映、東宝、松竹が三つ巴となって新しい時代劇の幕を開いた。「大映は?」 ここの作品は地味だったね。






市川雷蔵の「眠り狂四郎」「忍びの者」 なんてのがあったけど不思議と観なかったよ。長谷川一夫のお化粧時代劇は観たね。

山本富士子って日本一の美人女優との共演が多かったんじゃないかね? 当時は、山本富士子は美人大女優だったと記憶するよ。

市川雷蔵の「かげろう絵図」ってシリーズだったかなあ? 此れを観た記憶があるね。





これはね、ラジオの連続時代劇「かげろう絵図」なんてやっててね、むろん、ナレーターと声の俳優が演じてた。親父とおふくろがいつも聞いてたよ。












『佐藤健』








全く期待の欠片もなかったけど「るろうに剣心」の佐藤健、ひょろひょろなんだけど見得切る姿に日本侍の血を持ってるね。

予想外の面白さに嬉しくなったよ。血沸き肉躍る痛快娯楽時代劇、下手糞が、指導に習い一生懸命に演じてる熱意を感じたね。

昔、TV時代劇の「新撰組血風録」ってのがあった。ヘタクソ集めてひたむきに創る、そんな純な想いが、この映画にも漂ってるよ。





なんでも下手糞から始まるんだよ。面白いものを創る、その一心で、次に繋がるんだよ。お陰さんで、飢えを凌(しの)げて満腹したよ。













































最新の画像もっと見る

コメントを投稿