カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1279 『冬が来るね』

2014年11月15日 | 日記







 11月15日







冬季限定販売のロッテの「バッカス」と「ラミー」チョコレートがあるね。毎度食べる訳じゃないけど、棚に並んでると手が出るよ。

なんとはなしに売り出しを愉しみにしてる。そういえば巡って来るのが速いね。

冷蔵庫で冷やした「バッカス」一つ取り出し、カリッとチョコの山を二つに噛み割ると内包されたコニャックが口ン中に広がるんだね。






パソコンやりながら「ウイ~、ヒック」なんて酔ってしまうよ。「ウソつけっ」 アルコールに弱いんだけど好きなんだね。

矢でも鉄砲でも持って来いって勢いだね。「安上がりな酔漢だね」 

最近は、製法が改善されたのかして、チョコ山が割れてコニャックが漏れて乾いたりしてるのを手にしたことがない。






新鮮度を云うなら、「ラミー」のほうは、当り外れが、未だに多い。乾燥したラムレーズンに当るとガッカリする。正直不味いね。

内包されたラムレーズンのみずみずしいのが当れば最高だね。噛み潰すとカシュッて音がするほどラム酒が口ん中にほとばしるよ。

「今日のは?」 乾燥してたよ。鮮度を維持するのが難しいんだろうね。此れを口にすると冬が来たねって思うよ。



















低い雲が垂れ込んでは流れて消えて、またぞろ、ねずみ色の雲が空を覆ってる。寒いね。風も吹いてパラパラと枯葉が舞うよ。滅びの季節だね。

でも、まだ早いんじゃないの? 秋深き紅葉の季節が残ってるよ。もう、散ったのか? そんなことないね? 「パソコンで調べろよ」 そうだね。

春は、桜見で鼻水垂らし、秋は、紅葉愛(め)でつつ鼻水垂らす、いずれも冬の名残と気配がちょっかい出すね。






関西では、嵐山、東山、箕面、奈良公園などが3~5分の色づきで、他では、今が盛りだね。

紅葉(もみじ)が最後の艶姿、空に向って真っ赤に燃えて、やがて、尽きれば舞い落ちて、地を一面赤く染めたら冬が来る。



















今年の冬は寒いんじゃないか? 師走も目と鼻の先だよ。イルミネーションであちらこちらと華やかになる日も近いね。

今年の年の暮れは、昔のオレに戻って、あちらこちらと、気侭にうろつこうか。「小遣いは?」 冷え込んでおるねえ。

腹が減ればうどんがあるよ。「侘しいねえ」 一口、一口、蒸気を吐いて熱いよ。「汽車かよ?」 毎年、同じこと云ってるね、いいねえ~。






「何処がええねん?」 人生は、侘しさの中に味があるんだよ。暖(あった)かいものがあるんだよ、知らんのか? 「知りたくないわ」

赤やら青やら黄色やらと、テカテカ輝く場所には蛾どもが集(たか)るんだよ。害粉撒き散らかせて身の程によろしくないよ。

よし、独り、静かな夜の街を散歩しよう。「寂しいだろ?」 寂しい? なにがどう寂しいねん? 気侭なひと時だよ、贅沢なひと時だよ。






ホントはね、群れ狂ってる奴等のほうが寂しいんだよ。独りが怖い奴等なんだよ。だから寄り狂うんだよ。でも、それはそれでいいんだよ。

他人(ひと)は、どうでもいいの。オレの話をしてるんだよ。静かな夜の街って云っても、それなりの雰囲気のあるところだよ。

夜の工場地帯や住宅街を歩く訳じゃないよ。そんなとこ好んで歩く奴は、オレでもコワイよ。






可愛いお菓子のお店や飾り物のお店などが在って、昔ながらの喫茶店なんかも在って、人通りもそこそこ在るような街並みだよ。





















「例えれば?」 う~ん、そうだね、茶屋町辺り、堂島辺り、御堂筋なんかもいいねえ。そういうところだよ。

「いらっしゃいませえ」 可愛いウェイトレスさんが、お水を運んでくれる。ああ、ありがとう、ホットね。「かしこまりました」 

「お煙草は?」 いいのかな? ニッコリ頷いて「灰皿はこちらです」 ありがとう。何組かの客が居るね。






コートを椅子の背に掛け直し、席にゆったりくつろぐ。ケントを1本滑り出し、ちょっと格好つけて火を点ける。「どう格好つけんねん?」

日頃は、口に加えて無造作だろ、ここでは、指の運びも隙がない、「指の運びに隙がない?」 つまり、綺麗な仕草だね。無造作じゃないんだよ。

使い捨てライターも一発着火、ポケットに戻す仕草も鮮やかに 「どんなんやねん?」 咥えたままに煙を薄く吐く。アラン・ドロンだよ。






「なんでもええけど使い捨てライターかよ?」 拘らない男を表現してるんだよ。「おまえが、都合よく思ってるだけだろ?」 そうだよ。

「お待たせ致しました」 白いテーブルに北欧風の白い陶磁器のコーヒーカップ。ありがとう。顔を見上げて、少し音色を変えて礼を云う。

「なんで、音色を変えるねん?」 いや、これはね、オレも解らなかったんだよ。云われて、そうかなあって気付いたんだよ。「誰にや?」





















昔、勤めていた会社でね、男連中ばかり相手に仕事してんだけど、事務所に入ったら事務の女性社員が居るだろ、商品管理の娘(こ)に

在庫確認頼むんだけど「ああ~★★★★さん、声変えてるう~」って、男子社員どもが、からかうんだよ。変えてないんだけど、丁寧にはなってるね。

一緒だろうがあって、やり返すんだけど、女子社員が「3個残ってます」なんて教えてくれると、そうですか、ありがとうって礼を行ったら「声変えてるう~」






馬鹿どもだよ。女性には、丁寧にお話ししなきゃいかんのだよ。解ってないんだね、雑魚(ざこ)の男どもは。

コーヒーカップは白に限るよ。「なんでや?」 コーヒーとの色合いがシンプルでよく似合ってる。砂糖を大盛り一杯。「子供やないか」 そうか?

垂らしたミルクがクルクル尾を引き回ってる。スプーンでクルクルと軽くかき混ぜてカップに添わせて皿に置くと、一口飲む、美味いねえ。






湯気に漂うコーヒーの香りを愉しみつつ煙草を吹かす。オレは、この僅かな、なんでもない時間が好きだねえ。

何気に視線を走らせると、斜め向こうのテーブルに女性の一人客、じっとこちらを見詰てる。「またや」 目が合ったら、微笑み逸らしたよ。

歳は、24、5かねえ、綺麗な女性だよ。「いらっしゃいませえ」 男性の客だね。その女性のテーブルに着いたよ。ブッ細工な男だよっ。






一口、二口、味わってガラス越しの外の景色に目をやる。内と外の様子が入り混ざって映るガラスの向こうは、師走の冬の夜の街なんだね。

























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