カメレオンの独り言-1623 『気もそぞろな今日この頃』 そんな時もあるわいな。

　２０１６年５月１６日







午後の６時半を回っても外は明るいね。夕陽がかった空を見上げてたら遠い昔の山陽電車沿線沿いの須磨の一つ向こう塩屋を思い出したよ。

このぐらいの明るさが残ってる間に竿を納める。大事にしてたね、カーボンの投げ竿４.５メーターの並み継ぎ２本を砂を払って竿袋に仕舞う。

オリムピックの「世紀」って名の投げ竿だった。当時は、カーボン出だしの頃で値も高かった。





リールは、同じくオリムピックの「９３」軽量投げ専用リールとダイワの・・？　名を忘れたね、こいつは重かった、手元が重いほうが好きだったからね。

こいつのお陰で荷物も重くなる。二つ持ってたから、尚、重い。其の上、予備の替えスプールも重いんだね。

後、軽量の「スーパー９３」を買ってからは荷物は軽くなった。お気に入りで竿にセットすると、なんか、凄い満足感を味わってたよ。





巻きあげるとラチエット音が快く鳴るんだね、巻いてるって感触を愉しめたね。独り、一日、思うがままに釣りに没頭出来たよ。

真っ暗なっても、ずっと続けて居たいんだけど明日は仕事だからそうもいかん。当時は、早朝から日付が変わって深夜まで働いてたからね。

潮騒を背中に聞きながら砂を踏んで帰途につく。石段上がって振り向くと瀬戸海を引っ切り無しに航行す船舶がもう明かりを炉もしてシルエットだね。





岸にへばりつくような砂浜が須磨まで続いてる。ジャバジャバ打ち寄せては砂を引きずるよな波音を昨日聞いたように耳に残ってるよ。














煙草が身体に悪いとか、煙がどうたらこうたらとか云わなかった頃の　「ヴァージニア・スリム」の宣伝、格好いい。








海も釣りも遠い彼方に消えちゃった。あの独りの世界が忘れられないよ。一日、煙草とお茶だけで平気だったね。

考えたら、今は、釣りがパソコンに代わったようなもんだね。これと向き合ってたら喰うこと忘れてる。でも、未だに煙草とお茶だけは忘れないんだね。

あれもこれもと欲しないのは今も昔も一緒だね。なにか夢中になれるものがあるとそれに関連するもの以外は興味の熱が続かんみたいだね。





そんなのを思い出させる薄っすらと雲を染めた茜（あかね）の空だね。仕事を辞めて此の地から引っ越ししたら、また、どうなるかねえ？

テレビ観てる奥さんに、おまえ、もう、そろそろ動き出してもええんじゃないの？　「なにおいな？」　家探しだよ、ダラダラ伸ばしても意味がないで。

「解ってるわいな」　ほなあ、オレが探して此処って決めて進める話しを潰すなよ。「わたしも考えてるわいな」





「一つ一つ用件を片付けてんねんでえ」　そらあ解ってるけどね。「あんたは、あんたで探し、独りで暮らしたいって云うてんねんやろ？」

そんなお金が何処に有るの？　「そんなん、どうなとなるわいな」　こいつもオレと同じよなこと云うとるわ、実際は、そうはいかんだろ。

兎に角、今は一つところに落ち着いて、それからの話しやろ。遅くとも８月９月が目途やで。　「まあ、今からやったらそうなるやろなあ」





思うようにことが進まないけどいずれにしても其の日は来る。命があれば、またいつか茜の空を見上げて、今の此のときを思い出すんだろうかねえ？























今日も話しのネタが浮かばないまま、此処まで書いて、机から落ちそうなヘッドホーンをキーボードの上に置き背もたれに身をもたげて一服。

そいで暫くしてマウスに手を添えて、画面の上に隠れてる駄文を見直そうとスクロールさせてビックリしたよ。思わず身を起こしたよ。

編集欄が両横にグウウ～と縮んで活字が新聞の見出しみたいにドデカクなったのっ。ビール呑んでないのに酔うたんかあ？　どういうことなのっ？





逆方向にスクロールすると今度は両脇が広がって活字がゴマみたいに小っちゃくなっていくのっ？　どういうことなのっ？？？

いつもと変わらんスクロールなのにマウスが狂いよったか？　こんなのブログ始めて５年間一度もなかったよ。アタフタ、アタフタ　「落ち着け」

ヘッドホーンを除けてキーボードを引き寄せ考えてる。パソコンがイカレたかあ？　恐々、スクロールを試すと活字が上下して通常だね？





うん？　ヘッドホーンがキーボードの上で何かキーを押さえておったなあって気が付いたよ。載ってた辺りのキーを押さえつつスクロールを繰り返す。

ボードの左端下のＣｔｒｌのキーを押さえてスクロールすると両横がグウ～と伸縮しよるがな、なんや、これかいなあ。

もう、十何年パソコン使ってるけど、今日の、今、こんなのできるの初めて解ったよ。吃驚させるなよおお～。





「今、おまえ気が抜けておるからパソコンが気合を入れよったんだよ」　かもねえ、他に考え事があってね、僅かな脳味噌に遊びが無いんだよ。