『愛はかげろうのように』 (原題 I've Never Been to Meー1976年作アメリカ)って歌がある。シャーリーンって女性が歌ってる。
有名になったのは1982年頃らしいけど、日本では、椎名恵の1986年の日本語カバー曲 『LOVE IS ALL ~愛を聴かせて~』 がよく知られている。
今も時折、耳にするときがある。 「いいねぇ」って、耳を澄ませて聴いている。
シャリーンが歌う歌詞は、おそらくは老境にさしかかった孤独な女性が、過去の奔放な人生を悔恨し、
平凡な家庭生活を送る女性に安直な空想を現実にしないよう戒めるような内容なんだけど美しいメロディとは少しギャップを感じる。
尤も、英語なんか解らないから聴いている分には、なんの文句もないけどね。
実際には、椎名恵の日本語版 「LOVE IS ALL~愛を聴かせて~」を当時、喫茶店でよく耳にした。
あちらの歌を日本語に訳して歌ってるのは好きになれないんだけど、この歌に限っては 「此方のほうがいいねぇ」って耳を澄まして聴いていた。
訳すじゃなくて詩そのものが全然変わったものになっている。でも、メロディには此方のほうが合ってるよ。
椎名恵 LOVE IS ALL ~愛を聴かせて~
幼い頃に描いてた
そしていつしか忘れた夢のつづきが
あなたに逢って 今あざやかに
この胸に満ちていく Ah 目覚めてく
難しい弟の肩のこるよな話ばかりで聞くのがだるくなった頃に此の曲が流れる。弟の口から活字が噴き出るのを止めてくれる。
苦かったコーヒーも美味く感じたね。
「ええな、この曲」 おまえの口からそんな台詞を聞くと 「ほっ」とするよ。 「いいね・・・」 ずっと流れていて欲しかったよ。
Love is all
女なら 何よりも愛を選ぶわ
たとえ それが苦しみでもかまわない
そうよ
遠くても大切なものが見えるから
生きていける
You know my love is true
窓の外を眺めながら弟が 「今の世に、精神性をとるよな女が居るんかなぁ?」 「さあ、どうかねぇ」
時代を造るのが男なら、時代に色を染めるのは女なんじゃないの? 今の世は女が強いからね。
逢えない夜の数だけ
信じることを 覚えていくわ
嘆くことより 何ができるかを
今日もまた 確かめて Ah 瞳を閉じる
Love is all
誰だって弱いから愛されたいわ
いつだって温もりが欲しくなる
だけど
あなた以外の人は愛せないから
強くなれる
You know my love is true
求める者には縁遠く、然程、欲せぬ者には次から次へと花が色香で誘い来る。
オレの何処がいいのか知らんけど、おまえが云うようにオレの容姿がいいのなら、お袋のお腹の中に残しておいてやればよかったよ。
その代わり、おまえの脳味噌を少し分けて欲しかったね。
釣りするのに容姿もクソもないもんね。水面から穂先に延びる糸が全てやからね。
Love is all
愛だけは越えられる すべてのものを
真実の愛ならば眠らない
Sweet tmiry
I'm waiting what you
jsut take out me
It's really my dream
I want the Wedding Bell
Tonight
Everything is you
煙草吹かせて辺りを見回すとカウンターの脇に立っているお店の女の娘(こ)と目が合った。 ニッコリ笑ってるからニッコリお返ししてる。
「おまえはええのお~」 しもたっ。窓の外眺めてたのとちゃうのん? 「オレは愛想がいいだけだよ」
男は中身だって、何度云ったら解るの? 「おまえを見ん女は居らんぞ」 「嘘つけ、馬鹿らしい」 そんなええもんかよ。
「おまえは気づかんのか知らんけど、一緒に歩いとったらよう解るわ」 「それは見た目の話やろ。中身無いのに煩わしいわな」
こいつの哲学的な話を付き合うのもしんどいけど、此の手の話も困るんやね。
「オレは、ただのハリボテや」 自分をこき下ろさんことには話が終わらん。 「棚の上で首振ってる張子の虎やないの」
笑っとおるわ。疲れるねぇ、動物園の猿と一緒やないの。みんな見よるで。心地よく笑っとおるね。
こんな歌聴いたあとぐらい優しい気持ちになれよ。
「ハリボテか」 確かにハリボテながらに僅かな知恵を駆使して生きてきたね。此の歌聴くと、昔の馬鹿らしい時間もつられて思い出すね。
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