カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1234 『懐かしの映画 グリーンベレー』

2014年09月22日 | 日記







 『悲しき戦場』 9月22日








映画、「史上最大の作戦」の戦闘服スタイルのジョン・ウエインの写真を見ていて、彼の主演作「グリーンベレー」を思い出したよ。

当時は、此の映画の封切りを凄く楽しみにしてたよ。ジョン・ウェインが、ベトナム戦争で活躍するグリーンベレーを演じてるんだね。

1968年、上映されたのは道頓堀の松竹座。封切りを観に行ったよ。映画館の前の看板が盛り上げてるんだねえ。ワクワクもんだったよ。





1966年にヒットしたバリー・サドラー軍曹が歌う「悲しき戦場」が主題歌に使われていて、否が応でも雰囲気が盛り上がるしかないよ。

TVの『逃亡者』リチャード・キンブルを演じて人気スターになったデビッド・ジャンセンが新聞記者役で出てる。

白黒テレビのドラマでは、妻殺しの濡れ衣で逃げる医者のキンブルの陰ある鬱陶しさが、いい味になって人気だったけど大画面に出ると、やっぱり鬱陶しいまま。












『逃亡者』 デビッド・ジャンセン









リチャード・キンブルの役どころで鬱陶しいんではなく、デビッド・ジャンセン自体が陰気で鬱陶しい男なんだね。アカンわ、こいつ。

映画は、タイトルから「悲しき戦場」が合唱(下の予告編で歌ってる)で流れるんだね。タイトルから本題に入っていくんだけど歌は流れ続ける。

グリーンベレーの演習場を見学する一行にジャンセンが居る。このなんでもない見学シーンを背景に「悲しき戦場」が止らない。





演習場をひと回りしてきたらしい連中が、説明を受けるための野外教室みたいなとこで一息入れてる。そんなの背景に「悲しき戦場」が止らない。





ちょっとどころか、だいぶん、おかしいでえって思って観てたら、前の席のおっさんが、「しつこいのお~っ」って、大きな声張り上げよった。

釣られて周りで笑い声が起きてる。みんなも、そう思ってたんだね。それでも「悲しき戦場」は止らない。クスクスの笑い声が聞こえるよ。

「ああ~ああ~」って、おっさん、だれてるジェスチャーしてる。周りでクスクス笑い声が漏れてるよ。





出だしから、なんだよお~って思ってる。場違いな場面で長い合唱を続けんなよ。馬鹿みたいじゃないか。ワクワク感を裏切るなよっ、ほんまあ~。

オレにとって、場面と音楽がマッチした時間ってのは、愉悦、恍惚、陶酔するほど好きなんだけど、此れはいかんでえ、台無しやないかいっ。

前の席のおっさんも、ここは堪えて声出すなよ。納得のシラケじゃないか。始まったとこだよ、あと大方が気の抜けたビールでしかないじゃないか。





新聞記者のジャンセンは、アメリカが何故アジアでの戦争に加担するのかって、軍事介入に懐疑的なんだね。よくある話だよ。

グリーンベレーの大佐役のジョン・ウェインは、共産主義国の介在を実際にベトナムへ従軍して、その目で見ろって提案する。

まあ、兎に角、こうして、本題のベトナム戦争に話は進んでくれるんだね。銃を持って早よ行けよ。









グリーンベレー 予告編











映画の出来はだね、西部劇とあんまり変わらんね。衣装や銃器などが現代版に変わってるけど騎兵隊みたいな雰囲気やね。そんな映画でした。

「どんな映画やねん? さっぱり解らんわ」 初っ端にシラケさせる最悪の映画ってイメージだね。観れば解るんだけど粗筋を書いておこか。 



















数日後、ベトナムのダナン近郊。ジョン・ウェイン大佐は、ベトコン地区の真っ只中に建設中のキャンプ(陣地)の完成を急ぐことにした。

子供好きのジム・ハットン軍曹は、キャンプに居つく8歳の現地人孤児と親しくなる。

だが、平和は、ほんのひと時、ベトコンの奇襲、スパイの摘発など部隊は最前線の緊張を強いられた。



















ある夜、キャンプはベトコンの総攻撃に遭い、グリーンベレーの勇士たちも次々と倒れていった。一度はベトコンに奪われたキャンプを奪還。

そして、ベトコンのリーダーを捕えるため敵地に侵入、作戦を成功させるが、部隊も何人かの勇士を失った。ジム・ハットン軍曹も敵の仕掛けで命を落とす。

キャンプに帰還したジョン・ウェイン大佐からジム・ハットン軍曹の形見のグリーンベレー(ベレー帽)を渡されて泣きじゃくる孤児の少年。





大佐は「我々は君のために戦っているのだよ」と勇気づけて少年の手をひき、夕陽の中を歩くシーンで「悲しき戦場」が流れる。ここだけで良かったんだよ。



















思うに、頭脳明晰、技術万能、格闘技から射撃まで鍛えに鍛えられた精鋭なんだけど弾が当れば呆気ないんだね。

ベトコンの罠にかかれば一般人と同じく串刺しなんだね。自信のある奴の100人の中から選ばれた3人の精鋭なんだよ。

そんなのが寄ってても、結局、運命に左右されて生き死を振り分けられてんだろうかね。「鍛えたのに勿体無いねえ」 





ジョン・ウエイン大佐も、そんな連中の一人なんだろうね? でも、重たいでえ、歳食って肉食い過ぎての成れの果てとしか思えんで。

しかし、この人を悪く云う人は、あまり居ない。なんでも良い方に解釈して納得してる趣やね。オレも、その一人やね。

ジム・ハットン軍曹の活躍シーンが記憶に無い。足をロープに獲られて振り子よろしく仕掛けにぶち当たって串刺しで死ぬ。





慕っていた子供を泣かせるためだけに出演してたような気がするよ。「そんなことはないよっ」って怒るだろうね。

デイヴィッド・ジャンセンは最初のうちは居ったけど、こいつ、後は居てたかなあ? 記憶に無いね。どうでもええ役どころだったんだね。

期待満々で観に行ったんだけど、考えたら、あとあと、なんにも残らない映画だったね。ハッキリ覚えてるのは、最初のシラケなとこだけだね。





「悲しき戦場」のバリー・サドラー軍曹が、「俺の歌のイメージを落とすなよ」って、怒りよるで。





















『グリーンベレーのバラード』(原題:The Ballad Of The Green Berets)は、アメリカ陸軍の特殊部隊グリーン・ベレーを題材としたバラードスタイルの軍歌で、

ベトナム戦争で反戦の機運が高まっていた1960年代当時としては、珍しく軍に肯定的な歌詞を持つ曲だったんだけど、

発表された1966年にはビルボードチャートで5週連続第1位となるほどの大ヒットを記録したんだね。ラジオのヒットパレードで、毎度のように流れてた。





グリーン・ベレー隊員としてベトナム戦争に従軍し負傷の後に帰国した傷痍軍人のバリー・サドラー軍曹が作曲し、

小説『グリーン・ベレー』を手がけた作家ロビン・ムーアが作詞に協力したとある。

歌詞は、1962年4月8日にベトコンの手で処刑された、グリーンベレー隊員ジェームズ・ガブリエル・ジュニア(ハワイ人)に捧げられたものらしい。





「おまえもいかんで」 なんでや? 「先に歌でシラケたこと書いた後から、其の歌を紹介するのは、どうかと思うで」 思いつくままだから仕方がないよ。








Ballad of the Green Berets - 2013










邦題 『悲しき戦場』 原題:The Ballad Of The Green Berets  バリー・サドラー軍曹  1966年





Fighting soldiers from the sky,
空からやって来る戦う兵士たち

Fearless men who jump and die
恐れを知らぬ男たちが死地に跳び込む

Men who mean just what they say,
口にすることに偽り二言のない男たち

The brave men of the Green Berets.
グリーン・ベレーの勇者たち





Silver wings upon their chests,
胸に輝く銀鷲の翼

These are men, America's best,
この男たちはアメリカの最高の者たちだ

One hundred men we'll test today
本日、われわれは100人の男たちの試験を行う

But only three win The Green Berets.
だが、グリーンベレーを手にするのは、その中の僅か3人だけなのだ





Trained to live off nature's land,
野生の地で生き抜くことを訓練され

Trained in combat, hand to hand
肉迫した実戦の中で鍛えられる

Men who fight by night and day,
夜昼なく戦う男たち

Courage take from The Green Berets.
グリーン・ベレーから得る勇気





Silver wings upon their chests,
胸に輝く銀鷲の翼

These are men, America's best,
この男たちはアメリカの最高の者たちだ

One hundred men we'll test today
本日、われわれは100人の男たちの試験を行う

But only three win The Green Berets.
だが、グリーンベレーを手にするのは、その中の僅か3人だけなのだ





Back at home a young wife waits,
故郷に戻れば若い妻が待っている

Her Green Beret has met his fate
彼女のグリーン・ベレーは非業の死を遂げた

He has died for those oppressed,
虐げられた者たちのため、彼は死んだのだ

Leaving her this last request.
妻には、この最後の頼みが残された





Put silver wings on my son's chest,
この銀の翼を、おれの息子の胸につけてやってくれ

Make him one of America's best,
あいつを、このアメリカの最高の者のひとりにしてくれ

He'll be a man they'll test one day,
あいつが大人になって、いつの日か彼らの試験を受けるだろう

Have him win The Green Beret.
彼がグリーンベレーを手にできるようにしてやってくれ









 『ジョン・ウェイン』
























最新の画像もっと見る

コメントを投稿