脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

2013-01-26 20:33:34 | 日記 3
昨日から降り続いている雪が
昨夜からずっと積もり続けている。

今日は積雪を理由にどこにも出かけないと決め、
一日中台所にいた。

先日から、ある方のブログでおいしそうな手料理の写真を見て、
ある方からは、
残り物を利用した手料理をご馳走になって・・・・

私も
作りたいなあ、と思っていた。

記憶喪失のように
抜け落ちた記憶。
今も、
あの頃、
夫のために何を作っていたのか
まったく思い出せない。
それは
大切な過去を失った喪失感となって
私を苦しめる。

今日は
3年ぶりに冷蔵庫の掃除をした。
冷凍室にあった冷凍野菜を使って
煮物やお味噌汁を作った。

お味噌汁は夫がいなくなって初めて作る。
煮物もひさしぶりだ。

雪で外出できないから
お隣の一人暮らしのおばさんの様子を見ながら、
できた煮物をお裾分けに行った。
長い間、何も作れなかったので
これもひさしぶりだ。

手際よくはできないけれど、
ひさしぶりに
料理ができて、
少し気持ちが明るくなった。





今も雪は降り続いている。

明日は雪かきをしなければ!












ねがいごと、かなう

2013-01-25 05:50:15 | 日記 3
やっと会えた!!

やっと4回目の夢を見た。

眠れなくて、
明け方4時過ぎにようやくうとうとしたとき・・・

闘病中の夫は
一人で病院に行っていた。
急に歩けなくなって
私が迎えに行ったら
「なんや、一人で来たんか」と言った。
リハビリの先生から
もう歩けるようにはならないと言われても
夫は取り乱すこともなく
淡々としていた。
私は、歩けない夫を
どうやって一人で連れて帰ろうかと思っていた。


たったそれだけの夢。
リハビリのベッドにうつぶせになっていたので
顔は見えなかった。
でも、声ははっきり聞けた!
初めて、声が聞けた!

大変な状況のはずなのに、
普段の会話みたいだった。


夢でもいいから、夫に会いたいと切望して
睡眠導入剤をやめて
一ヶ月と20日。
やっと願いが叶った。


夢から覚めて
夢で聞いた夫の声を思っていたら、
夫との会話の記憶が欠落していることに気づいた。
元気だった頃の夫との生活が思い出せないことには気づいていたが、
会話も声も思い出せなくなっていたのだ。
だから、
たぶん、
初めて夫の声を思い出すことができたのだと思う。

料理のメニューが思い出せないことや
夫が元気だった頃のことが思い出せないことに関して
心療内科の先生は
「心がブレーキをかけているのだから無理に思い出そうとしない方がいい」
と言われた。
夫のごく自然な声が聞けて
夫のごく普通の口調を思い出せて
とても嬉しかった。







できること、できないこと

2013-01-23 22:47:08 | 私の思い 3
今夜は親戚の方のお通夜に。
やはり、こういう場面、かなりキツイ。
小さな田舎町だから、たいていは何人かの知り合いに会う。
斎場の雰囲気だけでも涙があふれそうなのをがまんしている時に
何気ない普段の会話するなんて、とてもムリ。
だから、できるだけ知らない人たちに混じって座るのに、
知り合いに手招きされたり、
隣に押しかけられたり。


誰も、明日のことなんてわからない。


できないことも
できることも
ありのまま受け入れるしかないのだ。


できない理由を分析してみたけれど、
だからと言って、できるようになるわけではない。


できることだけしかできないのだから。





決心

2013-01-19 21:11:25 | 日記 3
今日、転職の話の返事をした。

今の勤務先の引き継ぎもあるので、
勤務は4月から。
4月以降も
必要なら週に一日くらいは
事務指導に行かなければならないかもしれない。
そんな条件もOKしてもらった。
月給を提示されたが
休みをもらうのに
時給の方が気楽なので
時給でお願いした。

息子や娘が
私がいなくなっても
必要な支援を受け続けることができるシステムを作ること。
相談支援というものを
中心事業としつつ、
必要な支援を作り出していくという
やりがいのある仕事だ。

既存の制度にのせ、
運営を軌道にのせるまでは
大変な仕事になるだろう。
でも、
ずっと目指してきた活動だし、
夫がいたら、きっと大賛成してくれたことだろう。
夫と共に目指してきた活動を再開すること。

今、
この時期に
この機会に巡り会えたことも
意味のあることなのかもしれないと思う。

今の私にできることを
精一杯やろうと思う。
それ以上のことはできないのだから。

ぐちゃぐちゃ

2013-01-18 01:08:35 | 私の思い 3
日付が変わったので、昨日。

娘の定期受診日で
障害者歯科と大学病院へ。
どちらも
夫が発病してからは
いつも一緒に行っていた。
最初の頃は、
近くのホームセンターで待っていてもらったりしたが
足元のふらつきがおきはじめてからは
危険なので、
ずっと一緒にいてもらった。
その時々の夫の様子が思い出されて
気持ちがぐちゃぐちゃになってしまった。

今でも、
夫と一緒に行った場所には行けない。
スーパーは夫と行ったことのないお店に変えた。
夫と行った飲食店にも入れない。
でも、
病院だけはそういうわけにはいかないから・・・

あの頃のあの日々、
あの瞬間を
もっと大切に過ごすべきだったのに。

今夜も眠れそうにない。