脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

お敬い(おぶやまい)

2013-01-10 21:52:05 | 日記 3
7年ぶりにわが家を「宿」として行われたお敬い。
夫がいたら、どんなにか気を配ったことだろう。
でも、今の私にできることだけを、心をこめて。

今日は当地は快晴。
陽射しは容赦なく
ガラスの汚れや部屋の隅の埃を照らしだす。
あー、、、でも、仕方ない!

今の私にできることだけ。
そう決めたのだから。





これが「御影様(ごえいさま)」
このひもを首に掛けて、大切にお預かりしてくる。
お寺さんがみえてから、床の間に掛ける。

今まではこうしたことにノータッチだった長男が
今日は積極的に手伝ってくれた。
何も言わないけれど、
長男としての責任を感じていてくれるのだろう。
夫が残してくれた大切な家族に感謝。



午後からお勤めがあり、
参加者は11名。
ほんとに寂しくなってしまった。

お勤めが終わって
集会所へ移動して、宴会。
オードブルに
持ち寄りの漬物やおつまみも加えて。

なんとか、皆さんに助けていただいて
無事「宿」としての勤めを果たすことができた。
中でも、寺の世話役で
我が家の本家にあたる方には
夫がいないということで
仏壇の準備や、そのほか
こまごまとしたことに至るまで教えていただいた。
すべては夫が取り仕切っていたので
私ではなにひとつわからない。

結局、夫がいたころのようには
なにひとつできないのだと思い知らされた。
私にできる事は
ひとつひとつに心をこめることだけなのだ。

すべてが終わって帰宅して
夫の写真にむかって

「がんばったでしょ!
 ホントに大変だったんだから・・・!
 どうして、ここにいてくれないのよ・・・!」と泣いてしまった。
写真の夫は笑っているだけ・・・
そうなのだ・・・
夫は、私の愚痴など聞きなれているから・・・
いつでも、わらって、聞いてくれたのだった・・・



みかんに興味津々の子猫。

明日もがんばれるかな・・・。



仲間

2013-01-10 07:07:39 | 私の思い 3
一緒にNPOを立ち上げた保護者仲間は
私の転職の誘いのことを知っていた。
そして、この地に
「障害者総合支援センター」は絶対必要なこと、
私がそこにいたらとても心強いとも言ってくれた。

今、私は離れた市まで仕事に行っているが、
地元で力を発揮してほしいとも言ってくれた。
この地の福祉のために働きたいのは
私の願いでもあり、
夫の願いでもある。


組織を立ち上げ、軌道にのせるのに3年はかかるだろう。
私にとっては、最後の大仕事になるだろう。

今の私のまま、
今の私にできることを
今の私のやり方でやればいいのか、と思った。

仲間はほんとうにありがたい。